所得税・住民税関連
更新日:2023年5月19日
給与所得とは
給与所得とは、給与収入から給与所得控除きゅうよしょとくこうじょを差し引いた金額をいいます。
※給与所得以外の所得についてはこちらで説明しています。


給与所得の計算式

※給与収入は勤務先からもらう給料や手当なども含んだ総支給額のこと。

たとえば、1年間(1月~12月まで)にもらった給料が100万円のとき給与所得は、

100万円給与収入55万円給与所得控除 = 45万円給与所得
給与所得控除は給料の額によって変わります(以下で説明)
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。では次に、給与所得控除について下記で説明していきます。給与収入によって金額が変わるのでチェックしておきましょう。
2023年末調整の書き方は←こちら。


給与所得控除とは
給与所得控除が所得を減らしてくれるので税金が安くなる


給与所得控除とは、給与収入から差し引いて税金の負担を軽くしてくれるものです。

給与所得控除額は以下のとおりです。
※2020年1月から給与所得控除が一律10万円引き下げられました。2019年度の場合についてはこちらを参照。

たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が162.5万以下なら、給与所得控除は55万円となります。
※給与所得控除で所得が少なくなれば税金が安くなる仕組みです。

表1 給与所得控除(2023年分)

では次に、給与所得の計算方法について下記で説明していきます。具体的に金額をあてはめてシミュレーションして説明しているのでチェックしておきましょう。


【例】給与所得控除と給与所得の計算
給与所得の計算例①

1年間(1月~12月まで)の給与収入が100万円の場合、上記の表と照らし合わせると、

給与所得控除額は55万円となります。したがって、給与所得は、

100万円給与収入55万円給与所得控除額 = 45万円給与所得
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。
給与収入とは1年間の給料等の金額。

となります。

給与所得の計算例②

1年間(1月~12月まで)の給与収入が200万円の場合、上記の表と照らし合わせると、

給与所得控除額は、

200万円給与収入 × 30% + 8万円 = 68万円給与所得控除額

となります。したがって、給与所得は、

200万円給与収入68万円給与所得控除額 = 132万円給与所得
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。年収別の税金や手取りについては下記の記事でまとめています。

あなたの手取り・税金・社会保険料はいくら?【年収別】早見表一覧