お金を貯める?かせぐ?

小中学生を対象にしたお金を貯めたり稼いだりすることについて学ぶための教材(子供向け・何も知らない大人向け)。授業等でご活用ください。

ここではお金を貯めたり稼いだりすることについて説明しています。
目次

お金を貯める?かせぐ?

お金を増やす方法をしっておこう

お金は生活していくうえで大切なものです。

お金が無いと食べ物を買うこともできなくなるし、自分が住む部屋を借りることもできなくなってしまいます。

お金を借りることもできますが、生活費として借りたお金が返せなくなってしまうと生活が苦しくなってしまいます。
これからの生活と暮らしのために、「お金を増やす方法」を今のうちにいくつか知っておくことをオススメします。
ここでは以下の4つの方法について説明しています。
1.貯める
2.かせぐ
3.お金を使ってお金をかせぐ
4.投資して増やす

方法1:貯める

お金を貯めて増やす

ひとつめの方法は「お金を貯めて増やす」です。

たとえば親から「おこづかい」をもらったとします。おこづかいをすぐに使って食べたいお菓子を買ってもいいですが、我慢してそのぶんのお金を貯めておけば次におこづかいをもらったときにお菓子をたくさん買えるようになります。

このように、収入(おこづかい、給料など)を使わないで貯めておけば自分の手持ちのお金を増やすことができます。

貯めるのは意外にむずかしい方法?

おこづかいや給料をもらって、無駄なものを買わなければ手持ちのお金が増えるので簡単な方法に思えます。
しかし、欲しいものがたくさんあるひとにとっては意外にむずかしい方法です。欲しいものがあるのに我慢して買わないでいるのはストレスが溜まって楽しい生活を送れなくなるかもしれません。

そんな方は「貯めて増やす」以外の方法でお金を増やしましょう。
※お金を貯めるリスクについてはページ下記の「お金を増やすにはリスクがある?1」で説明しています。

方法2:お金をかせぐ

働いてお金を稼ぐ

2つめの方法は「お金を稼ぐ」です。

たとえば、雇われて働くことで給料をもらったり、自分で事業を始めてお金を稼げばそれだけお金は増えます。

欲しいものをたくさん買っても、そのぶんガンガン働いて稼げば自分のお金を増やすことができます。

自分の収入を知っておかないと…

たくさん働いてお金を稼いで欲しいものをたくさん買うときは「自分の収入」をしっかりわかっておきましょう。

欲しいものを買い過ぎて生活費(家賃やご飯を買うお金など)が足りなくなってしまうと、つらい生活を過ごさなくてはいけなくなります。
欲しいモノもしばらく我慢しなければいけなくなり、健康的な生活が送れなくなるかもしれません。そうならないように「自分の収入」をしっかり把握(はあく)しておくことをオススメします。
※お金を稼ぐリスクについてはページ下記の「お金を増やすにはリスクがある?2」で説明しています。

方法3:お金を使ってお金をかせぐ

お金を稼ぐためにお金を使う

3つめの方法は「お金を使ってお金を稼ぐ」です。

強い武器を買って強い敵を倒すと経験値をたくさんもらえるように、自分の仕事がさらに上手くいくようなものにお金を使ってさらにお金を稼ぐという方法です。

どんなふうにお金を使う?

たとえば、ユーチューバーが高性能のパソコンを買って動画編集の時間を短縮→さらに良い動画をつくれるようになり、広告収入が増えるかもしれません。

レストランのシェフが料理の腕を上げるために食材をたくさん買って何度も調理(練習)する→料理の味がよくなりお客さんが増えるかもしれません。

お金の使い方が上手くなる?

お金を使えばそのぶん手持ちのお金は減っていきますが、自分のためになるもののために使えば逆にお金が増えたりします。

日々の暮らしを楽しむためにお金を無駄づかいすることも大切ですが、自分のライフスタイルに合った「お金の上手い使い方」を考えておくことも大切です。
※お金を稼ぐリスクについてはページ下記の「お金を増やすにはリスクがある?2」で説明しています。

方法4:お金をつかって(投資をして)お金を増やす

投資でお金を増やす

4つめの方法は「お金を使って(投資をして)お金を増やす」です。
自分のお金を渡して(投資をして)大きな仕事をしてもらい、大金を稼いだらその分けまえをもらう方法です。

イメージは以下のような感じです。
魔王を倒したいがお金が無くて武器が買えない勇者に「強くて高級な武器」を買ってあげる(勇者に投資をする)→勇者に魔王を倒してもらう→魔王を倒して手に入れた財宝を勇者から分けてもらう(与えた武器のお礼として)。

具体的に投資ってどんなふうにお金を使う?

代表的な投資の方法は「会社の株」を買うことです。
※株とは、お金を投資してくれたひとに対して会社が発行する「証券」のことです。

会社の株の多くは「証券会社」が売買しています。「証券会社」を利用すれば、誰でもいろいろな株式会社の株を買うことができます。たとえば、YouTube(Google)やインスタグラム(Facebook)の株を買うこともできます。

会社の株を買うってどういうこと?

「会社の株を買う」とはどういう意味か簡単に説明すると、
株を買うことで会社にお金をわたす→会社はわたされたお金を使って大きな仕事をする→(下記につづく)

仕事が上手くいけば会社は大きな利益を上げる→会社が大きく成長すれば「あなたが買った株の価値」が上がるので、その株を売れば渡したお金が増えて返ってくる. という仕組みです。
※会社にお金を渡してくれた(株を買った)お礼に「配当金」として毎年お金がもらえる場合もあります。
※投資のリスクについてはページ下記の「お金を増やすにはリスクがある?3」で説明しています。

お金を増やすにはリスクがある?1

お金を増やすにはリスクがある?

お金を増やす方法をいくつか紹介しましたが、どの方法もリスクがあることをしっかり覚えておきましょう。

お金を貯めるリスク・お金を稼ぐリスク・投資してお金を増やすリスクについて説明していきます。

お金を貯める リスクは?

適度にお金を貯めておくのは良い行為ですが、お金を使いたいのに我慢して必要以上に貯めておくのはリスクがあります。

お金をつかわない暮らしが好きで自分のライフスタイルに合っているなら問題ありませんが、お金を使わない暮らしを無理して送っているなら健康的な暮らしができなくなってしまいます。
楽しい暮らしを送るためにも適度にお金は使いましょう。
※下記は少し難しい内容です。
お金を貯めておくとお金の価値が下がってしまうリスクがあります。物価があがるとモノの値段は上がりますが、貯めておいたお金はそのままになってしまいます。たとえばあなたは現在100万円貯めているとします。物価が上がってお米10㌔が5,000円から10,000円に値上がりしても、あなたが貯めてた100万円は100万円のままなのでお米を買える量が減ってしまいます。つまり、100万円の価値が下がってしまうというわけです。このように、お金を貯めているだけだと価値が下がってしまうリスクがあることを知っておきましょう。

お金を増やすにはリスクがある?2

お金を稼ぐ リスクは?

働いてお金を稼ぐことは健康的な生活をするために大事なことですがリスクもあります。

働くことが大好きで仕事をしている時間が幸せに感じるなら問題ありませんが、寝る間も惜しんで長時間働くことがストレスに感じるのなら健康的な暮らしを送るうえでリスクになります。
たくさん働けばそれだけお金は稼げるかもしれませんが、そのぶん自分の時間も消費することになります。
長時間労働が原因でケガや病気になり働けなくなってしまったら、収入が無くなってしまいます。仕事も出来なくなり、解雇されるかもしれません。
もし働いて稼いだお金のほとんどを使ってしまうライフスタイルだった場合、仕事ができなくなった途端に生活のピンチになってしまいます。

仕事の奴隷どれいにならないように

働いてお金を稼ぐことは大切ですが、健康的な暮らしを送るために自分の時間も大切にしましょう。
働いて稼いだお金をすべて使ってしまうライフスタイルだと、仕事ができなくなったら生活ができなくなるので「仕事の奴隷」のようになってしまいます。万が一のために適度なお金は確保しておきましょう。
※万が一のために、お金を貯めておく以外にも投資でお金を増やす方法も利用するといいかもしれません。

お金を使ってお金を稼ぐ リスクは?

これについては上記のリスクと一緒です。自分の時間を大切にし、「仕事の奴隷」にならないように気をつけましょう。

お金を増やすにはリスクがある?3

お金をつかって(投資をして)お金を増やす リスクは?

投資をすれば自分が働かなくてもお金を増やすことができますが、お金が減ってしまうリスクもあります。
※投資のしくみは上記で説明しています。

あなたが投資をした会社が成長すれば「あなたが買った株の価値」は上がるのでお金は増えますが、あなたが投資した会社がまったく成長しなければ「あなたが買った株の価値」はそのままになるので投資したお金は増えも減りもしません。
もし、あなたが投資した会社が仕事に失敗すれば「あなたが買った株の価値」は下がってしまいます。
さらに、仕事に失敗した会社が倒産してしまえば「あなたが買った株の価値」は0円になってしまいます。

テキトーな投資はダメ

以上のように、会社が成長しなければ投資したお金は減ってしまいます。したがって、投資をするときはテキトーに投資をしないように気をつけましょう。投資する会社についてしっかり調べて「成長が期待できる」と思ったときに投資するように心がけましょう。
※自分で投資をするのが不安なかたは「投資信託」を購入する方法もあります。投資信託とは、投資の専門家がいろいろな会社等に投資して得た利益の一部をもらうことができる「金融商品」です。あなたが投資信託の金融商品を購入する(お金をわたす)ことで、専門家に投資をまかせることができます。専門家が投資に失敗すればあなたも損することになります。

ここまで4つのお金を増やす方法とリスクについて説明しました。
リスクを知ったうえで自分に合ったお金を増やす方法を取り入れてみましょう。
まとめ
お金を貯めておくのも自分の資産を増やす一つの方法です。「お金を銀行に預けておくだけはもったいないよ」というセールストークによって、よくわからない金融商品を買うくらいなら貯めておくほうが賢明かもしれません。

ですが、上記で説明したように「貯めておく」以外にも資産を増やす方法はあります。

自分のお金を動かして資産を増やす際は、しっかり考えてから行動に移しましょう。その際はリスクもあることをしっかり覚えておきましょう。
※内容に関するご意見・ご感想についてはお問い合わせにて受け付けています。

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