たとえば、勤続年数2年の特定役員等が退職金1,000万円をもらったとき。
まず退職所得を計算
まず、退職所得を以下のように計算します。
勤続年数が2年なので、退職所得控除は80万円になります。したがって退職所得は、
となります。ここに税率をかけて所得税と住民税を計算します。
所得税を計算
退職所得(課税退職所得)が920万円なので、以下の表から所得税率は33%(控除額1,536,000円)となるので、所得税は以下のようになります。
住民税を計算
住民税については税率が10%固定なので、退職所得が920万円だと住民税は以下のようになります。
したがって、勤続年数2年の特定役員等が退職金1,000万円をもらったときの所得税と住民税の合計は2,420,000円となります。
退職所得控除と特定役員退職所得控除については以下のとおりです。