税金や保険料がややこしくて「稼ぎすぎると損になる?扶養に入ったほうがお得?よくわからない…」と不安になるパート主婦さんもいると思います。
そんなパート主婦(主夫)さんのために、税金や保険料をシミュレーションしてお得な年収をまとめました。
どれくらい稼いでいいのか不安な方、扶養に入るのと入らないのどっちがいいのか気になる方は税金や保険料、年収と扶養の関係について知っておくことをオススメします。
では、パート主婦の税金や手取りについて下記で説明していきます。年収別にシミュレーションしているので、お得な働き方を考えているならチェックしておきましょう。
1年間のパート収入別に税金や保険料がいくらになるか計算してまとめました。
社会保険に加入した場合、年収いくらから損しないでお得になるのかについてもシミュレーションして説明しています。
※「社会保険に入ったらいくら稼げばいいのか不安」という方はチェックしておきましょう。
会社員の夫がいる方などは103万円~150万円まで自分の手取りがどう変わるかチェックしておきましょう。
40歳未満・夫が社会保険に加入している・パート主婦として計算しています。
※金額はおおよそです。シミュレーションは税金・保険料シミュレーションページで行いました。
では次に、年収150万円を超えたときに配偶者の税金がどれくらい増えるのかについて下記で説明していきます。
1年間(1月~12月まで)の収入が150万円を超えると徐々に夫の税金の負担が増していきます。
なぜかというと、配偶者特別控除の控除額がパート主婦の年収によって減額していくためです(150万円を超えて以降減額していく)。
ただし、年間150万円以上稼ぐ場合は夫の税金の負担は徐々に増えますが、あなたが稼ぐ金額よりも夫の税金負担の増加のほうが少ないので損することはありません。150万円以上稼ぐつもりなら気にせずガンガン稼いでください。
※たとえばあなたが1年間に150万円超え~155万円以下稼いだとすると、夫の税金は1,000円~4,000円増えることになります。したがって、税金の増加よりも稼いだ金額のほうが上回るので損することはありません。
年収によってどれくらい夫の負担が増えていくのかは以下のページでシミュレーションしているので、ぜひ参考にしてみてください。
※夫の年収にもよりますが、約1,000円~約11万円負担が増える場合が多いです。具体的にどれくらい金額が増えるのか調べたい方は下記の記事を見ておきましょう。
上記でも説明しましたが、社会保険の扶養に入っているパート主婦の場合、「年収120万円以上130万円未満」がお得といえるでしょう。
※つまり、扶養に入ったほうがお得になる年収ということ。
ただし、勤務先によっては年収130万円未満でも、加入条件を満たせば社会保険に加入することになります。
この場合、扶養は関係なくなるので、年収を気にしないでガンガンお金を稼いでください。
※社会保険料がいくらになるか簡単に説明すると、年収110万円のとき保険料は約15万円、年収120万円のとき保険料は約17万円になります。上記のシミュレーション表にも載せているのでチェックしておきましょう。
年収150万円を超えると配偶者の税金が徐々に増えることになりますが、あなたの手取り増加分のほうが金額が大きいので、あまり気にしないでどんどんお金を稼いでください。
※ただし、16歳未満の子供を扶養している場合、年収が156万円以下だと住民税が0円になる場合があります。くわしくは下記の項目で説明しています。
ちなみに、年収103万円を超えると所得税がかかり始めますが、手取りの増加分のほうが大きいので、パート主婦の場合は年収103万円は気にする必要はありません。
※年収103万円を超えても配偶者特別控除の対象になるので安心してください。
共働きをしている場合、住民税が安くなるメリットを受けられる場合があります。
かんたんに説明すると、年収の少ない側が16歳未満の子供を扶養すると住民税が0円になる場合があります。
たとえば、年収が150万円~200万円付近のパート主婦の場合、住民税は1年間で約3.5万円~約6.5万円かかります。この金額が0円になるので、とてもお得です。
ただし、住民税が0円になる条件を満たさなければ、住民税が0円になるメリットは受けられないので注意しましょう。
※たとえば子供が1人の場合は年収156万円以下(給料のみの場合)でなければいけません。
くわしくは下記の記事で説明しているので、気になる方はチェックしておきましょう。
ここまで説明したようにパート主婦のお得な年収は120万円以上130万円未満となります。
また、社会保険の扶養を外れても手取りを減らさず、損しないようにしたいなら140万円以上稼ぐことをオススメします。
1年間に200万円・300万円などのようにたくさんお金を稼ぎたい方は、税金や扶養のことは気にせずにフルタイムでたくさん稼いでください。130万円などの中途半端な年収じゃなければ損することはありません。
税金などについて何もわからないとややこしくて混乱してしまうと思いますが、上記でまとめたポイントを覚えておけば問題ありません。