なぜ所得が48万円以下だと所得税は0円になる?給料など計算して解説

2021.03.30 更新
所得とか所得税とか計算がややこしくてわからないという方もいると思います。この記事では所得税が0円になる理由について説明していきます。
この記事の目次

所得があっても所得税が0円になる理由は?

所得があればそのぶん所得税がかかります。ですが、所得があっても税金がかからない場合があります。それは課税所得が0円のときです。

意味がよくわからないという方のために以下で理由を説明していきます(所得税の計算式を参考)。

所得税の計算式

総所得金額とは:各所得の合計(一部所得は除く)。


課税所得が0円になれば所得税が0円に?
上記の計算式の中に所得控除という項目があります。この所得控除の金額が多ければ多いほど所得金額は減り、課税所得が0円に近づきます。

したがって、所得控除によって課税所得が0円以下になってくれれば所得税が0円になるというわけです。

所得控除とは?:税の負担を軽くするもの。

所得が48万円以下だと所得税は0円になる

1年間の所得が48万円以下だとなぜ所得税が0円になるのかというと、すべての方に適用される基礎控除のおかげで、課税所得が0円になるからです。

以下に計算例を示します。サラリーマンやアルバイトや無職の場合の具体的な計算についても以下で説明しています。

48万円所得48万円基礎控除)× 所得税率 = 0円所得税
※基礎控除については基礎控除とは?を参照。


サラリーマンやアルバイトの場合は?
サラリーマンやアルバイトの方は収入が給料のほかに無く、収入が103万円以内なら所得税はかかりません。たとえば、1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式は上記で説明しています。
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。以上が所得税が0円となる理由です。
※所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については一定以上の収入で課税されます。

無職だがYouTubeやフリマで稼いでいる場合
無職だがYouTubeの広告収入やフリマなどで稼いでいる方の所得は雑所得に該当します。たとえば、1年間(1月~12月まで)のフリマ収入が50万円(経費2万円)のとき、雑所得は、

50万円雑多な収入2万円経費 = 48万円雑所得
雑所得については、雑所得とは?を参照。

となります。雑所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式は上記で説明しています。
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。このように、1年間(1月~12月まで)の雑所得が48万円以内なら所得税は0円になります。
※所得控除額がもっと多ければ所得が48万円以上でも所得税はかかりません(言い換えると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ)。ただし、住民税については一定以上の所得で課税されます。 

まとめ(所得が200万円でも所得税が0円になることも?)

お金をたくさん稼いで1年間の所得が200万円になっても、所得控除が200万円以上あれば課税所得が0円以下になるので所得税は0円になります。
※課税所得が0円だと所得税が0円になる理由は上記で説明しています。

たとえば、16歳以上の子供が5人いるなら扶養控除を5人分適用できるので所得控除額は合計238万円になります。
※基礎控除48万円 + 扶養控除38万円×5 = 238万円。

したがって、この場合の所得税は、

 
200万円総所得金額238万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除は基礎控除と扶養控除のみ。

となります。所得がたくさんあっても所得控除がそれを上回る金額ならば課税所得が0円になるので、所得税がかからないことになります。


ここまで説明したように、1年間(1月~12月まで)の所得が48万円以下なら基礎控除があるのでかならず所得税が0円になります。

さらに、上記のように所得控除がたくさんあれば所得が48万円以上だとしても課税所得が0円になるので所得税が課税されません。