所得税とは?わかりやすく解説。いくらから引かれる?アルバイトでも?

2020.09.10 更新
税金の中でも有名な所得税。お金を稼いでいる方はみなさん知っていると思いますが、学生の方などにはあまり馴染みがないかもしれません。この記事では「所得税の計算の仕方」などについてわかりやすく説明していきます。
この記事の目次
所得税ってなに?

簡単に説明すると、所得税とは1年間の所得にかけられる税金です。したがって、所得がなければ所得税はかけられません。
※子供向けに説明した内容は所得税ってなに?みんなの教科書を参照。


収入すべてが課税されるわけではなく、所得にかけられるということがポイントです。
※サラリーマンなどは給料から天引き(源泉徴収)で所得税を支払うことになります。

所得について知りたい方はこちら

所得税の計算方法は?

所得税の計算式は次のようになります。

たとえば、1年間(1月~12月)にお金を稼いでいないひとは所得が0円なので、その年の所得税は0円になります。

所得税の計算式

所得が100万円だったら?
総所得金額を100万円、所得控除を50万円、税率を5%とすると、所得税は以下のようになります。

100万円総所得金額50万円所得控除 )× 5% = 25,000円

総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。
所得税率については、所得税率って?を参照。
所得税を計算してみよう(給料が200万円だったら?)

では、会社から給料をもらっている方の税金がどのように計算されるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件のとき所得税はいくらになる?
たとえば、会社に勤務している方で収入が200万円で給与収入だけの場合、所得税はいくらになるか。

①まずは給与所得を計算
上記の条件のとき、給与所得は、

200万円給与収入68万円給与所得控除 = 132万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。

給与所得のほかに所得がないので、132万円が総所得金額となります。

②次に所得税を計算
総所得金額がわかったので所得税を計算します。所得税は、

132万円総所得金額所得控除しょとくこうじょ )× 税率 = 所得税
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税金の負担を軽くしてくれる制度。

となります。所得控除しょとくこうじょを60万円、税率を5%とすると、所得税は、

132万円総所得金額60万円所得控除 )× 5% = 36,000円
所得税率については、所得税率って?を参照。
所得控除については、所得控除とは?を参照。

となります。
住民税については、住民税とは?を参照。

以下のページで税金や保険料がいくらになるかシミュレーションすることができます。

個人事業主の所得税はいくらからかかる?

フリーランスなどの個人事業主の方は所得が48万円以内なら所得税はかかりません。
※くわしく説明すると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ。

※ただし、住民税は所得45万円を超えるとかかります(東京都の場合)。住民税が0円になる場合を参照。
所得税がかからない場合の計算例

たとえば、1年間の事業収入が300万円(経費252万円)のとき、事業所得は、

300万円事業による収入252万円経費 = 48万円事業所得
事業所得については、事業所得とは?を参照。

となります。事業所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。
所得控除額がもっと多ければ所得が48万円以上でも所得税はかかりません(言い換えると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ)。ただし、住民税については一定以上の所得で課税されます。 

アルバイトやパートの所得税はいくらから引かれる?

アルバイトやパートの方は収入が給料のほかに無く、収入が103万円以内なら所得税はかかりません(所得税が0円)。

※ただし、住民税は100万円を超えるとかかります(東京都の場合)。住民税が0円になる場合を参照。
所得税がかからない場合の計算例

たとえば、1年間の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。以上が所得税が0円となる理由です。
所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については一定以上の収入で課税されます。

フリーターの税金や手取りについてはこちら

収入103万円以内なら税金が戻ってくる?

「そんなに稼いでいないのに給料から税金が少しだけ天引きされてる!」という方もいると思います。

しかし、不安になる必要はありません。年間に稼いだ給料が103万円以内なら年末調整で天引きされた税金が戻ってきます。なので、年末調整の書類は忘れずに提出しましょう。
※年末調整については、年末調整とは?を参照。

アルバイトで年末調整をしていない場合は?

年末調整をするのを忘れてて書類を出してない!というアルバイトの方もいると思います。
たとえば、年間の給料が103万円以下で所得税が給料から天引き(源泉徴収)されている方などは年末調整をすることで天引きされた所得税が返ってくることになります。ですが、年末調整をしなかった方はそのままにしていても納め過ぎた税金が返ってくることはありません。

そんな方は確定申告をすると納め過ぎた税金が返ってきます。源泉徴収票があればサラリーマンやアルバイトの方の確定申告はとても簡単です。確定申告に必要なものや手順は以下のページで説明しています。
※確定申告のやり方については、確定申告のやり方を簡単まとめ!を参照。

年末調整を出し忘れたひとはこちらを参照

学生の方は特に注意?

親に扶養されている場合、1年間の給料が103万円を超えると扶養控除の対象から外れてしまうため、親の税金が増えてしまいます。なので、アルバイトする時間を調整して103万円を超えないように気をつけましょう。
※扶養控除とは、養う家族がいると税金が安くなるという制度。

サラリーマンやアルバイトの方は源泉徴収?

サラリーマンやパート・アルバイトなどの方は源泉徴収と年末調整により税金を納めることなります。

したがって、雇われているひとは通常自分で確定申告をする必要がないので安心してください。

源泉徴収とは
会社などが給料等を支払うときに税金をあらかじめ差し引き、その差し引いた税金を会社などが本人のかわりに国に納付する制度。
源泉徴収については、源泉徴収とは?を参照。

年末調整とは
税金を払い過ぎたり少なかったりしたときに過不足を調整してくれるもの。たとえば、源泉徴収された所得税が必要以上に多かったときには払い過ぎた分が戻ってくるようになっています。
年末調整については、年末調整とは?を参照。
確定申告で所得税を支払う・返してもらうには?

確定申告で所得税を納めるまたは返してもらうには確定申告書を作成して税務署に提出しなければなりません。

今はネットで簡単に申告書を作成できるので、サラリーマンやアルバイトなど今まで一度も確定申告したことがないという方もやってみましょう。以下のページで確定申告の手順を説明しています。

今回のコラムはここまでです。所得税についてわかっていただけましたか?
くわしい所得税についてはこちらのページを参照。

所得税とは?わかりやすく解説。いくらから引かれる?アルバイトでも?

税金の中でも有名な所得税。お金を稼いでいる方はみなさん知っていると思いますが、学生の方などにはあまり馴染みがないかもしれません。この記事では「所得税の計算の仕方」などについてわかりやすく説明していきます。
この記事の目次
所得税ってなに?

簡単に説明すると、所得税とは1年間の所得にかけられる税金です。したがって、所得がなければ所得税はかけられません。
※子供向けに説明した内容は所得税ってなに?みんなの教科書を参照。


収入すべてが課税されるわけではなく、所得にかけられるということがポイントです。
※サラリーマンなどは給料から天引き(源泉徴収)で所得税を支払うことになります。

所得について知りたい方はこちら

所得税の計算方法は?

所得税の計算式は次のようになります。

たとえば、1年間(1月~12月)にお金を稼いでいないひとは所得が0円なので、その年の所得税は0円になります。

所得税の計算式

所得が100万円だったら?
総所得金額を100万円、所得控除を50万円、税率を5%とすると、所得税は以下のようになります。

100万円総所得金額50万円所得控除 )× 5% = 25,000円

総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。
所得税率については、所得税率って?を参照。
所得税を計算してみよう(給料が200万円だったら?)

では、会社から給料をもらっている方の税金がどのように計算されるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件のとき所得税はいくらになる?
たとえば、会社に勤務している方で収入が200万円で給与収入だけの場合、所得税はいくらになるか。

①まずは給与所得を計算
上記の条件のとき、給与所得は、

200万円給与収入68万円給与所得控除 = 132万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。

給与所得のほかに所得がないので、132万円が総所得金額となります。

②次に所得税を計算
総所得金額がわかったので所得税を計算します。所得税は、

132万円総所得金額所得控除しょとくこうじょ )× 税率 = 所得税
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税金の負担を軽くしてくれる制度。

となります。所得控除しょとくこうじょを60万円、税率を5%とすると、所得税は、

132万円総所得金額60万円所得控除 )× 5% = 36,000円
所得税率については、所得税率って?を参照。
所得控除については、所得控除とは?を参照。

となります。
住民税については、住民税とは?を参照。

以下のページで税金や保険料がいくらになるかシミュレーションすることができます。

個人事業主の所得税はいくらからかかる?

フリーランスなどの個人事業主の方は所得が48万円以内なら所得税はかかりません。
※くわしく説明すると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ。

※ただし、住民税は所得45万円を超えるとかかります(東京都の場合)。住民税が0円になる場合を参照。
所得税がかからない場合の計算例

たとえば、1年間の事業収入が300万円(経費252万円)のとき、事業所得は、

300万円事業による収入252万円経費 = 48万円事業所得
事業所得については、事業所得とは?を参照。

となります。事業所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。
所得控除額がもっと多ければ所得が48万円以上でも所得税はかかりません(言い換えると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ)。ただし、住民税については一定以上の所得で課税されます。 

アルバイトやパートの所得税はいくらから引かれる?

アルバイトやパートの方は収入が給料のほかに無く、収入が103万円以内なら所得税はかかりません(所得税が0円)。

※ただし、住民税は100万円を超えるとかかります(東京都の場合)。住民税が0円になる場合を参照。
所得税がかからない場合の計算例

たとえば、1年間の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。以上が所得税が0円となる理由です。
所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については一定以上の収入で課税されます。

フリーターの税金や手取りについてはこちら

収入103万円以内なら税金が戻ってくる?

「そんなに稼いでいないのに給料から税金が少しだけ天引きされてる!」という方もいると思います。

しかし、不安になる必要はありません。年間に稼いだ給料が103万円以内なら年末調整で天引きされた税金が戻ってきます。なので、年末調整の書類は忘れずに提出しましょう。
※年末調整については、年末調整とは?を参照。

アルバイトで年末調整をしていない場合は?

年末調整をするのを忘れてて書類を出してない!というアルバイトの方もいると思います。
たとえば、年間の給料が103万円以下で所得税が給料から天引き(源泉徴収)されている方などは年末調整をすることで天引きされた所得税が返ってくることになります。ですが、年末調整をしなかった方はそのままにしていても納め過ぎた税金が返ってくることはありません。

そんな方は確定申告をすると納め過ぎた税金が返ってきます。源泉徴収票があればサラリーマンやアルバイトの方の確定申告はとても簡単です。確定申告に必要なものや手順は以下のページで説明しています。
※確定申告のやり方については、確定申告のやり方を簡単まとめ!を参照。

年末調整を出し忘れたひとはこちらを参照

学生の方は特に注意?

親に扶養されている場合、1年間の給料が103万円を超えると扶養控除の対象から外れてしまうため、親の税金が増えてしまいます。なので、アルバイトする時間を調整して103万円を超えないように気をつけましょう。
※扶養控除とは、養う家族がいると税金が安くなるという制度。

サラリーマンやアルバイトの方は源泉徴収?

サラリーマンやパート・アルバイトなどの方は源泉徴収と年末調整により税金を納めることなります。

したがって、雇われているひとは通常自分で確定申告をする必要がないので安心してください。

源泉徴収とは
会社などが給料等を支払うときに税金をあらかじめ差し引き、その差し引いた税金を会社などが本人のかわりに国に納付する制度。
源泉徴収については、源泉徴収とは?を参照。

年末調整とは
税金を払い過ぎたり少なかったりしたときに過不足を調整してくれるもの。たとえば、源泉徴収された所得税が必要以上に多かったときには払い過ぎた分が戻ってくるようになっています。
年末調整については、年末調整とは?を参照。
確定申告で所得税を支払う・返してもらうには?

確定申告で所得税を納めるまたは返してもらうには確定申告書を作成して税務署に提出しなければなりません。

今はネットで簡単に申告書を作成できるので、サラリーマンやアルバイトなど今まで一度も確定申告したことがないという方もやってみましょう。以下のページで確定申告の手順を説明しています。

今回のコラムはここまでです。所得税についてわかっていただけましたか?
くわしい所得税についてはこちらのページを参照。