住民税とは?わかりやすく解説。計算方法や特別徴収など

2021.03.22 更新
税金の中でも有名な住民税。サラリーマンやパートなどの方は知っていると思いますが、まだお金を稼いでいない学生などにはあまり馴染みがないかもしれません。この記事では住民税について説明していきます。
この記事の目次

住民税ってなに?どんな税金?

住民税とは、簡単に説明すると住んでいる町に納める税金のことです。納められた住民税は町の公共サービス(ごみ処理など)に使われています。
住民税は地方税のひとつです。

また、住民税は2つの税金で構成されており、自分の住む町に納めるしくみになっています。

●住民税は2つの税金で出来ている

※東京都では都民税、特別区では特別区民税といいます。

住民税ってどんなときにかかるの?
住民税はお金を稼ぐとかかることになります。したがって、たとえ子供でもお金を稼いでいればかかりますし、お金を稼いでいない方はかかりません。

もう少し詳しく説明すると、住民税は前年の課税所得にかけられることになるのですが、前年の1月~12月のあいだにお金を稼いでいなければ住民税はかけられません。

※住民税がかからない場合については住民税が0円?を参照。

住民税はどうやって支払うの?

住民税は特別徴収または普通徴収で納めることになります。わかりやすく説明すると以下のようになります。

住民税の支払い方法は以下の2つ

①特別徴収:事業主の方(給与を支払う人)が毎月給与から住民税を差し引き、従業員本人のかわりに納付する方法です。サラリーマンやアルバイトやパートなどの給与所得者の方があてはまります。
②普通徴収:6月に市区町村から送付される納付書を用いて年4回(6月・8月・10月・翌年1月)に分けて納める方法です。自営業者やタレント、スポーツ選手、アーティスト、フリーランス等の個人事業主の方などがあてはまります。
無職の方も含まれます。

支払う時期については住民税はいつから引かれる?を参照。

注 意
サラリーマンやアルバイトやパートなどの給与所得者は普通徴収を選択することはできません。強制的に特別徴収になります。
※ただし他の事業所で特別徴収を受けている場合等を除く。
くわしくは特別徴収とは?を参照。
住民税の計算方法は?

住民税の計算式は以下のようになっています。

所得割とは前年の課税所得にたいしてかけられるもので、均等割とは定額でかけられるものです。

以下で住民税のシミュレーションをしているので計算方法がわからない方はチェックしておきましょう。

住民税の計算式

所得割 = 前年の課税所得 × 10%
均等割 = 5,000円

課税所得については課税所得とは?を参照。

たとえば所得が100万円のときは?
たとえば前年1月~12月までの総所得金額(所得の合計)が100万円のとき、課税所得は

100万円総所得金額50万円所得控除 = 50万円課税所得
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。ここでは計算をわかりやすくするために50万円としています。

となります。なので所得割は以下のようになります。

50万円課税所得 × 10% = 50,000円所得割

したがって、住民税は、

50,000円所得割 + 5,000円均等割 = 55,000円住民税

となります。では、以下の項目で給料が400万円のときのサラリーマンの住民税についてくわしくシミュレーションしてみましょう。

住民税を計算してみよう(給料が400万円だったら?)

給料をもらっている人(サラリーマンなど)の1年間の住民税がどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で住民税はいくらになる?
たとえば、収入が400万円で給与収入だけの場合、住民税はいくらになるか。


①まず給与所得の計算
上記の条件のとき、給与所得は、

400万円給与収入124万円給与所得控除 = 276万円給与所得
給与所得控除についてはこちらを参照

となります。

給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。


②次に課税所得の計算
総所得金額(276万円)が計算できたので次に課税所得を計算します。課税所得は、

276万円総所得金額所得控除しょとくこうじょ = 課税所得

総所得金額とは:各所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。

となります。所得控除を100万円とすると、

276万円総所得金額100万円所得控除 = 176万円課税所得

課税所得については課税所得とは?を参照。
所得控除についてはこちらを参照。

となります。

③住民税を計算
課税所得がわかったので、住民税を計算します。住民税の計算式は、

所得割 + 均等割 = 住民税

なので、まず所得割を求めます。

所得割は、

所得割 = 課税所得 × 10%

なので、課税所得の176万円をあてはめると、所得割は、

176万円 × 10% = 176,000円所得割
住民税率は全国一律10%です。

となります。

均等割は定額で5000円なので、住民税は、

176,000円所得割 + 5,000円均等割 = 181,000円住民税

となります。

以下のページで税金や保険料がいくらになるかシミュレーションすることができます。

年収(給料)ごとの住民税シミュレーション

サラリーマンやアルバイトのように、勤務先から給料をもらっているひとの住民税は以下のようになります。

気になる方はチェックしておきましょう。
※個人事業主については個人事業主の税金と手取りは?を参照。

年収別の住民税は?
独身・40歳未満・社会保険の加入者として算出。
※住民税はこちらのシミュレーションで計算しました。

年収 住民税
100万円 0円
103万円 5,000円
150万円 約3.5万円
200万円 約6.5万円
250万円 約9.4万円
300万円 約11.9万円
350万円 約14.7万円
400万円 約17.9万円
450万円 約21.2万円
500万円 約24.7万円
600万円 約31.2万円
700万円 約38万円
800万円 約45.8万円

※住民税はこちらのシミュレーションで計算しました。
※個人事業主については個人事業主の税金と手取りは?を参照。

住民税が0円?住民税がかからない場合とは?

住民税はお金を稼いでいる場合にかかると説明しましたが、所得があまり多くなければ住民税が課税されません。

つまり、あまりお金を稼いでいない場合は住民税が0円になります。

アルバイトやパートをしている方は下記のページをチェックしておきましょう。

まとめ

ここまで説明したように、住民税はお金を稼いでいる方が住んでいる町に納める税金です。

サラリーマンなどの方は毎月の給料から勝手に引かれますが、それ以外のかたは納付書により自分で納めることになるので忘れないように気をつけましょう。

住民税まとめ

  • 住民税はお金を稼いでいる方が住んでいる町に納める税金
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • サラリーマンなどは特別徴収、それ以外は普通徴収によって納める
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 住民税は「所得割と均等割」の合計。税率は10%で固定
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 住民税が0円になる場合もある
    ※くわしくは上記で説明しています。

住民税は所得税と同じようにお金を稼いでいるとかかる税金ですが、税率が10%で固定なのが特徴です。

したがって、どれだけ稼いでも所得税率のように45%になったりすることはありません。また、所得税について知りたい方は以下のページをチェックしてみてください。

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