簡単に説明すると、所得とは収入から
※経費とは、仕事を行う上で必要なお金のことです。たとえば、お肉屋さんがお肉を仕入れるために使ったお金のこと(お金を稼ぐために使ったお金のこと)。
所得の計算例①
所得の計算例②
収入とは「入ってきたお金」のこと。したがって、毎月もらう給料は収入にあたります(給与収入)。1年間の収入は「年収」となります。
※アルバイトやサラリーマンなら、総支給額が年収となります。
手取りとは、収入から税金や社会保険料を差し引いて残った金額のこと。したがって、収入と比べると手取りは少なくなります。
※ただし、差し引く税金等がなければ収入 = 手取りになります。
収入と給料と手取り
収入 | 「入ってきたお金」のこと。1年間の収入は「年収」になります。 ※アルバイトやサラリーマンなら、総支給額が年収となります。 |
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給料 | 毎月会社などからもらうお金。給料は収入に該当する(給与収入)。 |
手取り | 収入から税金や社会保険料を差し引いて残った金額のこと。 |
所得がたくさんあればそのぶん所得税がかかります。
ですが、以下の計算例のように収入があっても経費も同じぶんだけあったときには所得は0円となります。
所得が0円なら所得税はかからないことになります。
所得が何かわかったところで所得の種類についてみていきましょう。所得は10種類に分けられています。以下はそのうちの代表的な4種類の所得です。
サラリーマンやアルバイトなどのように雇われて給料をもらっている方は給与所得について知っておきましょう。
➊ 給与所得 |
サラリーマンやアルバイトがもらう給料などの所得。 |
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➋ 事業所得 |
事業によって稼いだ所得。事業で使ったお金は経費にすることができる。 | ➌ 一時所得 |
競馬や競艇といったギャンブルなどの一時的な所得。 |
➍ 雑所得 |
他にあてはまらない雑多な所得。老後にもらう年金も雑所得に含まれる。 |
など他6種類。くわしくは所得の種類を参照。
サラリーマンやアルバイトがもらう給料は「給与収入」といいます。では、給与所得とは何なのか。会社に雇われて働く方は知っておきましょう。
給与所得は以下のように計算します。
以上のように、もらった給料から給与所得控除を差し引いた金額を給与所得といいます。
したがって、稼いだ額が少なければ給与収入があるのに給与所得が0円になることもあるんです。
となります。したがって、給与所得は、
となります。
※くわしい給与所得については給与所得控除とは?を参照。給与所得のシミュレーションもできます。
そして、この所得をもとに所得税が計算されることになります。
※所得税については所得税とは?を参照。
所得が多ければ多いほど所得税が高くなりますし、所得が少なければそのぶん所得税が安くなります。
ですが、所得があっても税金がかからない場合があります(所得税が0円になる)。
理由を説明するために所得税の計算式を以下に示します。
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。
上記の計算式の中に
したがって、所得控除によって所得金額が0円以下になってくれれば税金がかからないというわけです。
となります。所得控除のおかげで所得が減り、そのぶん税金が減額するという仕組みです。
所得控除額がもっと多ければ所得が48万円以上でも所得税はかかりません(言い換えると、所得から所得控除を引いた金額が0円なら所得税はかからないということ)。ただし、住民税については一定以上の所得で課税されます。
ここまで説明したように、所得とは収入から経費を差し引いた金額です。収入と意味は似ていますが一緒くたにしないようにしましょう。
税金の計算や保険料の計算をするときにかならず所得が関わってくるので、所得の意味をしっかり覚えておきましょう。
以下はここまでのまとめです。
所得のことを以外にも、税金や保険について何もわからない方もいると思います。
暮らしに必要な知識に限れば税金や保険はそれほど難しい内容ではありません。気になる方は以下のページをチェックしておきましょう。