年金制度ってなに?何も知らない人向けに解説

2021.09.10 更新
あまりちゃんと知られていない年金のこと。「年金保険料を支払っていれば、歳をとったときに年金がもらえるってくらいは知っている」という認識の方が多いと思います。この記事では公的年金制度について簡単に説明していきます。
この記事の目次
そもそも年金ってなに?年金が何をしてくれるのか知っておこう

年金とは毎年支給されるお金のことです。

日本では年金保険に加入していれば65歳になると年金がもらえるようになります。

ちなみに、すべての方は20歳~60歳になるまで年金保険に加入して保険料を支払うことになります。
※保険については保険ってなに?を参照。

年金保険に加入していればもらえる
年金制度ってなに?老後のお金だけじゃない?
年金制度は歳をとったとき、事故等で障害が残ったとき、亡くなったときの生活を国民みんなで支えようという考えのもと作られた制度なんです(公的年金制度といいます)。

老齢年金については老齢年金とは?ページを参照。
障害年金については障害年金とは?ページを参照。
遺族年金については遺族年金とは?ページを参照。

年金は3つのリスクに対応
老後の生活や障害・死亡は誰もが抱えるリスクです。日本の年金保険はこれらの3つのリスクに対応してくれるものです。

年金は老後にお金を支給してくれるだけの保険ではなく、障害のリスクや死亡のリスクにも対応していることをしっかり覚えておきましょう。

何歳から年金に加入するか知っておこう

日本では20歳以上60歳未満のすべての方は国民年金保険に加入します。さらに、サラリーマンなどは厚生年金保険に加入することになります。

以下の図のように年金制度は国民年金厚生年金で構成されています。意外とわかりやすい仕組みになっているんです。
※国民年金と厚生年金は「公的年金」とよばれています。
※iDeCoや民間が運営している年金は「私的年金」といいます。


20歳になれば学生だとしても年金に加入して保険料を支払うことになるので覚悟しておきましょう。
※ただし、あまりお金を稼いでいなければ保険料を免除することができます。くわしくはページ下記で説明しています。

年金は2種類で出来ている

※年金保険の加入者は第1~3号に分けられます。

自分はどれにあてはまる?職業などで分けられている?


年金に加入している方(国民年金の被保険者)は会社員や自営業者などで以下のように区別されています。

自分が第1号~3号被保険者のどれにあてはまるか知っておきましょう。




第1号被保険者 タレント・スポーツ選手・アーティスト・フリーランスや自営業などの個人事業主・学生・無業者など(20歳以上60歳未満の方)
※第1号被保険者とは国民年金に加入している方をいいます。
第2号被保険者 会社員・公務員・長時間働くアルバイトなどの方(厚生年金の被保険者)
※第2号被保険者とは厚生年金に加入している方をいいます。
第3号被保険者 第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収130万円未満)

第3号被保険者については第3号被保険者とは?を参照。



それぞれの加入する年金

年金のしくみを知っておこう①

年金は若い世代(現役世代)が支払う保険料などを財源として高齢者世代に年金を給付するという「世代間での支えあい」のしくみになっています。


自分が若いときは高齢者世代を支え、自分が歳をとったときには若い世代に支えられるという「世代が変わるとともに支え・支えられる」というしくみです。


この世代間で支え合うしくみを賦課方式ふかほうしきといいます。

年金には賦課方式と積立方式があり、それぞれメリットとデメリットがあるのですが、世界の主要各国の年金制度は賦課方式を採用して運営されています。

メリット・デメリットなど年金のしくみについてくわしく知りたい方は下記のページをチェックしておきましょう。

年金のしくみを知っておこう②

現在若い人たちがおじいさんになっても年金が続いていくのか不安に思っているひとはたくさんいます。

安心できる年金制度を運営していくためには時代に合わせて社会・経済状況を考え、年金財政を見直していかなければなりません。この年金財政の見直しを財政検証といいます。

日本ではこの財政検証を5年おきに行う決まりになっており、年金制度が今後100年つづいていくようにシミュレーションを行い、この財政検証に沿って年金制度を運営していくのです。

年金には税金が使われていることを知っておこう

老後にもらう国民年金(老齢基礎年金といいます)の半分は税金でまかなわれています。

つまり、国民年金保険料を支払っている現役世代の方達は半分の保険料で済んでいるのです。なので、年金保険料を払っていない方は年金がもらえない→税金の払い損になってしまうのです。

保険料が払えない方はかならず年金を免除してくれる制度を利用しましょう。全額免除をしても年金の半額分はもらえますが、免除申請をしないで未納のままにしておくと年金はもらえなくなってしまいます。

年金の半分は税金でできている?

老後にもらえる年金は上限があることを知っておこう

あなたがサラリーマンなどで厚生年金に加入していれば、支払った保険料などによって老後にもらえる年金は増えます。

したがって、たくさん給料をもらっていればそれだけたくさん保険料を支払うことになるので老後の年金は増えていくことになりますが、毎月支払う保険料には上限があります。

なので、毎月多くのお金を稼いだとしても老後の年金が際限なく増えるわけではありません。くわしくは以下のページで説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。

年金の保険料は?(お金が無いひとは年金の免除について知っておこう)

年金に加入することになれば毎月保険料を支払うことになります。

保険料は安い金額ではないので、それなりに覚悟しておきましょう。

国民年金の保険料

国民年金の保険料は月額16,610円(2021年度)です。
※1年間の保険料は約20万円です。
※ただし、お金がなくて支払えない場合は保険料の免除を受けることができます。
厚生年金の保険料はどれくらい?

厚生年金はもらっている給料によって保険料が変わります。

たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が300万円の場合、厚生年金保険料は月額約24,000円、年間約29万円となります。

くわしい計算例は厚生年金とは?ページを参照。
ちなみに、厚生年金保険料には国民年金ぶんも含まれているので、国民年金の保険料を支払う必要はありません。さらに厚生年金の場合、保険料の半分は会社が払ってくれるので個人は半分の保険料で済んでいるんです。

お金がないひとは年金を免除してもらおう

お金がなくて年金を払うのがむずかしいときには年金を免除してくれる制度を利用することができます。

この制度を利用すれば年金保険料を支払っていなくても「老後の年金が受け取れない」ということがなくなります。
もしも、お金がなくて支払えないのに免除申請をしないで滞納しているといろいろなデメリットを受けることになるので、お金がないときは必ず申請しましょう。
※くわしくは年金を滞納しているとどうなるの?を参照。

ただし、この制度を利用するには「あまりお金を稼いでいないこと」が条件です。年金を支払うのがむずかしい方はぜひ利用してください。

まとめ:何も知らない人は「年金が何をしてくれるのか」だけでも理解しておこう

ここまで説明したように、日本の年金制度は20歳~60歳未満のすべてのひとが加入する「国民年金」とサラリーマンやアルバイトなどが加入する「厚生年金」の2つの年金で構成されていることを覚えておきましょう。
※くわしくは上記で説明しています。

20歳になると国民年金に加入することになるので、学生だとしても毎月保険料を支払うことになります。ただし、お金がなくて支払えない場合は申請すれば保険料を免除または先送りすることができるので、滞納するくらいなら必ず申請しましょう。
※くわしくは上記で説明しています。


また、年金は老後にもらえるお金だけじゃなく、障害のリスクや死亡のリスクにも対応していることをしっかり覚えておきましょう。年金について何も知らない人は「年金がなにをしてくれるのか」については最低限しっておくことをオススメします。
※くわしくは上記で説明しています。


年金の仕組みや年金制度はどうやって維持しているのか等についてくわしく知りたい方は下記の関連ページで説明しているので、年金について不安に思っている方はチェックしてみてください。何も知らない状態で不安に思うより、どんな仕組みなのか知ったうえで不安に思うほうがストレスにならないと思います。