厚生年金とは?わかりやすく解説。保険料・加入条件や支給額など

2021.03.22 更新
年金制度には国民年金と厚生年金の2つの年金があるのですが、「どんな違いがあるの?」という疑問を持つ方が結構います。この記事では厚生年金について簡単に説明していきます。
この記事の目次

厚生年金ってなに?勝手に加入してるんだけど…

厚生年金とは簡単に説明すると、サラリーマンなどの会社員や公務員などが加入する年金保険です。知らないうちに加入していてびっくりする人もいると思います。

勤務時間などの条件を満たせばアルバイトだとしても厚生年金に加入することになります。
※条件については下記で説明しています。


年金は何をしてくれるの?老後のほかにも?
年金は老後に支給されるだけのお金じゃありません。


事故等で障害が残ったときや亡くなったときにも年金が支給されるんです。つまり、年金は現役世代の保険の役割を担っているということです。


年金は老後にお金を支給してくれるだけの保険ではなく、老後のリスク・障害のリスク・死亡のリスクに対応していることをしっかり覚えておきましょう。
※保険については保険ってなに?を参照。

保険とは?
保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。

保険のしくみ
➊リスクにそなえて国民があらかじめお金(保険料)を出し合う。
➋リスクに見舞われたひとに必要なお金やサービスが保険から支給される。
年金は3つのリスクに対応

老齢年金については老齢年金とは?ページを参照。
障害年金については障害年金とは?ページを参照。
遺族年金については遺族年金とは?ページを参照。

加入条件は?

厚生年金は条件にあてはまれば正社員じゃなくても加入することになります(パートやアルバイトも加入することになります)。


加入する条件は以下のようになっています。簡単に説明すると、働く時間や日数が多いと厚生年金保険に加入することになります。


アルバイトをしている学生などはチェックしておきましょう。
※ちなみに、厚生年金に加入する場合、健康保険にも一緒に加入することになります。

加入する条件
次の①と②の2つにあてはまったとき、収入にかかわらず社会保険に加入することになります。
社会保険(厚生年金保険・健康保険)が適用されている職場に限ります。

たとえばどれくらい働くと加入するの?

:一般社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトの方は何時間働くと加入する?

上記の条件のとき、あなたがアルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件を満たします。条件にあてはまれば社会保険に加入し、社会保険の保険料を支払うことになります。
勤務先によっては上記よりも働く時間が短い場合でも加入することがあるので確認しておきましょう。


アルバイトで働く時間が短くても注意?

上記よりも働く日数や時間が少なくても厚生年金に加入する場合があります。くわしくは以下のページで説明しています。

保険料の半分は会社が払ってくれる

厚生年金保険料には国民年金のぶんも含まれています。したがって、厚生年金と別で国民年金の保険料を支払う必要はありません。
※つまり、厚生年金に加入しているひとは「国民年金と厚生年金の2つ」に加入していることになります。

さらに、厚生年金保険料の半分は会社が払ってくれるので個人は半分の保険料で済んでいるんです。
※ちなみに、厚生年金保険料は毎月給料から天引きされ、会社が保険料を支払ってくれます。

扶養に入っている方の保険料は0円(無料)?

1年間の収入が130万円未満の配偶者(たとえば妻)は、夫が加入している厚生年金の扶養に入ることができます。

この場合、妻は国民年金の保険料が0円になります。くわしくは以下のページで説明しています。
※保険料が0円になっても国民年金には加入していることになっているので安心してください。

夫の扶養に入ろうとしている方やパートで働きすぎて扶養から外れるか心配な方は以下のページをチェックしておきましょう。

厚生年金の保険料はいくら?

厚生年金の保険料はその方の給料の金額で決まります。

厚生年金の保険料は以下のとおりです。

保険料の計算式

標準報酬月額とは月給の平均のようなものです。
※給与(ボーナス等)については、標準賞与額×保険料率(事業主と折半)

年収500万円の保険料の例

たとえば、年間の給与収入が500万円の方の厚生年金保険料は月額約38,000円、年間約45万円となります。
標準報酬月額を41万円、保険料率18.3%として計算。

410,000円標準報酬月額 × 18.3%保険料率 ÷ 2  =  37,515円月額の保険料

37,515円月額の保険料 × 12か月  =  450,180円年間の保険料
半額分は事業主が支払うので÷2をして計算しています。
厚生年金の保険料率は全国18.3%で固定されています。

保険料はこちらでシミュレーションを行いました。

老後にもらえる年金の金額は?

老後にもらえる厚生年金(老齢厚生年金といいます)の金額は厚生年金への加入期間やその方の給料の金額などで決まります。

おおよその年金額を以下の表に示します。この金額が国民年金(老齢基礎年金)に上乗せされます。

老後にもらえる厚生年金の早見表

以下の表から、厚生年金への加入期間が20年で、20年間の給料の平均が30万だったときは1年間に42万円となります(老後にもらえる厚生年金の金額)。ここに老齢基礎年金の年金額(満額)を加えると、合計で1年間に120万円もらえることになります(老後にもらえる国民年金と厚生年金の合計金額)。
※ボーナスなどは考慮していません。おおよその金額です。
加給年金が支給される方はさらに金額が上乗せされます。
くわしい老齢年金についてはこちらを参照。
老後にもらえる年金には上限がある?
厚生年金に加入していれば、支払った保険料や加入期間によって老後にもらえる年金は増えます。

したがって、たくさん給料をもらっていればそれだけたくさん保険料を支払うことになるので老後の年金は増えていくことになりますが、毎月支払う保険料には上限があります。

なので、毎月多くのお金を稼いだとしても老後の年金が際限なく増えるわけではありません。くわしくは以下のページで説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。

まとめ

ここまで説明したように、厚生年金はサラリーマンやアルバイトなどのように会社に雇用されている方が加入する年金保険です。

勤務時間などの条件を満たせばアルバイトでも加入できることを覚えておきましょう。

厚生年金まとめ

  • 厚生年金はサラリーマンやアルバイト、公務員などのように雇用されている方が加入する年金
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 年金は老後のリスク・障害のリスク・死亡のリスクに対応している
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 保険料の半分は会社が支払ってくれる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 配偶者が加入している厚生年金の扶養に入れば自分が支払う保険料は0円になる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 厚生年金の保険料は給料の多さによって決まる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 老後の年金は給料の多さや加入期間によって決まる
    ※くわしくは上記で説明しています。

大事な知識として厚生年金も国民年金と同じように、老後のリスク・病気や障害のリスク・死亡のリスクに対応してくれる保険であることをしっかり覚えておきましょう。

また、厚生年金と国見年金の違いなどについて知りたい方は以下のページをチェックしてみてください。

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