健康保険とは?保険料などわかりやすく解説

2022.08.29 更新
会社員などの方が関わる健康保険。「よくわからないうちに加入していた!」や「親に保険証わたされたけど、健康保険って?」という方もいると思います。この記事では健康保険について、保険料や加入条件などについて説明していきます。
この記事の目次
健康保険ってなに?(この記事の要点)

健康保険とは公的保険(医療保険)のうちのひとつです。

※公的保険は、加入している人の保険料や国等の負担金を財源にして運営されています。
保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。わたしたちが住んでいる日本では、すべての方が関係する社会保険が代表的な存在となっています。


健康保険には、長時間働くアルバイトの方や会社員またはその家族などが加入することになります。

健康保険がわたしたちにどんなことをしてくれるのか、加入条件や保険料などについてチェックしておきましょう。

この記事の要点

  • 健康保険はサラリーマンやアルバイトなどが加入する医療保険。

  • 加入するための条件は労働時間と労働日数。

  • 保険料は年収300万円で年間約15万円。

  • 親族を扶養に入れるとその親族の保険料は0円になる。

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では最初に、医療保険の種類(健康保険など)について下記で説明していきます。自分がどの医療保険に加入するのかチェックしておきましょう。


健康保険は4種類の医療保険のひとつ?

日本に住んでいる人は「医療保険」に加入しなければいけません。赤ちゃんだとしても医療保険に加入することになります。
※生活保護を受けている方は除きます。

ちなみに、ここで説明する医療保険とは「公的保険のうちのひとつです。つまり、健康保険も公的保険のなかのひとつです。

※公的保険は、加入している人の保険料や国等の負担金を財源にして運営されています。そのほかの公的保険については社会保険とは?を参照。



医療保険は下記の表に示すように4種類あり、どれかの医療保険に加入することになります。


健康保険には長時間働くアルバイトや会社員またはその家族などが加入することになります
※健康保険適用事業所で働く方とその方に扶養されている方が加入します。

医療保険は大きく分けると4種類
医療保険は大きく分けると4種類あり、国民はどれかに加入することになっています。

以下のとおり、会社員やその家族などは健康保険に加入することになっています。

※健康保険の運営は協会けんぽまたは各企業の保険組合が行っています。


健康保険
サラリーマンまたはその家族などが加入する
※厚生労働大臣の認可を得て運営している健康保険組合も含みます。

共済組合
公務員またはその家族などが加入する

後期高齢者医療制度
75歳以上の方が加入する

国民健康保険
フリーランス・スポーツ選手・アーティスト・タレント・無業者・個人事業主など上記3つ以外の方が加入する
※都道府県知事の認可を得て運営している国民健康保険組合も含みます。

では次に、健康保険に加入する条件について下記で説明していきます。会社員やアルバイトでお金を稼いでいる方はチェックしておきましょう。

健康保険に加入する条件は?アルバイトでも?

社会保険(健康保険)に加入する条件は働く時間と日数です。条件にあてはまれば学生アルバイトでも加入することになります。
※また、勤務時間が短いひとは月収88,000円以上などの条件を満たせば加入することになります。くわしくは下記の記事で説明しています。


かんたんに説明すると、正社員の3/4の労働日数と労働時間を満たすとアルバイトだとしても社会保険に加入することになります。
※たとえば社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険に加入することになります。


社会保険に加入すれば保険料を支払うことになります。保険料はそれなりの金額になるので覚悟しておきましょう。
※年収130万円なら1年間の保険料は19万円になります。くわしくは下記の記事でまとめています。

健康保険に加入する条件は?
社会保険(健康保険)に加入するには一定の条件にあてはまる必要があります。働く時間や日数がどれくらい必要なのか、加入したときの保険料については下記の記事で説明しています。
※勤務先における「社会保険」とは、会社員やアルバイトといった会社に雇われている方が加入する健康保険と厚生年金保険の総称のことをいいます。

では次に、健康保険の保険料について下記で説明していきます。健康保険料がどうやって決まるのかチェックしておきましょう。

保険料はいくら?シミュレーション

健康保険の保険料は以下のようになっています。

下記の計算式のとおり、本人の給料の金額によって保険料が決まります。
被扶養者(例えば親の健康保険に加入している子など)は保険料はかかりません。

保険料の計算式
健康保険の計算式
健康保険の計算式

※健康保険料の半分は事業主が支払ってくれます。
標準報酬月額とは:報酬(給料など)の月額を区切りのよい幅で分けた金額のこと。
※参照:全国健康保険協会都道府県毎の保険料額表

例)年収300万円の場合の保険料は?

▶たとえば1年間の給与収入が300万円だと健康保険料は月額約13,000円、年間約15万円となります。
標準報酬月額を26万円、保険料率9.81%として計算。


計算過程
月収が25万円(年収300万円)とすると、標準報酬月額は26万円となるので、保険料率9.81%をかけると月額の保険料は、

260,000円標準報酬月額 × 9.81%保険料率 ÷ 2  =  12,753円月額の保険料
※半額分は事業主が支払うので÷2をして計算しています。
被扶養者(例えば親の健康保険に加入している子など)は保険料はかかりません。

となります。したがって年間の保険料は、

12,753円月額の保険料 × 12か月  =  153,036円年間の保険料
※保険料はこちらのシミュレーションで計算。手取り収入や税金も気になるという方は計算してみましょう。

となります。
標準報酬月額に上限があるため、保険料にも上限ができます(ボーナスについての保険料は別途加算されます)。
※保険料率は協会けんぽの数値で計算しています。保険料率は都道府県ごとに異なります。また、加入している保険組合によって異なります。
※参照:全国健康保険協会都道府県毎の保険料額表

では次に、健康保険の扶養に入った場合について下記で説明していきます。扶養に入った親族の保険料は0円になります。

扶養に入ると保険料は0円(無料)?

健康保険は自分の親族などを扶養に入れることができます。たとえば親が子供を社会保険の扶養にいれることができます。


扶養に入った親族(たとえば妻や子供など)は健康保険に加入でき、さらに保険料は0円になるメリットがあります。扶養に入った親族も保険証を提示すれば病院代が安くなる等の給付を受けられるので安心してください。


ただし、扶養に入るには収入が130万円未満でないといけないなどの条件があります。

くわしく知りたい方は下記の記事で解説しているのでチェックしておきましょう。


国民健康保険には扶養がない?

国民健康保険には健康保険のような扶養のシステムがありません。たとえば子供が国民健康保険に加入した場合、子供でも保険料がかかります。「子供だから保険料は0円でしょ?」と勘違いしないように気をつけましょう。
※くわしくは国保には扶養のシステムがない?を参照。

では次に、健康保険がわたしたちにどんなことをしてくれるのか下記で説明していきます。

健康保険はわたしたちにどんなことをしてくれるの?

医療保険(健康保険)はケガや病気の治療費を安くしてくれたりさまざまな給付をしてくれます。


また、上記で説明した4種類の医療保険の給付の内容はほとんど変わらないので安心してください。
※加入している保険組合によっては付加給付などがある場合があります。


病院代を安くしてくれる以外にも、医療保険がわたしたちにどんなことをしてくれるのか大まかに知っておきましょう。
※医療保険(健康保険)があるおかげで安い値段でだれでも良質な医療を受けられる仕組みになっているんです。

ほかにはどんなことをしてくれるの?

医療保険は病院代を安くしてくれる以外にも以下のようなことをしてくれます。


病気やケガの治療費を安くしてくれる
ケガや病気の治療は3割負担!…を参照。



病気やケガで会社を休んだときにお金をくれる
これについては傷病手当金とは?を参照。



赤ちゃんを産むための費用(約40万円)を負担してくれる
これついては赤ちゃんができる前に知っておくことは?出産っていくらかかる?を参照。



100万円などの高額な治療費を負担してくれる
これについては医療費が高額になっても大丈夫を参照。
など。
くわしくは以下の表を参照。

くわしい給付の内容
※参照:厚生労働省我が国の医療保険について

以上のように、健康保険は病院代を安くしてくれるほかにも、仕事を休んだ時にお金を支給してくれたり、出産の費用約40万円を支給してくれたり、高額な治療費の負担をしてくれるなどの対応をしてくれます。
※健康保険などの「国の医療保険」には必ず関わることになるので、保険の内容を大まかにでも知っておきましょう。

ここまでのまとめ|国民健康保険と社保(健康保険)の違いは?

国民健康保険と社会保険(健康保険)がわたしたちにしてくれることに大きな違いはありません。


どの保険に加入していても、受けられる給付に大きな違いはないので安心してください。
※出産費用がもらえる・病院代が安くなるなど。
※会社によっては企業独自の給付がある場合もあります。



しかし、保険料や加入条件などは国民健康保険と健康保険(社会保険)で違いがいくつかあります。それぞれの違いについて以下の表にまとめました。


国保と社保(健康保険)はどう違う?

国民健康保険 健康保険
加入条件は? ほかの医療保険の加入条件に該当しない方はすべて国民健康保険に加入。

※アーティスト・フリーランス・スポーツ選手・タレント・無業者・個人事業主など

会社に雇われている方で定められた時間以上の勤務をする方は加入。
くわしい加入条件についてはこちらを参照。

退職後も2年間まで任意継続できる。
扶養は? 国保には扶養というシステムはない。

世帯の加入者数などで保険料が決まる。

年収が130万円未満かつ健康保険に加入していない親族は扶養として加入できる。

扶養の方は保険料はかからない。

保険料は? 所得や世帯の加入者数などで保険料が増減する。支払いは家庭の世帯主に請求される。

くわしくは国民健康保険とは?保険料など説明を参照。

年収によって保険料が増減する。

健康保険の扶養に入っている家族などは保険料はかからない。

どこから配布される? お住まいの市区町村 協会けんぽまたは勤務先の保険組合

上記のように、健康保険と国民健康保険ではいくつか違いがあります。扶養のシステムや保険料の計算方法については国民健康保険と異なることをしっかり覚えておきましょう。