共済組合とは?わかりやすく解説(健康保険との違いなど)

2021.10.20 更新
公務員の方が関わる保険である共済組合。「親から保険証を渡されたけど、共済組合ってなに?」という方もいると思います。この記事では共済組合について簡単に説明していきます。
この記事の目次
共済組合ってなに?

共済組合とは国の医療保険のうちのひとつです。公務員やその家族などが加入する医療保険です。
※ここでは医療保険としての共済組合について説明しています。

共済組合は公務員や教職員を対象とした保険組合です。共済組合は医療保険・年金等事業の運営を行っています。

共済組合がわたしたちにどんなことをしてくれるのか、保険料や扶養などについてチェックしておきましょう。

この記事の要点

  • 共済組合は公務員などが加入する医療保険。

  • 保険料は年収300万円で年間約15万円。

  • 親族を扶養に入れるとその親族の保険料は0円になる。

  • ガン保険や生命保険などに加入するときは自分のライフスタイルをしっかり考える。

では最初に、共済組合などの「医療保険の種類」について下記で説明していきます。自分がどの共済組合に加入するのかチェックしておきましょう。


医療保険は大きく分けると4種類

すべての国民はかならず「国の医療保険」に加入することになります。
※国の医療保険のことを公的保険といいます。ガン保険や生命保険などは民間保険といいます。

国の医療保険は大きく分けると4種類あり、すべての国民はどれかに加入することになっています。

大人も子供も関係なく、すべてのひとはかならず以下の医療保険のどれかに加入することになります。以下のとおり、公務員またはその家族にあてはまるひとは共済組合に加入することになっています。

医療保険は大きく分けると4種類


健康保険
サラリーマンまたはその家族などが加入する

共済組合
公務員またはその家族などが加入する

後期高齢者医療制度
75歳以上の方が加入する

国民健康保険
フリーランス・スポーツ選手・アーティスト・タレント・無業者・個人事業主など上記3つ以外の方が加入する
そもそも保険とは?
保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。わたしたちが住んでいる日本では、すべての方が関係する社会保険が代表的な存在となっています。

保険のしくみ
➊リスクにそなえて国民があらかじめお金(保険料)を出し合う。
➋リスクに見舞われたひとに必要なお金やサービスが保険から支給される。

では次に、共済組合がわたしたちにどんなことをしてくれるのか見ていきましょう。すべての国民は必ずかかわることになるので保険の内容を知っておくことをオススメします。

共済組合がどんなことをしてくれるのか知っておこう

医療保険(共済組合)はケガや病気の治療費を安くしてくれたりさまざまな給付をしてくれます。また、上記で説明した4種類の医療保険の給付の内容はほとんど変わらないので安心してください。
※つまり、共済組合でも国保でも健康保険でもほとんど同じということ。


病院代を安くしてくれる以外にも、医療保険がわたしたちにどんなことをしてくれるのか大まかに知っておきましょう。
※国の医療保険があるおかげで安い値段でだれでも良質な医療を受けられる仕組みになっているんです。

病院代を安くしてくれる以外にどんなことをしてくれるの?

医療保険は病院代を安くしてくれる以外にも以下のようなことをしてくれます。


病気やケガの治療費を安くしてくれる
ケガや病気の治療は3割負担!…を参照。



病気やケガで会社を休んだときにお金をくれる
これについては傷病手当金とは?を参照。



赤ちゃんを産むための費用を負担してくれる
これついては出産の費用っていくらかかるの?を参照。



100万円などの高額な治療費を負担してくれる
これについては医療費が高額になっても大丈夫を参照。
など。
くわしくは以下の表を参照。

くわしい給付の内容

以上のように、共済組合は病院代を安くしてくれるほかにも、仕事を休んだ時にお金を支給してくれたり、出産の費用約40万円を支給してくれたり、高額な治療費の負担をしてくれるなどの対応をしてくれます。

共済組合などの「国の医療保険」には必ず関わることになるので、保険の内容を大まかにでも知っておきましょう。

では次に、保険料がどのように決まるのかについて下記で説明していきます。具体的に金額をあてはめてシミュレーションしているのでチェックしておきましょう。


保険料は?どれくらい?

共済組合の保険料は以下のようになっています。計算式を見てわかるように、本人の給料の金額によって保険料が決まります。
被扶養者(たとえば、親の共済組合に加入している子など)は保険料はかかりません。


したがって、たくさん稼いでいるひとはそのぶん保険料も高額になります。
※月給約135万円からは保険料が上限になります。

保険料の計算式

※保険料の半分は事業主が負担。
※ボーナスについては、ボーナス × 掛金率
標準報酬月額とは:毎月の給料を区切りの良い幅で区分したもの。

例)年収500万円の場合の保険料は?

▶たとえば1年間の給与収入が500万円の方の保険料は年間約22万円となります。
※標準報酬月額を30万、年間のボーナス130万、短期掛金率8.902%、半額分は事業主負担なので÷2をして計算。
※掛金率は各共済組合で異なります。


計算過程
月収が31万円、ボーナス130万円(年収約500万円)とすると、標準報酬月額は30万円となるので、短期掛金率8.902%をかけると月額の保険料は、

300,000円標準報酬月額 × 8.902%保険料率 ÷ 2 = 13,353円月額の保険料
半額分は事業主が支払うので÷2をして計算しています。

となります。ボーナス130万円についての保険料は、

130万円ボーナス × 8.902%保険料率 ÷ 2 = 57,863円ボーナスについての保険料

となります。したがって年間の保険料は、

13,353円月額の保険料 × 12か月 + 57,863円ボーナスについての保険料 = 218,099円年間の保険料

となります。
※短期掛金率は加入している共済組合によって異なります。

では次に、親族が共済組合の扶養に入った場合について説明していきます。扶養に入るには収入が一定以下などの条件があるのでチェックしておきましょう。

扶養に入ると保険料は0円(無料)?

共済組合は自分の親族などを扶養に入れることができます。たとえば親が子供を社会保険(共済組合)の扶養にいれることができます。

扶養に入った親族(たとえば妻や子供など)は共済組合に加入でき、さらに保険料は0円になるメリットがあります。ただし、扶養に入るには年間収入が130万円以下などの条件があります。

もし新たに親族を扶養に入れようと思っている方は下記のページでくわしい条件についてチェックしておきましょう。

国保には扶養のシステムがない?
国民健康保険は共済組合のような扶養のシステムがなく、保険に加入していれば子供だとしても保険料がかかります。
国民健康保険は加入者ごとに保険料がかかるので、お金を稼いでいない子供でも国保に加入すれば保険料が加算されるシステムになっています。
ただし、お金を稼いでいない加入者についての保険料は均等割のみになります。均等割は市区町村によって異なりますが、1人あたり約4万円~6万円の場合が多いです。
※つまり、子供が3人いれば保険料が約12万円~18万円加算されることになります。くわしくは国民健康保険料シミュレーションで計算できます。

「子供だから国保の保険料は0円でしょ?」と勘違いしないように気をつけましょう。

任意継続とは?退職後も共済組合に加入できる?

退職後は共済組合を抜けて国民健康保険に加入することになります。
※親族の健康保険等の扶養に入る場合は除く。

ですが、本人が希望すれば一定期間は退職等をした後も共済組合に加入することができます。これを任意継続といいます。
※任意継続は保険料を期限までに納付することによって個人の希望で加入期間を継続する制度です。

任意継続をすることで保険料は全額負担になりますが、ひとによってはメリットがあります。保険料が安くなったり、加入している保険組合によっては「ほかの公的保険よりも病院代が安くなる」などの給付を退職後も引き続き受けることができます。

以下のページは健康保険の任意継続について説明していますが、共済組合についても一緒のしくみです。気になる方はチェックしておきましょう。

共済組合と社保(健康保険)との違いは?

上記でも説明したように、給付の内容はどの医療保険もほとんど変わりません
※共済組合には災害給付などがあります。


たとえば退職後に共済組合から国民健康保険に加入したとしても、病院代が3割負担になる等の給付は同じように受けられるので安心してください。


保険料については健康保険(協会けんぽ)と比べると共済組合のほうが約1割程度安い場合が多いです。以下にそれぞれの違いを表にまとめました。

共済組合と健康保険はどう違う?

共済組合 健康保険
加入条件は? 公務員として雇われている方は共済組合に加入。 会社に雇われている方で定められた時間以上の勤務をする方は加入。

くわしい加入条件についてはこちらを参照。

扶養は? 年収が130万円未満の親族は扶養として共済組合に加入できる。

扶養の方は保険料はかからない。

年収が130万円未満の親族は扶養として健康保険に加入できる。

扶養の方は保険料はかからない。

保険料は? 年収によって保険料が増減する(健康保険と比べると共済組合のほうが約1割程度安い場合が多い)。

共済組合の扶養に入っている家族などは保険料はかからない。

年収によって保険料が増減する。くわしくは健康保険とは?を参照。

健康保険の扶養に入っている家族などは保険料はかからない。

どこからもらえる? 加入している共済組合 協会けんぽまたは勤務先の保険組合

共済組合の保険料については上記で説明しています。

まとめると、保険制度の成り立ちなどは異なりますが、わたしたちが受ける給付や保険料などに大きな違いは無いということです。

まとめ|ガン保険や生命保険などに加入する必要はある?

保険には上記で説明したような「国が提供する保険(共済組合など)」のほかにも、民間企業が販売している生命保険やガン保険などの「民間保険」というものがあります。

民間保険は社会保険のように必ず加入しなくてもいい保険ですが、多くの人が関わることになります。民間保険に加入するときは、自分のライフスタイルと照らし合わせて「本当に必要かどうか」しっかり検討しましょう。必要もないのに民間保険に加入して保険料を支払うことにならないように気をつけましょう。

保険について何も知らない人は社会保険と民間保険の違いについて知っておくことをオススメします。

民間保険に加入するつもりがない方でも上記で説明した共済組合がしてくれることについては最低限しっておくことをオススメします。

また、税金や保険について何も知らないという方は下記のリンク先で生活に必要な知識について説明しているのでチェックしておきましょう。