ザッと説明すると、社会保険とは「国民が必ずかかわる保険」であり、民間保険は「必要なひとが加入する保険」です。
そもそも保険とはなにかというと、あらかじめお金をはらっておいてケガや病気などのリスクにそなえるためのものです。
そして、その保険を大きく分類すると社会保険と民間保険の2つに分けられます。
それぞれ細かい違いがあるのでチェックしておきましょう。
社会保険とは国が運営している保険であり、大人も子供も必ず加入することになる保険です。
※国が運営している保険は「公的保険」といいます。
社会保険は、保険料をあらかじめ支払っておき、ケガや病気などのリスクに見舞われたときにお金などを支給してくれます。
民間保険とは、民間企業が運営している保険であり、必要なひとがお金を支払って加入する保険です。
社会保険とは違い、全員がかならずかかわる保険ではありません。また、民間保険は加入しても途中で解約できるのが特徴です。
などいろいろ。
ガン保険や生命保険などの民間保険は何のためにあるのかというと、「国が運営する社会保険だけではリスクに対応できない」と考えている人のためにあります。
たとえば、自動車を使用する人は「事故のリスク」があります。本人のケガだけなら社会保険によってある程度対応できますが、もし歩行者に大ケガを負わせてしまった場合には社会保険では対応できません。このようなリスクに対応するためにあるのが自動車保険です。
ほかにも、4人家族で「サラリーマンの夫」「専業主婦の妻」「幼い子供2人」のような家族構成の場合、サラリーマンの夫が不幸で亡くなってしまうと、残された遺族の生活はおそらく大変なことになるでしょう。このようなリスクに対応するためにあるのが生命保険です。
※ほかにも社会保険のひとつである年金保険も「遺族年金」としてリスクに対応してくれます。
このように、自分のライフスタイルによって「社会保険だけじゃ補償できないようなリスク」に対応するために民間保険に加入することになります。したがって、民間保険に加入するときは「自分のライフスタイルに民間保険が必要かどうか」をしっかり考えてから契約するかどうか決めましょう。
社会保険と民間保険の違いは以下のとおりです。
以上のように、社会保険と民間保険には違いがあるので認識がごちゃごちゃにならないように覚えておきましょう。
今回のコラムはここまでです。国民年金と厚生年金の違いについてわかっていただけましたか?