個人事業主とは?わかりやすく説明。フリーランスや会社員との違いは?

2022.04.20 更新
近年、大手企業で副業が解禁されて注目を浴びている個人事業主。この記事では個人事業主のメリットとデメリット、会社員やフリーランスとの違いなどについて簡単に説明していきます。
この記事の目次
個人事業主とは?
個人事業主とは、会社を設立せずに、個人で事業を行っているひとのこと

個人事業主とは、会社を設立せずに個人で事業を行っている人のことをいいます。
※家族で運営している飲食店などのように複数で事業を行っていても会社を設立していなければその事業主は個人事業主となります。


個人事業主になるのは簡単で、税務署に開業届を出して開業の申請をすれば個人事業主として扱われることになります。


ただし、開業届を出しても収入を得ている活動が「事業」として認められなければ、下記で説明しているメリットを受けられないので注意しましょう。
※「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。

個人事業主のメリットとデメリットは?

開業して個人事業主になると受けられるメリットは下記のようにいくつかあります。一番のメリットは青色申告特別控除を受けられることです(税金などが安くなる)。副業を事業にしようと思っている方はチェックしておきましょう。


メリットは?

  • 青色申告特別控除で税金や保険料が安くなる
  • 親族への給料を経費にできる
  • 事業で赤字が出たら損益通算できる
  • 多額の赤字が出たら3年繰り越せる
  • 30万円未満のものを減価償却せずに経費にできる

※個人事業主としての収入を「事業所得」で申告すると上記の特典を受けることができます。くわしくは事業所得とは?を参照。


デメリットは?

  • 仕事によっては収入が安定しない
    ※事業を始めたばかりで利益が少ないときは、アルバイト等をして安定した収入を得てもいいかもしれません。くわしくは自営業をしながらアルバイトを掛け持ちすると税金とかどうなる?で説明しています。
  • 確定申告が少し複雑になる(青色申告をする場合)
    ※個人事業主のかたはクラウドサービス(マネーフォワードやfreee、弥生などのサービス)を利用することをオススメします。申告書の作成が楽になります。

では次に、個人事業主になる方法について下記で説明していきます。個人事業主になる手続きは難しくありません。

個人事業主になるには?
個人事業主になるには開業届を提出する

今はまだ副業で雑所得として申告しているけど、これから本業にして事業所得として申告しようと思っている方は個人事業主になる手続きをしましょう。

今まで副業として収入を得ていたものを、個人事業主になって事業所得として申告すれば上記で説明したメリットが受けられます。


事業をやっている方は開業届を提出すればだれでも個人事業主になることができます。

副業を本業にする場合は個人事業主になる手続きをおこなってから事業として活動し、お金をたくさん稼ぎましょう。

ただし、個人事業主になると確定申告が少し面倒になるのでそれなりに覚悟しておきましょう。
※個人事業主のかたは青色申告クラウドサービス(マネーフォワードやfreee、弥生などのサービス)を利用することをオススメします。申告書の作成が楽になります。

では次に、個人事業主と会社員との違いについて下記で説明していきます。副業をしている会社員の方はチェックしておきましょう。


会社員やアルバイトとの違いは?

企業などの法人が決めた雇用契約にもとづいて雇われて働くひとを会社員といいます。


会社員やアルバイトだとしても副業を行っており、その副業を事業として行うために開業の申請を行えば個人事業主になることができます。


ただし、副業でやっていることが事業として認められなければ上記で説明したメリットを受けられないので気をつけましょう。
※「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。

副業をしてお金を稼いでいる場合は?

サラリーマンなどとして給料をもらいながら副業をしている方は税金の計算が少し複雑になります。2つの所得を合計して税金を計算することになるので注意しましょう。

副業でお金を稼げばそれだけ税金が上乗せされます。年収別に上乗せされる税金がどれくらいになるかシミュレーションしているので、気になる方は下記の記事をチェックしておきましょう。

副業すると税金はいくら増える?年収別シミュレーション


雇われながら個人事業主をしている場合は?

会社員やアルバイトをしながら個人事業主をしている方は税金や保険料がどうなるか知っておきましょう。

とくに保険料については国民健康保険に加入するか、社会保険に加入するかで変わるので、しっかり検討しましょう。
まだ個人事業主として利益が少ない場合、勤務先の社会保険に加入したほうが保険料がお得になるときもあります。くわしくは下記の記事をチェックしておきましょう。

自営業をしながらアルバイトを掛け持ちすると税金とかどうなる?

では次に、個人事業主とフリーランスとの違いについて下記で説明していきます。


フリーランスとの違いは?

フリーランスとは、会社員と違い、企業などとの雇用関係なしで、独立して仕事を契約して働くひとをいいます。

このようにフリーランスとはその人の「働き方」を指しています。

つまり、フリーランスで開業届の申請をしていればその人は個人事業主となり、フリーランスでも会社を設立している人はその会社の事業主ということになります。


では次に、個人事業主が支払う税金について下記で説明していきます。個人事業主になろうと考えている方はチェックしておきましょう。


個人事業主が支払う税金は?

個人事業主にはサラリーマンやアルバイトなどにはかからない税金がかかってきます。それは個人事業税消費税です。


個人事業税は「事業にかけられる税金」で事業の種類によって税率が変わります。ほとんどの事業が対象ですが、アーティストやスポーツ選手、農業などにはかけられません。また、事業による収入290万円を超えなければ個人事業税はかかりません。


消費税は「商品やサービスにかけられる税金」です。購入者から徴収した消費税をまとめて国に納めることになります。ただし、売上が1,000万円以下なら消費税はかかりません。

個人事業主になる方は個人事業税などについてザッと理解しておくことをおすすめします。

では次に、個人事業主が支払う保険料について下記で説明していきます。個人事業主になろうと考えている方は保険料についてザッと知っておくことをオススメします。


個人事業主が支払う保険料は?

個人事業主が支払う保険料は「国民年金と国民健康保険」です。


国民年金の保険料は年間約20万円です。ちなみに、1年間の稼ぎが少ない場合には保険料を免除することもできます。


国民健康保険の保険料は1年間の収入などによって変わります。
※たとえば40歳未満、独身、世田谷区在住であり、1年間の事業所得が300万円の場合、1年間の保険料は約30万円になります。保険料は国民健康保険料シミュレーションでくわしく計算できます。

個人事業主と兼業している場合は?

個人事業主としての事業のほかに、サラリーマンやアルバイトとして働いており、勤務先の社会保険に加入している場合は「厚生年金と健康保険」の保険料を支払うことになります。


ちなみに、「厚生年金と健康保険」の保険料は勤務先の給料によって決まるため、個人事業主としての事業収入があっても保険料には関係ありません。

※くわしくは自営業をしながらアルバイトを掛け持ちすると税金とかどうなる?で説明していきます。

ここまで説明したように、個人事業主とは開業届を提出して個人で事業を行っている人のことをいいます。副業を事業にしようと考えている方は個人事業主になる手続きを行い、事業として活動し、お金をガンガン稼ぎましょう。