会社員やアルバイトの方が副業(YouTubeやブログ、UberEatsなど)をしてお金を稼いでいる場合、税金がかかります。
よくわからないからといって知らんぷりしてそのままにしていると罰則を与えられてしまう可能性があります。
副業をしている方はいくらから税金がかかるのか、また、確定申告が必要になる場合などのことを知っておくことをオススメします。
では最初に、副業の稼ぎが1年間でいくらまでなら税金がかからないのか記で説明していきます。副業収入がそれほど多くない正社員などの方はチェックしておきましょう。
副業ならお金を稼いでも税金がかからないわけではなく、副業で利益を得たときから税金がかかることがほとんどです。
ただし、所得がそれほど多くなければ税金は0円になります。
※くわしい金額は下記で説明しています。
副業をするつもりの方はどれくらいの金額から税金がかかるのかチェックしておきましょう。
※住民税がかかると住民税非課税世帯でなくなり、家庭によっては介護費用などが高くなる場合があるので注意しましょう。
では次に、副業収入(雑所得)があっても税金がかからない例について下記で説明していきます。
たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が80万円、雑所得が20万円のとき、
まず、給与収入が80万円なので給与所得は、
となります。
つづいて、給与所得が25万円、雑所得が20万円なのでそれぞれを合計すると、
となります。したがって、課税所得は
となります。課税所得が0円になるので税率をかけても所得税は0円になります。
※住民税については合計所得が45万円以下だと非課税になります(地域によっては42万円や38万円などの場合があります)。くわしくは住民税が0円になるときを参照。
したがって、1年間の合計所得が45万円以下なら所得税も住民税もかかりません。
では次に、副業収入があるかたは確定申告が必要なのかについて下記で説明していきます。基本的には確定申告が必要になるのでチェックしておきましょう。
会社員やアルバイトが副業で収入(雑所得)があったときには確定申告をする必要があります。
ただし、雑所得が1年間(1月~12月まで)で20万円以下なら確定申告をする必要がありません。
したがって、確定申告をしたくない方は20万円以下に調整しておくことをオススメします。
※20万円以下でも住民税の申告が必要になるときがあります。
副業収入が20万円以下なら確定申告をする必要はありませんが、住民税の申告が必要になる場合があります。
バレないか不安になるくらいならサッと申告を終わらせたほうがいいかもしれません。申告したとしても、副業収入が20万円なら住民税は2万円加算、副業収入が10万円なら1万円加算、副業収入が5万円なら5千円加算くらいなので安心してください。
※住民税の申告はお住まいの地域の役所で行うことになります(確定申告をする場合は住民税の申告は必要ありません。また、確定申告はネットで簡単にできるので、確定申告をすることをオススメします)。
※確定申告をする場合は住民税を「自分で納付」にすることで副業がバレる可能性を低くすることができます。くわしくはページ下記の「副業が禁止されている場合は注意」で説明しています。
では次に、副業収入がある場合の確定申告のやり方について下記で説明していきます。
副業収入がある方は基本的に確定申告が必要になります。
今はネットでかんたんに確定申告書が作成できます。作成した申告書を税務署に郵送することで確定申告が完了します。
確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~3月15日までに申告をしましょう。
※遅れても申告はできますが延滞金が発生する場合があります。
▶確定申告のながれ
STEP➊源泉徴収票など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払うまたは払い戻される)
確定申告をするのが不安な方は試しにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。
※税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。
では次に、副業が禁止されている場合はどうすればいいのかについて下記で説明していきます。会社が副業を禁止している場合、バレないように確定申告をしなければいけません。
確定申告する場合は勤務先が副業を禁止していないか確認しておきましょう。確定申告をすると副業をしていることが会社にバレてしまう可能性があります。
もし会社にバレてしまうと契約違反で減給や解雇されてしまう場合があります。
したがって、副業が禁止されている場合は副業で稼いだぶんの税金を別にして納める手続きをする必要があります。
手続きといっても難しいことではなく、該当項目にチェックを入れればいいだけです。
具体的には確定申告書を作成する際に「住民税に関する事項」の欄を入力することになります。
くわしい手順は下記の記事で説明しています。
確定申告をしても副業が会社にバレるのを回避?ポイントは1つ
ハンドメイド作品をフリマで販売したり、YouTubeの動画配信など、副業として行っていたことを「個人事業主になって本業にしてやっていきたい」という方もいると思います。
個人事業主として事業を行って稼いだ収入は事業所得となるので税金が安くなるなどのメリットを受けることができます。
※事業所得なら青色申告特別控除で65万円の控除を受けることができるので税金や保険料が安くなります。
副業を本業にしていこうと考えている方は個人事業主になることをオススメします。
個人事業主になる手続きはかんたんで、開業届を提出すれば個人事業主になることができます。
ただし、個人事業主になると確定申告が少しややこしくなるので覚悟しておきましょう。
※マネーフォワードやfreee、弥生などの青色申告クラウドサービスを利用すれば確定申告をするのが簡単になります。個人事業主の味方になってくれるサービスなので利用することをオススメします。
副業で予想外にたくさんお金を稼いでしまうこともあると思います。たくさん稼げばそれだけ税金が上乗せされます。
副業で30万円~50万円や100万円以上稼いだときにどれくらい税金が上乗せされるのか気になる方もいると思います。
下記の記事で具体的に金額をあてはめて年収別にシミュレーションしているので気になる方はチェックしておきましょう。
副業をしている方は副業収入があっても確定申告をしなくていいボーダーラインなどのことをしっかり覚えておきましょう。