たくさん給料を稼げば年金が増えるわけではない?上限がある?

2020.11.21 更新
「毎月たくさん厚生年金を支払っているけど、老後にもらえる年金はどれくらいになるの?」保険料を支払った分だけ老後の年金は増えますが、際限なく増えるわけではありません。この記事では老後にもらえる年金の上限について説明していきます。
この記事の目次

老後にもらえる年金には上限がある?

サラリーマンなどを定年退職したあと、老後にもらえる年金がたくさんあればあるほど高齢になったときの生活の心配は無くなるでしょう。


しかし、老後の年金は際限なく多くもらえるわけではなく、上限が決まっています。
※この記事では厚生年金などの公的年金の場合について説明しています。


なぜかというと、支払った保険料会社からもらうボーナスには上限があるからです。

年金は支払った保険料と期間によって決まる
老後にもらえる年金は、支払った保険料と期間によって決まります。

たとえば、20歳から60歳までサラリーマンや公務員として働いているとすると、保険料を支払った期間は40年(480ヶ月)になります。

また、この期間に支払った保険料が多ければ多いほど老後の年金が増えるのですが、月額の保険料の上限は決まっているため、老後の年金が際限なく増えることはありません。

※保険料の上限は月額約5.9万円(年間約71万円)です。
年金はボーナスの金額が多ければ増える
老後にもらえる年金はボーナスの金額が多ければ多いほど増えることになります。

しかし、ボーナスにも上限が決まっているため、老後の年金が際限なく増えることはありません。

※ボーナスの上限は1か月あたり150万円、年3回までです。ちなみに、ボーナスからも保険料は徴収されます。
老後にもらえる年金の上限は?

上記で説明したように、老後の年金は支払った保険料と期間、ボーナスの金額によって増減します。

では、老後にもらえる年金の上限はいくらなのか。金額を以下の条件でシミュレーションしました。

老後にもらえる年金の上限は?

以下の条件でシミュレーション
●毎月支払う保険料が上限の約5.9万円(標準報酬月額65万円)
●ボーナスの金額が上限の150万円(年3回計450万円)
●20歳~60歳まで(40年間)勤務
上記の条件だと、老後の年金は以下のようになります。

平均標準報酬月額 × 再評価率 × 加入月数 × 生年月日に応じた率 = 老後の厚生年金

1,025,000円 × 0.9 × 480 × 0.005769 = 約256万円

さらに、老後の国民年金(約78万円)が上乗せされるので、1年間にもらえる老後の年金は合計約336万円となります。


※シミュレーションはあくまでおおざっぱな金額です。
※平均標準報酬額とは、平成15年4月以後の加入期間の各月の標準報酬月額標準賞与額の総額を加入期間の月数で割った金額です。
※令和2年以後入社として計算。再評価率は本来もうすこし高いですが、ここでは0.9として算出しています。
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老後にもらえる年金をもっと増やしたい場合は?

上限までは無理でも、老後にもらえる年金を増やしたい場合には私的年金を利用しましょう。

私的年金とは、代表的なものだとiDeCo(イデコ)や国民年金基金があります。ほかにも企業年金や民間の個人年金などもあります。

年金を増やしたい方はこれらの私的年金への加入を検討してみましょう。

今回のコラムはここまでです。老後の年金の上限についてわかっていただけましたか?

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