年金・保険関連
更新日:2023年4月1日
老齢年金とは
老齢年金とは、高齢者の老後のくらしを支えるための年金です。老齢年金には、老齢基礎年金と老齢厚生年金の2つがあります。

図1 老齢基礎年金と老齢厚生年金
➊老齢基礎年金とは
65歳になると国民年金から老齢基礎年金が終身にわたって給付されます。保険料を納めた期間によって給付される年金額が決まります。納付期間の上限は40年です(480月)。
➋老齢厚生年金とは
厚生年金に加入していた方は65歳になると老齢基礎年金に加え、厚生年金から老齢厚生年金が終身にわたって給付されます。年金額については厚生年金に加入していた期間や給料に応じて決まります。
※年金制度については年金制度ってなに?を参照。
※国民年金については国民年金とは?を参照。
※厚生年金については厚生年金とは?を参照。
受給資格ともらえる年齢
受給資格ともらえる年齢は以下のとおりです。

➊老齢基礎年金について

受給資格
国民年金の保険料納付済期間と保険料免除期間などを合計した期間が10年以上であること。

受給開始年齢
65歳から。
➋老齢厚生年金について

受給資格
厚生年金の被保険者期間があり、老齢基礎年金の受給資格を満たした方であること。

受給開始年齢
65歳から。

※老齢年金の受給開始年齢は65歳からですが、希望すれば受給開始年齢を早めたり、遅くしたりすることができます(繰上げ受給・繰下げ受給)。受給開始年齢を繰上げまたは繰下げした分、年金額も減額または増額します。

もらえる金額
もらえる年金額は以下のとおりです。

➊老齢基礎年金の年金額

国民年金の保険料を納めていた方は65歳になると、国民年金から老齢基礎年金がもらます。年金額は以下のとおりです。

年金額(満額) = 1年間で795,000円(2023年度)
※68歳以上は792,600円
※20歳から60歳になるまでの40年間の保険料をすべて納めると、満額の老齢基礎年金を受けることができます(免除期間などがあれば、そのぶん年金額は減額します)。
※参照:日本年金機構老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
➋老齢厚生年金の年金額

厚生年金に加入していた方は65歳になると、厚生年金から老齢厚生年金がもらます。厚生年金への加入期間や給料などに応じた金額となります。もらえる厚生年金のおおよその年金額を以下に示しています(ボーナスなどは考慮していません。)

以下の表から、厚生年金への加入期間が20年で、20年間の給料の平均が30万だったときは1年間に42万円となります(老後にもらえる厚生年金の金額)。ここに老齢基礎年金の年金額(満額)を加えると、合計で1年間に122万円もらえることになります(老後にもらえる国民年金と厚生年金の合計金額)。
※くわしい計算方法については老後の年金はどうやって計算する?を参照。
※年金制度については年金制度ってなに?を参照。
※国民年金については国民年金とは?を参照。
※厚生年金については厚生年金とは?を参照。
老後にもらえる年金は上限がある?
厚生年金に加入していれば、支払った保険料や加入期間によって老後にもらえる年金は増えます。

したがって、たくさん給料をもらっていればそれだけたくさん保険料を支払うことになるので老後の年金は増えていくことになりますが、毎月支払う保険料には上限があります。

なので、毎月多くのお金を稼いだとしても老後の年金が際限なく増えるわけではありません。くわしくは以下のページで説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。

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