国民年金・厚生年金の支払いはいつまで?何歳まで?何も知らない人向け

2021.10.12 更新
まれに勘違いしている人がいますが、年金保険料は本人が亡くなるまで支払っていくわけではありません。この記事では年金を支払わなければいけない年齢について説明していきます。
この記事の目次
国民年金と厚生年金について知らない人向け

年金制度は、20歳~59歳のすべての人が加入する国民年金、そしてサラリーマンなどが加入する厚生年金の2つの年金で出来ており、必ずどちらかに加入することになります。

20歳以上の国民は必ず関わることになるので、まだ未成年の方などは国民年金と厚生年金の違いについてチェックしておきましょう。

この記事の要点
  • 加入している年金によって異なるが、60歳~70歳まで支払うことになる。

  • 60歳以降も働く方は労働時間などによっては年金保険料を支払うことになる。

  • 年金をもらいながら給料も受け取る人は年金の減額に注意。

  • 老後の国民年金は約80万円。厚生年金は加入期間や給料などによって変わる。

では最初に、年金の支払いは何歳まで続くのかについて下記で説明していきます。自分が加入している年金に何も知らない方はチェックしておきましょう。


年金の支払いは何歳まで続く?

国民年金と厚生年金はそれぞれ加入する期間(保険料を支払わなければいけない期間)が決まっています。

かんたんに説明すると、国民年金は60歳になるまで加入することになり、厚生年金は退職するまで(70歳が上限)加入することになります。それぞれ支払う期間は以下のとおりです。

国民年金と厚生年金の支払う期間

国民年金は?
国民年金は20歳から60歳になるまで保険料を支払うことになります。


厚生年金は?
サラリーマンなどが加入する厚生年金は70歳まで保険料を支払うことになりますが、退職などで厚生年金から脱退したときは厚生年金の保険料の支払いは停止されます(厚生年金に加入していない間は国民年金に加入することになります)。
また、再就職などで厚生年金に加入した場合には本人が70歳未満なら保険料を支払うことになります(再び厚生年金に加入したときは自動的に国民年金から脱退することになります)。

※老後の年金を受けられる加入期間が足りない場合は70歳を過ぎても厚生年金に加入することができます。くわしくは高齢任意加入被保険者とは?を参照。

では次に、60歳以降に年金の支払いはどうなるのか下記で説明していきます。60歳以降も働くつもりの方はしっかりチェックしておきましょう。


60歳以降はどうなる?

60歳になると国民年金の保険料の支払いが終了するので、毎月保険料が請求されることは無くなります。

ただし、60歳以降もサラリーマンやアルバイトなどをして給料をもらって働く場合、厚生年金に加入することになるので60歳以降でも毎月保険料を支払うことになります。
※短時間勤務のアルバイトの場合は厚生年金に加入することはないので毎月保険料が請求されることは無くなります。ただし、労働時間や労働日数が「正社員の3/4以上」になると60歳以上でも社会保険に加入することになるので毎月厚生年金の保険料を支払うことになります。

60歳以降に仕事をしない方は?

60歳以降に働くつもりがない方は年金の支払いは無くなります。
国民年金の支払いは20歳から60歳になるまでなので、国民年金の保険料は請求されません。
厚生年金はサラリーマンやアルバイトをしている方が支払うことになるので、60歳以降に働くつもりがない方は年金の支払いが0円になります。

60歳以降も仕事をする方は?

60歳以降も仕事をする方は厚生年金の支払いが発生します。
国民年金の支払いは20歳から60歳になるまでなので、国民年金の保険料は請求されません。
厚生年金はサラリーマンやアルバイトをしている方が支払うことになるので、60歳以降も仕事をする方は厚生年金の支払いが発生します。退職等をして仕事をやめれば年金の支払いは0円になります。

※短時間勤務のアルバイトの場合は厚生年金に加入することはないので毎月保険料が請求されることは無くなります。ただし、労働時間や労働日数が「正社員の3/4以上」になると60歳以上でも社会保険に加入することになるので毎月厚生年金の保険料を支払うことになります。

ちなみに、厚生年金に加入できるのは70歳までです。70歳以上になると厚生年金の加入資格が喪失します。
※老後の年金を受けられる加入期間が足りない場合は70歳を過ぎても厚生年金に加入することができます。くわしくは高齢任意加入被保険者とは?を参照。

では次に、60歳以降も仕事をして給料をもらう場合について下記で説明していきます。給料をもらいながら年金をもらう場合は年金が減額されることがあるのでチェックしておきましょう。


老後の年金をもらいながら働くひとは給料と年金が同時にもらえる?

65歳未満で老後の厚生年金を受けとっており、さらに会社で働いて厚生年金の被保険者となっている場合、稼ぎに応じて年金額が減額される(一部または全額停止)ことになります。

会社で働きながら年金をもらうつもりの方はチェックしておきましょう。
※給料と老後にもらう年金の合計額によって年金の支給を一定程度我慢してもらう制度を在職老齢年金といいます。

年金の一部が支給停止する?

かんたんに説明すると、「賃金の月額 + 支給される厚生年金の月額」が28万円を上回ると老後の年金が減額されます(支給が一部停止される)。
※厳密には「基本月額と総報酬月額相当額」の合計額。
※さらに、一定の金額を超えると老後の年金が全額支給停止されます。


したがって、上記の金額が28万円以下なら老後の年金は減りません。老後にもらう年金を減らされたくない人は合計額が28万円を超えないようにしましょう。

※老後にもらえる国民年金(老齢基礎年金)については関係なく支給されます。

くわしくは在職老齢年金とは?で説明しています。65歳以降についても説明しています。
65歳からの老後の年金はどれくらいもらえる?シミュレーション

保険料を支払っていれば、65歳になると老後の年金が支給されます。

すべての方が加入している国民年金からは老齢基礎年金、サラリーマンなどが加入する厚生年金からは老齢基礎年金が支給されます。

それぞれ支給される年金額は以下のようになっています。

老後にもらえる国民年金は?

老後にもらえる国民年金(老齢基礎年金)の金額は満額で年間780,900円(2021年度)となっています。
※老齢年金の受給開始年齢は65歳からですが、希望すれば受給開始年齢を早めたり、遅くしたりすることができます(繰上げ受給・繰下げ受給)。受給開始年齢を繰上げまたは繰下げした分、年金額も減額または増額します。

満額とは、20歳~60歳になるまで40年間保険料を支払った場合の年金額のことです。40年間のあいだに保険料の免除などをしている場合は老後の年金額が減ります。

保険料を納めた期間 もらえる年金額
40年
(全額免除期間0年)
年金額は年間約80万円(満額)です。
30年
(全額免除期間10年)
年金額は年間約70万円です。
20年
(全額免除期間20年)
年金額は年間約60万円です。
10年
(全額免除期間30年)
年金額は年間約50万円です。
0年
(全額免除期間40年)
年金額は年間約40万円です。
老後にもらえる厚生年金の早見表

以下の表から、あなたが厚生年金への加入期間が20年であり、20年間の給料の平均が30万だったときは1年間に42万円となります(老後にもらえる厚生年金の金額)。ここに老齢基礎年金の年金額(満額)を加えると、合計で1年間に120万円もらえることになります(老後にもらえる国民年金と厚生年金の合計金額)。
※ボーナスなどは考慮していません。おおよその金額です。
※くわしい老齢年金については老齢年金とは?を参照。
※くわしい計算方法については老後の年金はどうやって計算する?を参照。


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ここまでのまとめ

ここまで説明したように、年金に加入して保険料を支払う期間は「国民年金」と「厚生年金」で異なります。

これから20歳になる方や就職して厚生年金に加入する方などはしっかり覚えておきましょう。

年金の支払いなどについてまとめると以下のようになります。

ここまでのまとめ

  • 国民年金の支払いは60歳まで
  • 厚生年金の支払いは70歳まで
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 老後にもらえる国民年金は満額で年間約80万円
  • 老後にもらえる厚生年金は加入期間や給料によって変わる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 65歳を超えても働くひとは給料も年金も同時にもらえるが、一定以上の給料をもらっている場合には年金が支給停止する
    ※くわしくは上記で説明しています。
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国民年金と厚生年金の違いってなに?

年金について何も知らない方は上記のことについて知っておきましょう。また、国民年金と厚生年金の違いについてくわしく知りたい方は上記のページをチェックしておきましょう。

また、税金や保険について何も知らないという方は下記のリンク先で生活に必要な知識について説明しているのでチェックしておきましょう。