勤務先でよく耳にする「社会保険」とは、サラリーマンやアルバイトといった会社に雇われている方が加入する健康保険と厚生年金保険の総称のことをいいます。
※ここで説明する社会保険は国民すべてが関わる広い意味での社会保険とは異なります。
働いていたら勝手に加入していてびっくりする方もいると思いますが不安になる必要はありません。
なぜ勝手に加入しているのかというと、「加入条件を満たした従業員」を社会保険に加入させるのは国が決めたルールだからなんです。
会社は決められた日数(時間)を超えて働く従業員を社会保険に加入させる義務があります。したがって、「知らないうちに勝手に加入している!なにこれ」となる新入社員の方もいると思いますが、これは国のルールであり仕方のないことなのです。
パートやアルバイトをしており、社会保険に加入する条件についてくわしく知りたい方は以下のページをチェックしておきましょう。
今まで社会保険に加入していなかった方が勤務先で社会保険に加入すると保険料はどれくらいになるのでしょうか。以下に料金の例を示します。
パートやアルバイトなどの方は参考にしてみてください。
親に扶養されている場合、1年間の給料が103万円を超えると扶養控除の対象から外れてしまうため、親の税金が増えてしまいます。なので、アルバイトする時間を調整して103万円を超えないように気をつけましょう。くわしくは以下の「バイトしすぎると親の税金がどうなるの?」ページを参照。
※扶養控除とは、養う家族がいると税金が安くなるという制度。
社会保険に加入している人が親族におり、その社会保険の扶養に入ると「扶養に入った方」が支払う保険料は0円になります。
くわしい内容は以下のページで解説しているので、社会保険の扶養に入ろうとしている方はチェックしておきましょう。
「国保に加入しているひとのほうが優れている」または「社会保険に加入しているひとのほうが優れている」と、加入している医療保険で優劣を区別するような人がいますが、その考えは正しくありません。
加入している医療保険は以下のようにその人の職業などで区別しているだけであって、どれが優れているというわけではありませんし、どれが一番稼いでいるという判別ができるものでもありません。
※社長でも自分の会社から給料が与えられる仕組みにすれば社会保険に加入することになりますし、国保に加入している人でもアーティストや自営業で高額な収入を得ている人もいます。
医療保険はそれぞれ職業等で4種類に区分されており、病院代を安くしてくれるなどの給付の内容も一緒でほとんど変わりません。
➊ 健康保険 |
サラリーマンまたはその家族などが加入する |
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➋ 共済組合 |
公務員またはその家族などが加入する |
➌ 後期高齢者医療制度 |
75歳以上の方が加入する |
➍ 国民健康保険 |
フリーランス・スポーツ選手・アーティスト・タレント・無業者・個人事業主など上記3つ以外の方が加入する |
「社保に加入しているから優れている」または「国保に加入しているから優れている」なんて言っていたら「社会人なのにちゃんとわかっていない人なんだ」と逆にバカにされてしまうので注意してください。
※社保と国保の違い(保険料や加入条件など)については健康保険とは?で説明しています。
今回のコラムはここまでです。社会保険についてわかっていただけましたか?