会社員などが加入する社会保険とは?社保と国保はどう違う?

2022.04.25 更新
会社員やアルバイトなどの方は馴染みがある社会保険。決められた条件を満たしている方は強制的に社会保険に加入することになります。この記事では社会保険について簡単に説明していきます。
この記事の目次
社会保険とは?会社員やアルバイトが加入する?

勤務先でよく耳にする「社会保険」とは、会社員やアルバイトといった会社などに雇われている方が加入する健康保険と厚生年金保険の総称のことをいいます。
※ここで説明する社会保険は国民すべてが関わる広い意味での社会保険と意味が少し異なります。


働いていたら勝手に加入していてびっくりする方もいると思いますが、不安になる必要はありません。


なぜ勝手に加入しているのかというと、会社(事業所)は「加入条件を満たした従業員を社会保険に加入させる決まり」を国から義務付けられているからなんです。

社会保険(健康保険・厚生年金保険)とは?

健康保険とは:すべての人が加入する国の医療保険のうちの1つ。会社員やアルバイトなどが加入する。

厚生年金保険とは:年金制度のうちの1つ。会社員やアルバイトなどが加入する年金保険。

では次に、社会保険に加入する条件について下記で説明していきます。パートやアルバイトなどをしている方はチェックしておきましょう。どれくらいの日数働くと加入するか説明しています。


決められた時間や日数を超えると加入?
社員の3分の4以上の時間と日数以上になると加入

たくさん働く従業員は社会保険に加入しなければいけません(アルバイトの方も含む)。
※社会保険が適用されている職場に限ります。
※業種によっては適用されない場合もあります。



したがって、「知らないうちに勝手に加入している!なにこれ」となる新入社員の方もいると思いますが、これは国のルールであり仕方のないことなのです。


社会保険に加入する条件については以下のとおりです。パートやアルバイトをする方はチェックしておきましょう。

社会保険に加入する条件とは?

次の①と②の両方にあてはまったとき、収入にかかわらず社会保険の被保険者になります。
※社会保険が適用されている職場に限ります。

社会保険の加入条件
社会保険の加入条件

※参照:日本年金機構適用事業所と被保険者


たとえばどれくらい働くと加入するの?
例:一般社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトの方は何時間働くと加入する?

上記の条件のとき、あなたがアルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件①と②を満たすので、社会保険に加入することになります。

また、勤務時間が短くても一定の条件を満たすと社会保険に加入することになります。くわしくは下記の記事で説明しているので学生以外の方はチェックしておきましょう。

社会保険の加入条件は?パート主婦やアルバイトも対象になる?

では次に、社会保険に加入したときの保険料がどれくらいになるのか説明していきます。年収別にシミュレーションしているので気になる方はチェックしておきましょう。


社会保険の保険料はどれくらい?
社会保険の保険料はそれなりの金額

今まで社会保険に加入していなかった方が勤務先で社会保険に加入すると保険料はどれくらいになるのでしょうか。以下に料金の例を示します。


社会保険料はそれなりの金額になるので、もしも勤務先の社会保険に加入することになる場合は覚悟しておきましょう。


パートやアルバイトなどの方は参考にしてみてください。

社会保険に加入した場合に支払う保険料は?

1年間の収入が106万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約15万円(月額約13,000円)になります。
※手取りは1年間で約90万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。



1年間の収入が115万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約17万円(月額約14,000円)になります。
※手取りは1年間で約98万円になります。



1年間の収入が130万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約19万円(月額約16,000円)になります。
※手取りは1年間で約109万円になります。



1年間の収入が150万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約21万円(月額約18,000円)になります。
※手取りは1年間で約123万円になります。



1年間の収入が180万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約25万円(月額約21,000円)になります。
※手取りは1年間で約146万円になります。



1年間の収入が200万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約29万円(月額約24,000円)になります。
※手取りは1年間で約161万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

では次に、社会保険の扶養について下記で説明していきます。自分の親族を扶養に入れるとメリットがあるのでチェックしておきましょう。また、自分が親などに扶養されているという方もチェックしておきましょう。



社会保険の扶養に入ると保険料が0円になる?

社会保険は自分の親族などを扶養に入れることができます。たとえば親が子供を社会保険の扶養にいれることができます。


扶養に入った親族(たとえば妻や子供など)は健康保険に加入でき、さらに保険料は0円になるメリットがあります。扶養に入った親族も保険証を提示すれば病院代が安くなる等の給付を受けられるので安心してください。


ただし、扶養に入るには収入が130万円未満でないといけないなどの条件があります。

くわしく知りたい方は下記の記事で解説しているのでチェックしておきましょう。扶養の対象になる親族についても説明しています。

では次に、社会保険と国民健康保険はどちらが優れているのか下記で説明していきます。結論から言うと、どちらも給付の内容はほとんど変わりません。

社会保険と国民健康保険はどっちが優れている?

社会保険と国民健康保険はどっちが優れているかについてですが、加入している医療保険は下記のようにその人の職業などで区別しているだけであって、どれが優れているというわけではありません。


医療保険はそれぞれ職業等で4種類に区分されていますが、病院代を安くしてくれるなどの給付の内容は一緒でほとんど変わりません。


すべての方は下記の4つの医療保険のいずれかに加入することになります。

医療保険は以下のように職業などで分けられています



健康保険
サラリーマンや長時間働くアルバイトまたはその家族などが加入する

共済組合
公務員またはその家族などが加入する

後期高齢者医療制度
75歳以上の方が加入する

国民健康保険
上記3つ以外の方(フリーランス・スポーツ選手・アーティスト・タレント・無業者・個人事業主など)が加入する


医療保険はどんなことをしてくれるの?

以上のように、病院代を安くしてくれるほかにも、高額な治療費の負担をしてくれるなどの対応をしてくれます。社会保険だとしても国民健康保険だとしても給付の内容はとくに変わらないので安心してください。
※会社を休んだときの給付については国保と後期高齢者医療制度にはありません。
※くわしい給付の内容はこちらの表を参照。

まとめ|社会保険と国保はどう違う?

上記でも説明しましたが、加入する医療保険によって大きな違いはありません。

病院代が安くなる等の給付はほとんど一緒です。

しかし、保険料や加入条件などは国民健康保険と健康保険(社会保険)で違いがいくつかあります。それぞれの違いについて以下の表にまとめました。

国保と社保(健康保険)はどう違う?

国民健康保険 健康保険
加入条件は? ほかの医療保険の加入条件に該当しない方はすべて国民健康保険に加入。

※アーティスト・フリーランス・スポーツ選手・タレント・無業者・個人事業主など

会社に雇われている方で定められた時間以上の勤務をする方は加入。
くわしい加入条件についてはこちらを参照。

退職後も2年間まで任意継続できる。
扶養は? 国保には扶養というシステムはない。

世帯の加入者数などで保険料が決まる。

年収が130万円未満かつ健康保険に加入していない親族は扶養として加入できる。

扶養の方は保険料はかからない。

保険料は? 所得や世帯の加入者数などで保険料が増減する。支払いは家庭の世帯主に請求される。
くわしくは国民健康保険とは?を参照。
年収によって保険料が増減する。

健康保険の扶養に入っている家族などは保険料はかからない。くわしくは健康保険とは?を参照。

どこからもらえる? お住まいの市区町村 協会けんぽまたは勤務先の保険組合

社会保険(健康保険)と国民健康保険では、病院代を安くしてくれるなどの給付の内容はほとんど変わりません。
※病院代が3割負担になったり、出産費用で約40万円を支給してくれたりなど。

ですが、扶養のシステムや保険料の計算方法などいくつか違いがあるので注意しましょう。