バイト先の社会保険に入りたくない。デメリットは?いくら引かれる?

2023.01.28 更新

稼ぎたいけどアルバイトやパート先の社会保険に加入したくない方もいると思います。働く時間が週20時間や月120時間を超えそうな方はチェックしておきましょう。この記事では社会保険に加入してしまう年収などについて簡単に説明していきます。
この記事の目次
この記事の要点(ポイント)


社会保険に加入したくなければどうすればいい?
社会保険に加入しないようにするには収入や勤務時間などの条件にあてはまらないようにする。たとえば月収88,000円未満にするなど。
※くわしくは下記で説明しています。


少しだけ働く時間が多くなっても加入するの?
たまたま時間が少し多くなったなどの場合、加入条件を満たしてもすぐに加入することはない。
※くわしくは下記で説明しています。


パートやアルバイトで社会保険に加入しないとどうなる?
加入条件を満たしているのにわざと加入しなかったりすると、事業主と従業員ともにペナルティが与えられるので注意。加入したときはメリットとデメリットがある。
※くわしくは下記で説明しています。

では、社会保険に加入しないようにする方法や加入条件、加入したときの保険料はいくらになるか等について下記で説明していきます。
※親に扶養されている方などは社会保険の加入条件を把握しておきましょう。

社会保険に加入したくないときは?
働く時間などを減らせばいい

正社員はもちろん、パートやアルバイトの方も働いてお金を稼いでいれば社会保険に加入しないといけません。
※社会保険が適用されない職場(会社など)は除く。

ですが、加入条件を満たさなければ社会保険に加入する必要はありません。

「アルバイトはしているけど勤務先の社会保険に加入したくない」という方は加入条件をしっかり確認しておくことをオススメします。
※ダブルワークをしている方は両方で条件を満たしていなければ、どちらの勤務先でも社会保険に加入しません。くわしくはダブルワークの社会保険を参照。

社会保険に入らないようにするには?

勤務先の社会保険に加入したくないひとは、加入条件を満たさないようにすれば社会保険に加入しないで働くことができます。
たとえば月収88,000円未満にしたり、週の勤務時間を20時間未満にしたり、働く時間などを調整すれば加入せずにいられます。
※学生の場合は週30時間(月120時間)を超えないようにする。
※くわしい加入条件については次の項目で説明していきます。

では次に、アルバイト先の社会保険に加入する条件について下記で説明していきます。
※条件を満たせば、高校生や大学生だとしても加入することになります。親の社会保険の扶養から外れたくない方などはチェックしておきましょう。

社会保険の加入条件を満たさないようにすればいい?

アルバイトだとしても加入条件を満たせば社会保険に加入することになります。
※高校生や大学生だとしても加入することになります。
社会保険が適用されない職場(会社など)でアルバイトしている場合は除く。くわしくは国保に加入しているフリーターを参照。



加入条件を「学生の場合」と「学生以外の場合」に分けてわかりやすく説明しています。社会保険に加入したくない方はチェックしておきましょう。

学生の場合は?(社会保険の加入条件)

あなたが学生の場合は次の①と②の両方にあてはまったとき、収入にかかわらず社会保険に加入して保険料を支払うことになります。
※夜間学部や休学中の学生は学生以外の場合の条件になります。
※社会保険が適用されている職場に限ります。
※参照:日本年金機構適用事業所と被保険者

社会保険の加入条件
社会保険の加入条件

たとえばどれくらい働くと加入するの?

例:一般社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトの方は何時間働くと加入する?

上記の条件のとき、あなたがアルバイト・パート先で週30時間以上(月120時間以上)、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件を満たすことになります(上記の条件❶と❷)。つまり、勤務先の社会保険に加入したくないひとは、週30時間未満または月16.5日未満にすれば社会保険に加入せずにすむということです。
※勤務先によっては上記よりも働く時間が短い場合でも加入することがあります。

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学生以外の場合は?(社会保険の加入条件)

あなたがフリーターやパート主婦など(学生以外)である場合、以下の要件1~5をすべて満たすとき社会保険に加入して保険料を支払うことになります。

社会保険の加入要件1~5

  1. 週の所定労働時間が20時間以上であること
  2. 雇用期間が2か月を超えることが見込まれること
    ※令和4年10月に改正されました。
  3. 月額賃金が88,000円以上であること(年収約106万円)
    ※深夜割増分は含みません。
  4. 学生でないこと
    ただし、次にあてはまる学生は除きます。
    ・卒業見込証明書を有する方で、卒業前に就職し、卒業後も引き続き同じ事業所に勤務する予定の方
    ・休学中の方
    ・大学の夜間学部および高等学校の夜間等の定時制の課程の方等
  5. 特定適用事業所(常時100人を超える被保険者を使用する企業)に勤めていること
    ※令和4年10月に改正されました。
  6. ただし、次の①または②にあてはまる、被保険者が常時100人以下の事業所については適用対象となります。
    ①.労使合意(働いている方々の2分の1以上と事業主が社会保険に加入することについて合意すること)に基づき申出をする法人・個人の事業所
    ②.地方公共団体に属する事業所
注意:上記の5にあてはまらない場合は?
上記の5にあてはまらないような中小規模な会社で働いている場合は加入条件を満たしません。

なので、このような場合は上記の学生の場合で説明した加入条件が適用されます。中小規模の企業や会社で働いている方は上記の加入条件をチェックしておきましょう。

※参照:日本年金機構短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大
社会保険に入らないようにするには?

勤務先の社会保険に加入したくないひとは、上記の条件1~5のいずれかを満たさないようにすれば社会保険に加入しないで働くことができます。
※学生の場合は上記の条件を参照。
たとえば月収88,000円未満にしたり、週の勤務時間を20時間未満にしたり、働く時間などを調整すればいいということです。

※ただし、たまたま時間が少し多くなったなどで加入条件を満たしてもすぐに加入することはありません。くわしくは次の項目で説明していきます。

では次に、たまたま働く時間が多くなった場合、社会保険に加入するのかについて下記で説明していきます。

たまたま働く時間が多くなった場合は加入しない?
繁忙期などでたまたま働く時間が多くなった場合は社会保険の加入条件を満たさない

加入条件を満たせば「社会保険に入りたくない」といっても加入することになります。

ですが、繁忙期などの理由で、特定の期間だけアルバイトやパートなどの「週の所定労働時間」が20時間を超えて定められている場合については除外されます。
※所定労働時間とは、勤務先との契約上で決められた労働時間。


また、所定労働時間が週20時間未満でも、たまたま20時間を超えたり超えなかったりしたからといって、すぐに保険に加入したり資格を喪失するわけではありません。

※たとえば社会保険に加入している方が、ひと月だけ月額88,000円を下回ったからといってすぐに社会保険から抜けることはありません。
※参照:日本年金機構短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大適用拡大Q&A集pdf
連続で20時間を超えたり、88,000円を超える場合は加入する?

契約上の所定労働時間が週20時間未満でも、2か月連続で実労働時間が週20時間を超え、これからもそれが続くと見込まれる場合には3か月目から社会保険に加入することになるので気をつけましょう。
※所定労働時間とは、勤務先との契約上で決めた労働時間のこと。
※そのほか月収88,000円以上などの上記の加入条件を満たしている場合。

労働日数と労働時間が4分の3以上になる場合も同様です。

契約上の労働時間と労働日数が4分の3未満でも、2か月連続で実際の労働時間・日数が4分の3以上になり、それが続くと見込まれる場合には3か月目から社会保険に加入することになります。

※月の労働時間が120時間以上になることが2か月続くなど。

※参照:日本年金機構短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大適用拡大Q&A集pdf

では次に、加入条件を満たしているのに社会保険に入らないとどうなるかについて下記で説明していきます。ペナルティがあるので気をつけましょう。


社会保険に入らないとどうなるの?デメリットは?
社会保険にわざと入らなかったりすると、事業主にも罰金などのペナルティがある

事業主は、条件を満たした従業員を社会保険に加入させる義務があります。

加入条件を満たしているのに、勤務先の社会保険にわざと入らないようにしているのが発覚すると、事業主と従業員にペナルティ(罰則)を与えられることになります。

与えられるペナルティは以下のとおりです。
※社会保険料を払いたくないからといって、わざと社会保険に加入しないとどうなるのかチェックしておきましょう。

また、社会保険に加入したときのメリットとデメリットについても説明しています。

ペナルティ(罰則)

事業主に対する罰則
6月以下の懲役又は50万円以下の罰金
※被保険者の資格の取得などを保険者に届出しなかったり、虚偽の届出をしたときなど。
※健康保険法第208条


従業員に対する罰則
6月以下の懲役又は30万円以下の罰金
※立入検査時に検査を拒んだりしたとき。
※健康保険法第209条

メリットとデメリットは?

社会保険に加入したときのメリット
老後の年金が増える(厚生年金が上乗せされる)

傷病手当出産手当が利用できる

社会保険に加入したときのデメリット
・社会保険料を支払うことになる

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では次に、社会保険に加入したときの保険料がどれくらいになるか下記で説明していきます。保険料はそれなりの金額になる(10万円を超える)ので覚悟しておきましょう。


社会保険に加入すると保険料はいくら引かれる?
社会保険料は安くない

社会保険に加入するとどうなるのかというと、自分で保険料を支払うことになります。

下記のシミュレーションを見てわかるように、保険料は安い金額では無いのでそれなりに覚悟しておきましょう。

今まで社会保険に加入していなかった方が社会保険に加入したとき、保険料はどれくらいになるのか以下にシミュレーションしました。パートやアルバイトなどの方はチェックしておきましょう。

社会保険に加入した場合に支払う保険料は?

1年間の収入が106万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で約15万円(月額約1.3万円)になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。



1年間の収入が115万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で約17万円(月額約1.4万円)になります。



1年間の収入が130万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で約19万円(月額約1.6万円)になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。



1年間の収入が150万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で約21万円(月額約1.8万円)になります。



1年間の収入が200万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で約29万円(月額約2.4万円)になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

社会保険料は月収によって変わる?
ここでいう「社会保険」とは、勤務先で加入することになる「健康保険および厚生年金」のことです。
社会保険の加入条件を満たせば健康保険厚生年金に加入することになります。
これらの保険料は月収が多ければ金額が多くなります。したがって、たくさん給料をもらっているひとほど保険料が高くなります。

※厳密には標準報酬月額のこと。


派遣社員や短期バイトは加入する?

派遣社員や短期アルバイトの方も条件を満たせば社会保険に加入することになります。


ただし、雇用契約が2か月以内の場合には条件を満たしても社会保険に加入できません。
※社会保険に加入するには雇用契約の期間が2か月を超えていなければなりません。
※2022年10月からは当初の雇用期間が2か月以内であっても、2か月を超えて雇用されると見込まれる場合は契約当初から社会保険に加入することになります。



たとえば雇用契約が2か月以内の短期バイトや派遣社員の場合は社会保険に加入できません。2か月を超える契約であり、上記の条件を満たしていれば社会保険に加入することになります。
※ほかにも季節的業務(積雪など自然現象の影響を受ける業務)や臨時的事業(普段行われない業務イベント等)の事業所に雇われて働くひとは社会保険に加入できません。
ただし、季節的業務で4か月を超えて雇用される場合、臨時的事業で6か月を超えて雇用される場合は、当初から社会保険に加入することになります。

※参照:日本年金機構適用事業所と被保険者


社会保険に加入してすぐにやめたときは?

アルバイトで勤務先の社会保険に加入したけど、すぐにやめて社会保険から抜けてしまう場合もあると思います。

勤務先をやめて社会保険からすぐに抜けても違反ではありません。ただし、やめる月によって社会保険料の扱いが少し異なります。
※くわしくは下記の記事で説明しています。

社会保険から抜けたら、自分で国民健康保険と国民年金に加入することになります。
※国民年金については20歳未満なら加入しません。
※親族の社会保険の扶養に入る場合は保険料が0円になります。


また、雇用保険に加入している場合は雇用保険料もかかることを覚えておきましょう。


ここまでのまとめ

ここまで説明したように、アルバイトをしている学生の方でも条件を満たせば社会保険に加入してしまいます。

勤務先の社会保険に加入したくない方は働く時間などを調整するようにしましょう。

下記のまとめをチェックしておきましょう。

ここまでのまとめ

社会保険に加入すると保険料がかかるの?
社会保険の保険料は10万円を超えるので覚悟しておく。
※くわしくは上記で説明しています。


少しだけ勤務時間が増えてしまったときは?
たまたま加入条件を満たした程度なら、すぐに社会保険に加入することはない。
※くわしくは上記で説明しています。


社会保険に加入しないようにするには?
社会保険に加入しないようにするには収入や勤務時間などを調整すればいい。
※加入条件は上記で説明しています。

社会保険に加入したくない方は上記を気をつけましょう。ただし、たくさん稼ぎたいなら社会保険に加入してガンガン稼ぐことをおすすめします。

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