年金を払わないで未納にしているとデメリットがある?

2022.04.17 更新
「年金なんて支払わなくても問題ない!」と滞納したまま生活していると大変なことになってしまいます。この記事では年金を支払わないデメリットについて説明していきます。
この記事の目次
国民年金は支払わなくてもいい?

国民年金なんか支払わないで無視してていい!なんてことはありません。


日本では20歳以上60歳未満のすべての人は国民年金に加入しないといけない決まりになっています。


したがって、国民年金の保険料も支払わなければいけない決まりになっています。「支払いたくないから加入しない」は残念ながら通用しないのです。

会社員が年金を滞納しないのはなぜ?

会社員などが加入する厚生年金については、給料から保険料が勝手に引かれるので「年金保険料を滞納してしまう」ということがないのです。
※年金の保険料が勝手に引かれるのは何とも言えない気持ちになると思いますが、日本のルールが変わるまでは従いましょう。

ですが、20歳以上の学生や個人事業主などが加入する国民年金については「自分で年金保険料を支払わなければならない」ので、支払うのを忘れてしまったり、悪質な場合はわかってて滞納するような人が出てきてしまうのです。

年金制度は20歳以上のすべての人が加入する「国民年金」とサラリーマンなどが加入する「厚生年金」の2つの年金で出来ており、それぞれ加入する期間(保険料を支払わなければいけない期間)が決まっています。

では次に、年金を滞納しているとどんなことが起こるのか下記で説明していきます。年金を滞納しようと考えている方はチェックしておきましょう。


支払わないでいるとどうなる?

国民年金の保険料を支払わないでいると「催告状」が届きます。


催告状が届いた時点では延滞金などのペナルティを受けることは無いので、この時点で保険料の支払いを済ませれば問題はありません。


催告状を受け取ってもそのまま支払わないでいると最終催告状が届きます。この時点がペナルティを受けない最後のポイントです。

差し押さえまでの流れ

年金を滞納後、差し押さえまでの流れ
年金を滞納後、差し押さえまでの流れ
滞納したままにしていると延滞金や差し押さえが…

最終催告状が送られてきても年金を支払わないでいると、「延滞金と差し押さえの予告」が書かれた督促状が届きます。
督促状に書かれた期限までに年金を支払わなければ延滞金および財産の差し押さえが始まります。差し押さえる前に本人の財産等の調査が行われ、差し押さえられるものがあれば強制徴収されることになります
※預貯金や現金、土地や車などの資産などが調査されます。

滞納していると親族にも影響が…

年金を支払わないでいると本人だけでなく家族などにも迷惑がかかります。なぜかというと、世帯主や配偶者の財産も差し押さえの対象となるので、本人以外にも財産の調査が行われてしまうためです。

さらに、滞納していると大きなデメリットがあります。くわしくは下記で説明していきます。


2年間未納だと年金はいくら減る?
2年間未納だと、老後の年金は約4万円減る

年金を未納にしておくとデメリットがあります。それは、老後の年金額が減ってしまうことです。


たとえば2年間(24ヶ月ぶん)国民年金保険料の支払いを未納にした場合、老後にもらう国民年金(老齢基礎年金)は年間約4万円減額されます。
※1年間未納にしていれば、老後の年金は年間約2万円減ることになります。


ただし、追納を行えば老後にもらう国民年金は減額はされません。
※40年間すべて保険料を支払った場合には老後にもらえる国民年金(老齢基礎年金)は年間約78万円となります。厚生年金に加入していた期間があれば受けとる年金額はそのぶん増えます。

2年を過ぎると保険料を支払うことができない

免除や猶予の申請を受けた期間については10年以内であれば保険料をさかのぼって納める「追納」ができます。

しかし、申請をしないで未納にしておいたまま2年間を過ぎてしまうと、2年を過ぎたぶんの保険料をさかのぼって支払うことができなくなります。老後の年金を減らしたくない人は気をつけましょう。

※出典:日本年金機構保険料を納めなかった期間がありますが、今から納めることができますか。

では次に、年金が減る以外のデメリットについて下記で説明していきます。納付猶予などを申請しないで滞納しているひとは気をつけましょう。


ほかにも大きなデメリットがある?

年金を支払わないでいると延滞金などのペナルティ以外にも大きなデメリットがあります。それは障害年金遺族年金です。


たとえば、障害を負うような大きなケガや病気をしたときには障害年金がもらえるのですが、年金を支払わないままにしていると年金を受ける資格が得られません。


そのため、大きなケガなどで障害を負ったときにも年金がもらえなくなってしまうのです。これは遺族年金も同様です。

国民年金を滞納していると?

①大きなケガや病気をしたときに障害年金がもらえない?
国民年金の保険料を未納にしたままでいると、障害を負ったときに障害年金が受けとれない場合があります。
②遺族年金がもらえない?
国民年金の保険料を未納にしたままでいると、遺族の方が遺族年金が受けとれない場合があります。
③老後にもらう年金が減る?
国民年金の保険料を納めていない期間のぶんだけ老後に貰う年金が減ってしまいます。
※1年間ごとに老後にもらう国民年金は約2万円減ります。

では次に、未納にしたときの受給資格について下記で説明していきます。

未納にしておくと受給資格にも反映されない?

免除等の申請をしないで未納にしておくと年金が減るだけでなく、「年金を受け取る資格を満たす期間」にも反映されません。

年金を受け取るには、「保険料を納付した期間」と「保険料を免除等した期間」などを合算して10年以上の受給資格期間が必要になります。
※出典:日本年金機構老齢年金

したがって、年金を未納にしたままでいると、受給資格期間を増やすことができないので気をつけましょう。
※免除等をした期間については受給資格期間に反映されます。

では次に、お金がなくて年金が支払えないときについて下記で説明していきます。保険料を免除することができます。


まとめ:年金が支払えないときは免除してもらいましょう

ここまで説明したように、国民年金の保険料は現在無職だとしても支払わなくてはいけません。


支払わないで無視しているといろいろなデメリットがあるので注意しましょう。


お金がなくて年金を払うのがむずかしいときには年金を免除してくれる制度を利用することができます。これを利用すれば「年金が受け取れない」ということがなくなります。

未納にしておくと受給資格は得られませんが、この制度を利用すれば年金が受けとれないといったことを防げるのです。
※免除制度を利用していても障害年金と遺族年金もちゃんともらえます。

年金を払うのがむずかしい方はぜひ利用してください。お近くの役所にいけば手続きができるので、保険料を無視して滞納するのだけはやめましょう。
※役所に行くのが面倒なら、申告書を書いて郵送すれば免除の手続きを行ってくれます。

放置しているとペナルティを受けることになるので気をつけましょう。