20歳未満や未成年でも年金を支払うの?

2022.04.17 更新
年金と関わることがほとんどない未成年の学生などは、年金についての知識はほぼゼロだと思います。この記事では年金に加入して保険料を支払う年齢について説明していきます。
この記事の目次
未成年だとしても年金について知っておこう

20歳を超えたり、会社員になったりすれば年金に関わることになりますが、未成年の学生などは年金に関わることがほとんどありません。

ですが、19歳または18歳未満の未成年だからといって年金に全く関わらないわけではありません。

学生でもアルバイトをして働いたりすると年金の保険料を支払うこともあります。

未成年の方は成人になる前に年金についてザッと知っておくことをおすすめします。

この記事の要点

  • すべてのひとは20歳になると年金保険に加入することになる。

  • 20歳未満でもアルバイトをしている方は年金保険に加入する場合がある。

  • 年金は老後のためのお金だけじゃない。3つのリスクに対応してくれる。

  • アルバイトをしている学生は年収103万円に注意する。

では最初に、何歳から年金の保険料を支払うのか下記で説明していきます。アルバイトをしている学生などはチェックしておきましょう。


何歳から年金の保険料を支払うの?学生でも払うの?
すべての方は20歳から年金を支払うことになる。しかし、未成年でも支払う場合がある。

年金制度は国民年金厚生年金の2つの年金でできています。

国民年金は20歳から60歳未満のすべての方が加入する年金保険です。また、厚生年金はサラリーマンなどが加入することになります。
厚生年金については厚生年金とは?を参照。


つまり、すべての方は20歳になると国民年金の保険料を支払うことになります。したがって、まだ10代の学生などは20歳未満なので、通常なら年金保険料を支払う必要はありません。

20歳になったら支払うものは?
アルバイトなどでお金を稼いでいなくても保険料は支払わなくてはいけません。20歳になった場合に支払うものは年金の保険料です。税金はお金を稼いでいなければ0円です。くわしくは下記の記事で説明しています。

税金は20歳になったら払う?いつから払うの?大人になったら?

ですが、未成年でも年金を支払わなきゃいけないケースが存在します。それは社会保険に加入したときです。

では次に、未成年でも年金を支払わなきゃいけない場合について下記でくわしく説明していきます。アルバイトをしている未成年の方などはしっかりチェックしておきましょう。


未成年の学生でも社会保険に加入して年金を支払う場合がある?
働く時間が長くなり、社会保険に加入すれば、未成年でも年金を支払う

上記で説明したように、20歳未満の方は年金保険に加入する必要がないので保険料は請求されません。

ですが、勤務先の社会保険に加入した場合は未成年でも保険料を支払うことになります。
社会保険とは、健康保険と厚生年金のことをいいます。


たとえば18歳で企業に就職して会社員になった場合、強制的に社会保険に加入することになるので、厚生年金の保険料を支払わなければいけません。


就職して会社員にならなかったとしても、アルバイトで働く時間や日数が多いひとは、社会保険の加入条件を満たすことになります。この場合、未成年だとしても厚生年金の保険料を支払うことになるので注意しましょう。

社会保険に加入する条件とは?

次の①と②の両方にあてはまったとき、収入にかかわらず社会保険の被保険者になります。
※社会保険が適用されている職場に限ります。
※参照:日本年金機構適用事業所と被保険者


たとえばどれくらい働くと加入するの?


例:一般社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトの方は何時間働くと加入する?


上記の条件のとき、あなたがアルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件①と②を満たすので、社会保険に加入することになります。
もし社会保険に加入したときには未成年だとしても保険料を支払わなくてはいけません。保険料は安い金額ではないので、社会保険に加入する予定のひとはそれなりに覚悟しておきましょう。

※たとえば1年間の収入が130万円なら保険料は年間約19万円になります。

夜間の学生や休学中の方は注意?
夜間の学生や休学中の方は、給料が8.8万円以上である等の条件を満たすと社会保険に加入することになるので注意しましょう。
※くわしくは収入が106万円以上でも?勤務時間が短くても加入する場合がある?で説明しています。

では次に、社会保険に加入したときの保険料がいくらなのかについて下記で説明していきます。106万円や130万円など年収別に保険料をシミュレーションしているので気になる方はチェックしておきましょう。


社会保険に加入したら支払う保険料はいくら?

未成年でもアルバイトなどをしており、勤務先の社会保険の加入条件にあてはまれば保険料を支払わなくてはいけません。


ちなみに、社会保険に加入した場合にあなたが支払う保険料は以下のようになっています。未成年のアルバイトをしている学生などはチェックしておきましょう。


保険料は安い金額ではないので、社会保険に加入した場合は覚悟しておきましょう。

社会保険に加入した場合に支払う保険料はいくら?

社会保険とは、健康保険と厚生年金のことをいいます。
つまり、18歳未満の未成年だとしても会社員になったりアルバイトなどをしてたくさんお金を稼げば社会保険に加入することになり、以下の金額を支払う必要があります。


▶1年間の収入が106万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は約15万円/年間になります。
▶1年間の収入が115万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は約17万円/年間になります。
▶1年間の収入が130万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は約19万円/年間になります。
▶1年間の収入が150万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は約21万円/年間になります。
▶1年間の収入が200万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は約29万円/年間になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

ではここから下記は、「年金がわたしたちに何をしてくれるのか」「103万円を超えたときの親の税金」について説明していきます。

年金は何をしてくれるの?年金は老後だけじゃない?

未成年の方は年金についての知識があまりないと思うので、年金がどんなものなのかについて簡単に説明していきます。


年金は老後にもらえるお金というイメージが強いと思いますが、年金にはほかにも役割があります。


事故等で障害が残ったときや亡くなったときにも年金が支給されるんです。年金は老後のリスクだけではなく、障害のリスク・死亡のリスクにも対応していることを覚えておきましょう。


つまり、年金は現役世代の保険の役割を担っているということです。
※保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。

年金は老後だけじゃない?

▶年金は3つのリスクに対応
老後の生活や障害・死亡は誰もが抱えるリスクです。日本の年金保険はこれらの3つのリスクに対応してくれるものです。
年金は老後にお金を支給してくれるだけの保険ではなく、障害のリスクや死亡のリスクにも対応していることをしっかり覚えておきましょう。

老齢年金については老齢年金とは?ページを参照。
障害年金については障害年金とは?ページを参照。
遺族年金については遺族年金とは?ページを参照。

では次に、アルバイトをしている未成年の方が気をつけるポイントについて下記で説明していきます。年収103万円を超えると親の税金が高くなります。


アルバイトをしている学生は103万円に気をつけよう

年金のほかにも注意することがあります。それは親族の税金です。

親族(たとえば親など)に扶養されている場合、1年間の給料が103万円を超えると扶養の対象から外れてしまい、親が扶養控除を利用できなくなってしまいます。
※扶養控除とは「養う家族がいると税金が安くなる」制度です。親がこの制度を利用できなくなると税金が増えてしまいます。


したがって、それほどお金に困っていないのならアルバイトする時間を調整して103万円を超えないようにすることをオススメします。

気になる方は以下の「フリーターや学生が扶養から外れるといくらかかる?親の税金は?」ページを参照。

未成年でアルバイトをしている方は103万円と扶養の関係についてしっかり覚えておきましょう。学校ではおそらく教わらない内容なのでザッと理解しておくことをオススメします。

まとめ

ここまで説明したように、会社員やアルバイトで長時間働いている方は勤務先の社会保険に加入することになるので、厚生年金の保険料を支払うことになります。

多くの未成年の方は年金に関わることがほとんどないと思いますが、アルバイトをしている学生にとっては割と身近なことです。

アルバイトをする学生などはしっかり覚えておきましょう。以下はここまでのまとめです。

ここまでのまとめ

  • 20歳になるとすべての方が国民年金に加入することになる。
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 社会保険に加入すると20歳未満でも厚生年金の保険料を支払うことになる。
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 社会保険に加入したときの保険料はそれなりの金額になるので覚悟しておく。
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • アルバイトをする未成年の方は103万円を超えると親の税金が上がるので注意する。
    ※くわしくは上記で説明しています。

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