20歳を超えたり、会社員になったりすれば年金に関わることになりますが、未成年の学生などは年金に関わることがほとんどありません。
ですが、19歳または18歳未満の未成年だからといって年金に全く関わらないわけではありません。
学生でもアルバイトをして働いたりすると年金の保険料を支払うこともあります。
未成年の方は成人になる前に年金についてザッと把握しておくことをおすすめします。
18歳になったら年金はどうなる?
すべてのひとは20歳になると年金保険に加入することになる。ただし、20歳未満でも年金に加入する場合がある。
※くわしくは下記で説明しています。バイトや就職等で厚生年金に18歳から加入するひとも多くいます。
厚生年金は何歳から払うの?
18歳や20歳未満でもアルバイトをしている方や新卒で入社した方は厚生年金に加入して保険料を支払う場合がある。加入したら毎月10万円以上の保険料を支払うことになるので心の準備をしておく。
※学生でもバイト先の社会保険に加入すれば18歳から払うひともいます。くわしくは下記で説明しています。
年金制度は国民年金と厚生年金の2つの年金でできています。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての方が加入する年金保険です。また、厚生年金はサラリーマンなどが加入することになります。
厚生年金については厚生年金とは?を参照。
つまり、すべての方は20歳になると国民年金の保険料を支払うことになります。したがって、まだ10代の学生などは20歳未満なので、通常なら年金保険料を支払う必要はありません。
※ただし、次の項目で説明するように未成年でも年金を支払う場合があります。
アルバイトなどでお金を稼いでいなくても保険料は支払わなくてはいけません。20歳になった場合に支払うものは年金の保険料です。
※ただし、あまりお金を稼いでなければ支払いを免除または先送りすることができます。
税金については年齢にかかわらずお金を稼いでいなければ0円です。くわしくは下記の記事で説明しています。
たとえばアルバイトで働く時間や日数が多いひとは、勤務先の社会保険の加入条件を満たすことになります。
※ここで説明する社会保険とは健康保険と厚生年金のこと。
この場合、未成年だとしても厚生年金の保険料を支払うことになるので注意しましょう。
※何時間くらい働くと加入するのかについては下記で説明しています。
また、新卒や18歳で就職して会社員になった場合、強制的に社会保険に加入することになるので、厚生年金の保険料を支払わなければいけません。
上記の条件のとき、あなたがアルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件を満たすので、社会保険に加入することになります。
もし社会保険に加入したときには未成年だとしても保険料を支払わなくてはいけません。保険料は安い金額ではないので、社会保険に加入する予定のひとはそれなりに覚悟しておきましょう。
※たとえば1年間の収入が130万円なら保険料は年間約19万円になります。
※社会保険の加入条件についてくわしくは社会保険の加入条件は?を参照。
※夜間の学生や休学中の方は、給料が88,000円以上である等の条件を満たすと社会保険に加入することになるので注意しましょう。
※厚生年金に18歳から加入して早く支払うようになっても損するわけではありません(毎月高い保険料を支払うことになりますが、老後の年金が増えるなどのメリットもあります)。
アルバイトなどをしている方は、勤務先の社会保険の加入条件にあてはまれば未成年だとしても保険料を支払わなくてはいけません。
ちなみに、社会保険に加入した場合にあなたが支払う保険料は以下のようになっています。アルバイトをしている未成年の学生などはチェックしておきましょう。
保険料は安い金額ではないので、社会保険に加入した場合は覚悟しておきましょう。
社会保険とは、健康保険と厚生年金のことをいいます。
18歳未満の未成年だとしても会社員になったりアルバイトなどをしてたくさんお金を稼げば社会保険に加入することになり、以下の金額を支払う必要があります。
以上のように、20歳未満でも社会保険(健康保険と厚生年金)に加入すれば保険料を支払うことになります。厚生年金を支払えば老後の年金が増えるメリットもあることを知っておきましょう。
未成年の方は年金についての知識があまりないと思うので、年金がどんなものなのかについて簡単に説明していきます。
年金は「老後にもらえるお金」というイメージが強いと思いますが、年金にはほかにも役割があります。
▶年金は3つのリスクに対応
老後の生活や障害・死亡は誰もが抱えるリスクです。日本の年金保険はこれらの3つのリスクに対応してくれるものです。
年金は老後にお金を支給してくれるだけの保険ではなく、事故等で障害が残ったときや亡くなったときにも年金が支給されるんです。
つまり、年金は現役世代の保険の役割を担っているということです。
※保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。
障害のリスクや死亡のリスクにも対応していることを覚えておきましょう。
年金のほかにも注意することがあります。それは親族の税金です。
親族(たとえば親など)に扶養されている場合、1年間の給料が103万を超えると扶養親族の対象から外れてしまい、親が扶養控除を利用できなくなってしまいます。
※扶養控除とは「養う家族がいると税金が安くなる」制度です。親がこの制度を利用できなくなると税金が約5万円~17万円増えてしまいます。
したがって、それほどお金に困っていないのならアルバイトする時間を調整して103万円を超えないようにすることをオススメします。
未成年の方は103万円と扶養の関係についてしっかり覚えておきましょう。学校ではおそらく教わらない内容なのでザッと理解しておくことをオススメします。
くわしくは下記の記事で説明しています。
ここまで説明したように、20歳未満だとしても会社員やアルバイトで長時間働いている方は勤務先の社会保険に加入することになるので、厚生年金の保険料を支払うことになります。
※多くの未成年の方は年金に関わることがほとんどないと思いますが、アルバイトをしている学生にとっては割と身近なことです。
20歳未満でどんなときに年金に加入するの?
20歳未満でも社会保険に加入すると厚生年金の保険料を支払うことになる。
※くわしくは上記で説明しています。
加入したらどれくらいお金かかるの?
社会保険に加入したときの保険料はそれなりの金額(年間10万以上)になるので覚悟しておく。
※くわしくは上記で説明しています。
アルバイトでたくさん稼ぐと何か問題ある?
アルバイトをする未成年の方は103万円を超えると親の税金が上がるので注意する。
※くわしくは上記で説明しています。
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「年金なんてまだ関係ない」と思っている未成年の方は上記のことをしっかり覚えておきましょう。年金について気になる方は下記の記事で説明しているのでザッと把握しておくことをオススメします。