20歳未満の未成年でも年金を支払うの?

2021.04.26 更新
年金と関わることがほとんどない未成年の学生などは年金についての知識はほぼゼロだと思います。この記事では年金に加入して保険料を支払う年齢について説明していきます。
この記事の目次

何歳から年金の保険料を支払うの?

年金制度は以下の図のように①国民年金②厚生年金の2つの年金で構成されています。

国民年金は20歳から60歳未満のすべての方が加入する年金保険です。また、厚生年金はサラリーマンなどが加入する年金保険です。


したがって、まだ10代の学生などは20歳未満の未成年なので年金保険料を支払う必要がありません。

しかし、未成年でも年金を支払わなきゃいけないケースが存在します。くわしくは次で見ていきましょう。

国民年金と厚生年金の2つで構成されている

厚生年金については厚生年金とは?を参照。

保険料はいくら?
20歳になると国民年金に加入し、保険料を納めなければなりません。国民年金の保険料は月額16,540円です。
※お金が無くて保険料が払えないときには年金の免除制度を利用しましょう。
未成年でも年金を支払う場合がある?

上記で説明したように、20歳未満の未成年は年金保険に加入する必要がないので保険料を支払わなくてよいのですが、勤務先の社会保険に加入した場合は未成年でも保険料を支払うことになります。
社会保険とは、健康保険と厚生年金のことをいいます。


たとえば、現在学生でアルバイトをしており、1年間の働く時間・日数が多い人は社会保険に加入することになります。この場合、たとえ未成年だとしても厚生年金の保険料を支払うことになるので注意しましょう。


どれくらいの時間アルバイトをすると社会保険に加入するのかについては以下で説明しているので、未成年でアルバイトをしている方はチェックしておきましょう。

社会保険に加入する条件とは?
次の①と②の両方にあてはまったとき、収入にかかわらず社会保険の被保険者になります。
※社会保険が適用されている職場に限ります。

たとえばどれくらい働くと加入するの?
:一般社員の労働時間が週40時間で勤務日数が月22日のとき、アルバイトの方は何時間働くと加入する?

上記の条件のとき、あなたがアルバイトで週30時間以上、月16.5日以上働くと社会保険の加入条件①と②を満たすので、社会保険に加入することになります。
もし社会保険に加入したときには保険料を支払わなくてはいけません。保険料は安い金額ではないので、社会保険に加入する予定のかたはそれなりに覚悟しておきましょう。くわしい金額については以下で説明しています。

社会保険に加入したら支払う保険料はいくら?

上記で説明したように、未成年でもアルバイトなどをしており、勤務先の社会保険の加入条件にあてはまれば保険料を支払わなくてはいけません。


ちなみに、社会保険に加入した場合にあなたが支払う保険料は以下のようになっています。


保険料は安い金額ではないので、未成年のアルバイトをしている学生などはチェックしておきましょう。

社会保険に加入した場合に支払う保険料は?

社会保険とは、健康保険と厚生年金のことをいいます。
つまり、未成年だとしてもアルバイトなどをしてたくさんお金を稼げば社会保険に加入することになり、以下の金額を支払う必要があります。


1年間の収入が106万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約15万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が115万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約17万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が130万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約19万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

年金は何をしてくれるの?年金は老後だけじゃない?

まだ、未成年の方は年金についての知識があまりないと思うので、年金がどんなものなのかについて簡単に説明していきます。


年金は老後にもらえるお金というイメージが強いと思いますが、年金は老後にもらえるものだけじゃありません。


事故等で障害が残ったときや亡くなったときにも年金が支給されるんです。年金は老後のリスクだけではなく、障害のリスク・死亡のリスクにも対応していることを覚えておきましょう。


つまり、年金は現役世代の保険の役割を担っているということです。

保険とは?
保険とは「保険料をはらっておき、万が一何かがあったときにお金などを支給してもらう」ものです。
※保険については保険ってなに?を参照。

保険のしくみ
➊リスクにそなえて国民があらかじめお金(保険料)を出し合う。
➋リスクに見舞われたひとに必要なお金やサービスが保険から支給される。
年金は老後だけじゃない!

老齢年金については老齢年金とは?ページを参照。
障害年金については障害年金とは?ページを参照。
遺族年金については遺族年金とは?ページを参照。

まとめ:アルバイトをしている学生は気をつけよう

年金のほかにも注意することがあります。それは親族の税金です。

親族(たとえば親など)に扶養されている場合、1年間の給料が103万円を超えると扶養の対象から外れてしまい、親が扶養控除を利用できなくなってしまいます。


扶養控除とは「養う家族がいると税金が安くなる」制度であり、親がこの制度を利用できなくなると税金が増えてしまいます。

したがって、それほどお金に困っていないのならアルバイトする時間を調整して103万円を超えないようにすることをオススメします。くわしくは以下の「アルバイトで稼ぎ過ぎて103万を超えると親の税金が高くなる?」ページを参照。

以下はここまでのまとめです。

ここまでのまとめ

  • 20歳になるとすべての方が国民年金に加入することになる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 年金は国民年金と厚生年金の2つの年金に分類されている
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 勤務日数などの条件にあてはまり、勤務先の社会保険に加入すると20歳未満でも厚生年金の保険料を支払うことになる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 勤務先の社会保険に加入したときの保険料はそれなりの金額になるので覚悟しておく
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 年金は老後のリスクだけではなく、障害のリスク・死亡のリスクにも対応している
    ※くわしくは上記で説明しています。

未成年でアルバイトをしている方は上記のまとめをしっかり覚えておきましょう。