一時所得とは?わかりやすく解説。ギャンブルで得た収入の税金を計算

2021.12.27 更新
競馬などのギャンブルで得た収入にも税金はかかります。ギャンブルの税金について知らない人はどのくらい稼ぐと税金がかかるのかチェックしておきましょう。この記事はギャンブル等で得た収入(一時所得)について簡単に説明していきます。
この記事の目次
一時所得とは?

一時所得いちじしょとくとは、簡単に説明するとギャンブルや懸賞金などの臨時収入のことをいいます。

ギャンブル収入がある場合にも税金がかかります。ただし、稼いだ金額がそれほど多くなければ税金はかかりません。

ギャンブルを頻繁にする方は、いくらから税金がかかるのか、確定申告の有無などについてチェックしておくことをオススメします。

この記事の要点

  • ギャンブルによる収入は一時所得。

  • 一時所得のほかに所得がある場合には合算して税金の計算をする。

  • 1年間のギャンブル収入が多くなければ税金がかからない。

  • 会社員やアルバイトなど給料をもらっているひとは確定申告が必要ない場合がある。

では最初に、一時所得の計算方法について下記で説明していきます。

税金がかからない場合についても具体的に金額をあてはめてシミュレーションしているのでチェックしておきましょう。


税金がかからない金額はいくら?一時所得の計算

一時所得の計算方法は以下のようになっています。

具体的に金額をあてはめてシミュレーションしているので、ギャンブル収入がある方は下記をチェックしておきましょう。

一時所得の計算式

ギャンブル収入が100万円のときの計算例

たとえばギャンブル等で得た収入が1年間(1月~12月まで)で100万円だったとき、一時所得は、

100万円ギャンブル等の収入0円支出50万円特別控除額 = 50万円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。

となります。

そして一時所得の半分(25万円)が総所得金額として合計されます。その後、合計した金額(総所得金額)に所得税がかけられる仕組みになっています。
※一時所得は各種の所得と合計される総合課税です。

ギャンブル収入が50万円のときの計算例(税金がかからない場合)


たとえばギャンブル等で得た収入が1年間(1月~12月まで)で50万円以下だったとき。一時所得は、

50万円ギャンブル等の収入0円支出50万円特別控除額 = 0円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。
※収入を得るために支出した金額とは、ここでは「当たった投票券の購入費用」のこと。外れた投票券の購入費用は含まれません。

となります。

したがって、ギャンブル等で得た収入が50万円以下だったときは一時所得は0円となります。50万円以下なら税金はかからないということになります。

ギャンブルで税金を支払いたくない方はギャンブル収入を50万円以下にしておくことをオススメします。

では次に、一時所得があるときの確定申告について下記で説明していきます。稼いだ金額がそれほど多くなければ確定申告は必要ありません。


確定申告が不要な場合も?いくらから?

会社員やアルバイトの方でもギャンブル等で臨時収入があったときには確定申告をする必要があります。

ただし、以下のような場合は確定申告をする必要はありません。

ギャンブルを日常的にする方などは確定申告をしなくていい金額をチェックしておきましょう。

確定申告が不要なとき

  • 給料をもらっていて、かつ、そのほかの各種所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が1年間(1月~12月まで)で20万円以下の場合。
    参照:国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人ページ
(例)こんなときは確定申告が不要

たとえば給料をもらっていて、そのほかに得た所得が1年間(1月~12月まで)で20万円以下のときには確定申告をする必要はありません。したがって、そのほかに得た所得が一時所得のみであり、一時所得の1/2の金額が20万円以下なら確定申告は不要となります。
つまり、ギャンブル等で得た収入が1年間で90万円以下ならば確定申告をする必要はないということです。


90万円ギャンブル等で得た収入0円支出50万円特別控除額 = 40万円一時所得


40万円一時所得 ÷ 2 = 20万円(20万円以下なので確定申告は不要)
※一時所得については半分の金額が課税対象となるため、÷2をしたあとの金額が確定申告をするかしないかの判定対象になります。
※収入を得るために支出した金額は0円としています。
※収入を得るために支出した金額とは、ここでは「当たった投票券の購入費用」のこと。外れた投票券の購入費用は含まれません。

参照:国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人ページ

上記のように、サラリーマンなどはギャンブルで稼いだ金額がそれほど多くなければ確定申告をしなくてもいいことを覚えておきましょう。
※ただし、ギャンブルで大当たりして、上記の条件を超えるような金額が手に入った場合には確定申告をしなければいけません。

では次に、一時所得がある場合の確定申告のやりかたについて下記で説明していきます。今はかんたんに申告書が作成できるので不安にならなくて大丈夫です。


一時所得の確定申告のやりかたは?

一時所得がある方は確定申告をする必要があります。
上記で説明したような場合は確定申告をしなくていい決まりになっています。

今はネットでかんたんに申告書が作成できるので、以下のページを参考に申告書を作成してみましょう。

作成した申告書を税務署に提出または郵送すれば確定申告をすることができます。

確定申告の手順等はこちら
確定申告のながれ
STEP➊源泉徴収票など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を納める)

※確定申告をする期間は2月16日~3月15日です。たとえば2021年(1月~12月31日まで)の収入について申告する場合は、2022年2月16日以降に確定申告することになります。

確定申告をするのが不安な方は試しにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。

税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。


では次に、一時所得があるときの所得税を下記で計算していきます。具体的に金額をあてはめてシミュレーションしているので気になる方はチェックしておきましょう。

ギャンブルで利益を得たときの所得税を計算してみよう(500万円勝ったとき)

サラリーマンが競馬などのギャンブルで利益を得たときの税金がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が300万円、ギャンブル等で得た収入が500万円の場合は以下のとおりになります。


①まず給与所得を計算
上記の条件のとき、給与所得は、

300万円給与収入98万円給与所得控除 = 202万円給与所得
給与所得や給与所得控除については給与所得控除とは?で説明しています。

となります。

②次に一時所得を計算
次に一時所得を計算しましょう。一時所得は、

収入 – 支出 – 50万円特別控除額 = 一時所得

なので、

500万円ギャンブル等で得た収入0円支出50万円特別控除額 = 450万円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。

となります。

③合計して総所得金額を計算
次に給与所得と一時所得の半分を合計し、総所得金額を計算します。

450万円一時所得 ÷ 2 + 202万円給与所得 = 427万円総所得金額
÷2をしているのは一時所得の半分が総所得金額として合計されるため。
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。

④総所得金額から課税所得を計算
総所得金額がわかったので、課税所得は、

427万円総所得金額所得控除しょとくこうじょ = 課税所得
課税所得については課税所得とは?を参照。
所得控除については所得控除とは?を参照。

となります。所得控除を48万円とすると、課税所得は、

427万円総所得金額48万円所得控除 = 379万円課税所得
課税所得については課税所得とは?を参照。
所得控除については所得控除とは?を参照。ここでは計算をわかりやすくするために基礎控除48万円のみとしています。

となります。

⑤最後に所得税を計算
所得税をもとめる式は、

379万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得が695万円以下のときは税率が20%(控除額427,500円)なので、所得税は、

379万円課税所得 × 20% – 427,500円 = 330,500円所得税
※控除額427,500円は所得税率にともなって引かれる金額です。
※所得税率についてはこちらを参照。

※ちなみに上記の条件のとき住民税は約38万円かかります。

となります。ギャンブル好きなサラリーマンなどの方は上記の計算方法を覚えておきましょう。

まとめ:ギャンブルをたくさんやる人は気をつけよう

ここまで説明したように、ギャンブルによる収入は一時所得に分類されます。

ギャンブルで稼いだお金がある場合、あなたが支払う税金にギャンブルで稼いだぶんの税金が上乗せされます。

ただし、あなたが会社員やアルバイトなどの給与所得者であり、ギャンブルで稼いだ金額が少ない場合は確定申告をしなくていい決まりになっています。

ここまでのまとめ

  • ギャンブルによる収入は一時所得に分類される

  • 一時所得のほかに所得がある場合には合算して税金の計算をする
    ※たとえばサラリーマンやアルバイトなら、給与所得と一時所得を合算した金額から税金を算出する。

  • ギャンブル収入が1年間で50万円以下なら税金がかからない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 給与所得者なら一時所得が1年間で20万円以下(つまり、ギャンブル収入が90万円以下)なら確定申告が不要
    ※くわしくは上記で説明しています。

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ギャンブルを頻繁にするようなひとは上記のことをしっかり覚えておきましょう。

大金を当ててそのままにしていると脱税で罰金をくらうかもしれないので気をつけましょう。

また、上記でも説明しているようにサラリーマンやアルバイトなどの場合は20万円以下(つまり、ギャンブル収入が90万円以下)なら確定申告をする必要がないことも覚えておきましょう。