一時所得とは?わかりやすく解説。ギャンブルで得た収入の税金を計算

2021.06.07 更新
競馬などのギャンブルで得た収入にも税金はかかります。ギャンブルの税金について知らない人はどのくらいの税金がかかるのかチェックしておきましょう。この記事はギャンブル等で得た収入(一時所得)について簡単に説明していきます。
この記事の目次
一時所得とは?

一時所得いちじしょとくとは、簡単に説明するとギャンブルや懸賞金などの臨時収入のことをいいます。

一時所得の計算式と計算例は以下のようになっています。

一時所得の計算式

ギャンブル収入が100万円のときの計算例

たとえば、ギャンブル等で得た収入が1年間(1月~12月まで)で100万円だったとき、一時所得は、

100万円ギャンブル等の収入0円支出50万円特別控除額 = 50万円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。

となります。

そして一時所得の半分(25万円)が総所得金額として合計されます。その後、合計した金額(総所得金額)に所得税がかけられる仕組みになっています。
一時所得は各種の所得と合計される総合課税です。

ギャンブル収入が50万円のときの計算例(税金がかからない場合)


たとえば、ギャンブル等で得た収入が1年間(1月~12月まで)で50万円以下だったとき。一時所得は、

50万円ギャンブル等の収入0円支出50万円特別控除額 = 0円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。

となります。

したがって、ギャンブル等で得た収入が50万円以下だったときは一時所得は0円となります。50万円以下なら税金はかからないということになります。

ギャンブルで利益を得たときの所得税を計算してみよう

サラリーマンが競馬などのギャンブルで利益を得たときの税金がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が100万円、ギャンブル等で得た収入が100万円の場合は以下のとおりになります。

①まず給与所得を計算
上記の条件のとき、給与所得は、

100万円給与収入55万円給与所得控除 = 45万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?で説明しています。

となります。

②次に一時所得を計算
次に一時所得を計算しましょう。一時所得は、

収入 – 支出 – 50万円特別控除額 = 一時所得

なので、

100万円ギャンブル等で得た収入0円支出50万円特別控除額 = 50万円一時所得
※わかりやすくするために、収入を得るために支出した金額は0円としています。

となります。

③合計して総所得金額を計算
次に給与所得と一時所得の半分を合計し、総所得金額を計算します。

50万円一時所得 ÷ 2 + 45万円給与所得 = 70万円総所得金額
÷2をしているのは一時所得の半分が総所得金額として合計されるため。
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。

④総所得金額から課税所得を計算
総所得金額がわかったので、課税所得は、

70万円総所得金額所得控除しょとくこうじょ = 課税所得
課税所得については、課税所得とは?を参照。
所得控除については、所得控除とは?を参照。

となります。所得控除を48万円とすると、課税所得は、

70万円総所得金額48万円所得控除 = 22万円課税所得
課税所得については、課税所得とは?を参照。
所得控除については、所得控除とは?を参照。

となります。

⑤最後に所得税を計算
所得税をもとめる式は、

22万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得が195万円以下のときは税率が5%なので、所得税は、

22万円課税所得 × 5% = 11,000円所得税
所得税率については、こちらを参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税は約2万円かかります。

となります。


一時所得の確定申告のやりかたは?

一時所得がある方は確定申告をする必要があります。
下記で説明するような場合は確定申告をしなくていい決まりになっています。

今はネットでかんたんに申告書が作成できるので、以下のページを参考に申告書を作成してみましょう。

作成した申告書を税務署に提出または郵送すれば確定申告をすることができます。

確定申告をするのが不安な方は試しにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。

税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。

確定申告が不要な場合も?いくらから?

サラリーマンやアルバイトの方でもギャンブル等で臨時収入があったときには確定申告をする必要があります。

ただし、以下のような場合は確定申告をする必要はありません。不要になるときの例を示します。

ギャンブルをする方などは確定申告をしなくていい金額をチェックしておきましょう。

確定申告が不要なとき

  • 給料をもらっていて、かつ、そのほかの各種所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が1年間(1月~12月まで)で20万円以下の場合。

※くわしい確定申告についてはこちらを参照。

(例)こんなときは確定申告が不要

たとえば、給料をもらっていて、そのほかに得た所得が1年間(1月~12月まで)で20万円以下のときには確定申告をする必要はありません。したがって、そのほかに得た所得が一時所得のみであり、一時所得の1/2の金額が20万円以下なら確定申告は不要となります。
つまり、ギャンブル等で得た収入が1年間で90万円以下ならば確定申告をする必要はないということです。


90万円ギャンブル等で得た収入0円支出50万円特別控除額 = 40万円一時所得


40万円一時所得 ÷ 2 = 20万円(20万円以下なので確定申告は不要)
※一時所得については半分の金額が課税対象となるため、÷2をしたあとの金額が確定申告をするかしないかの判定対象になる。

まとめ:ギャンブルをたくさんやる人は気をつけよう

ここまで説明したように、ギャンブルによる収入は一時所得に分類されます。

ギャンブルで稼いだお金がある場合は、稼いだぶんの税金があなたが支払う税金に上乗せされます。

ただし、あなたがサラリーマンやアルバイトなどの給与所得者であり、ギャンブルで稼いだ金額が少ない場合は確定申告をしなくていい決まりになっているので、ギャンブル収入による税金は支払わなくていいことになっています。

一時所得のまとめ

  • ギャンブルによる収入は一時所得に分類される

  • 一時所得のほかに所得がある場合には合算して税金の計算をする
    ※たとえばサラリーマンやアルバイトなら、給与所得と一時所得を合算した金額から税金を算出する。

  • ギャンブル収入が1年間で50万円以内なら税金がかからない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 給与所得者なら一時所得が1年間で20万円以内なら確定申告が不要
    ※くわしくは上記で説明しています。

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