年末調整とは、簡単に説明すると「年末に税金の調整を会社にしてもらう」手続きです。
ですが、アルバイト先に年末調整をするための書類を提出しないでそのままにていると「支払い過ぎた税金が返ってこない」状態になってしまいます。
※年末最後の給料が支払われる前に給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が会社から配布されるので、この書類を提出すると年末調整を行ってくれます。
そもそも「年末調整がよくわからない」という方もいると思うので年末調整のながれを説明していきます。
アルバイトをしている学生やパート主婦など、年末調整についてよくわかっていない方は以下をチェックしておきましょう。
サラリーマンやアルバイトは給料をもらうとき、会社があらかじめ給料から税金を差し引くことになっています(これを源泉徴収といいます)。また、税金を差し引くときにはおおざっぱな金額※が引かれることになります。
※1年間にどれだけ稼ぐか正確にはわからないため、おおざっぱな目安の税金額が引かれることになる。
従業員から税金を「おおざっぱ」に引いていましたが、年末最後の給料をわたすときに1年間の正確な税金を計算して、余計に引いていた税金を返してくれることになっています(これを年末調整といいます)。
※逆に少ない場合には徴収されることもあります。
年末調整の書類を出していない人は永久に税金が返ってこないわけではありません。
年末調整の書類を出し忘れてしまった人は確定申告をすると、支払い過ぎている税金がキャッシュバックされます。
勤務先からもらった源泉徴収票があればアルバイトやサラリーマンの確定申告はとてもカンタンです。年末調整の書類を出していない人は確定申告にトライしてみましょう。
今はネットでかんたんに申告書を作成できるので、今まで一度も確定申告したことがないというアルバイトなどの方も安心してください。また、税金を返してもらう手続きは年末調整をやり忘れた年の翌年1月1日以降から受け付けてもらえます。
たとえば、2020年1月~12月までの収入における税金を返金してもらう場合は2021年の1月以降に確定申告をすればOKです(5年以内までなら返金を受け付けてくれます)。
年末調整をしていないひとの確定申告のやりかたは以下のページで説明しています。
もしも確定申告書を作成するのが不安な方は、ためしにテキトーに金額などを入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。
今回のコラムはここまでです。年末調整を忘れたときはどうすればいいのかわかっていただけましたか?