アルバイト先に年末調整を出し忘れた…どうすればいい?税金返ってくる?

2021.09.29 更新
初めて年末調整の書類を見たアルバイトの方は何が書いてあるのか全然わからなくて「提出しないでそのままにしている」なんてことが多いと思います。この記事では年末調整をしていないとどうなるのかなどについて説明していきます。
この記事の目次
アルバイト先に年末調整を出し忘れると何がダメ?

年末調整とは、簡単に説明すると「年末に税金の調整を会社にしてもらう」手続きです。


ですが、年末調整をするための書類をアルバイト先に提出しないでそのままにしていると「支払い過ぎた税金が返ってこない」状態になってしまいます。
※年末最後の給料が支払われる前に給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が会社から配布されるので、この書類を提出すると年末調整をやってくれます。


そのままにしていても税金が戻ってくることはありません。特別な理由がなければアルバイト先に年末調整の書類を提出しましょう。


ですが、年末調整を忘れてしまった場合でも確定申告をすれば税金が戻ってくるので安心してください。
※確定申告についてページ下記で説明しています。

この記事の要点

  • 年末調整をすると勤務先が税金を調整してくれる。

  • 年末調整をしないと支払い過ぎた税金が戻ってこない。

  • 年末調整を忘れた場合は確定申告をすると税金が戻ってくる

では最初に、年末調整のながれについて下記で説明していきます。そもそも「年末調整ってなんなの?」という方のためにチェックしておきましょう。


年末調整とは?ながれを知っておきましょう

「年末調整ってなに?」という方もいると思うので年末調整のながれ(年末調整をしていないとどうなるのか)を以下で説明していきます。

アルバイトを始めたばかりで税金などについて何もわからない人は下記をチェックしておきましょう。

年末調整のながれはこんな感じ

STEP①給料から税金が引かれる(源泉徴収)

サラリーマンやアルバイトは会社から給料をもらうときに同時に税金を徴収されます。なぜかというと、会社はあらかじめ従業員の給料から税金を差し引かないといけない決まりになっているためです。
※これを源泉徴収といいます。
また、税金を差し引くときにはおおざっぱな金額が引かれることになります。

※1年間にどれだけ稼ぐか正確にはわからないため、去年の所得などを参考にしておおざっぱな目安の税金額が引かれることになります。

STEP②年末調整をすると払い過ぎた税金が返ってくる

従業員から税金を「おおざっぱ」に引いていましたが、年末最後の給料をわたすときに1年間の正確な税金を計算して、余計に引いていた税金を返してくれることになっています(これを年末調整といいます)。
※逆に少ない場合には徴収されることもあります。

STEP③年末調整をしていない…どうなる?
年末調整の書類を会社に提出しないと「1年間の正確な税金」を調整してくれません。なので、税金を支払い過ぎている場合でも税金は返してもらえません。

たとえば「そんなに稼いでいないのに給料から税金が引かれてる…」という方も、1年間に稼いだ金額が103万円以下なら所得税は0円なので税金は返金されますが、年末調整の書類を提出しなければ返金されません。

※所得税が0円になる理由についてはページ下記で説明しています。
※そんなに稼いでいないのに給料から税金が引かれてる場合についてはアルバイト先の給料少ないのに税金が引かれている?なんで?を参照。
年末調整をしてなくてもお金が戻ってくる?確定申告をしよう

年末調整の書類を出していない人は永久に税金が返ってこないわけではありません。


年末調整の書類を出し忘れてしまった人は確定申告をすると、支払い過ぎている税金がキャッシュバックされます


勤務先からもらった源泉徴収票があればアルバイトやサラリーマンの確定申告はとても簡単です。年末調整の書類を出していない人は確定申告にトライしてみましょう。
※源泉徴収票は1月頃に勤務先から配布されます。無くした場合は再発行してもらいましょう。


年末調整を忘れたときの確定申告のやりかたは下記のページで説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。

確定申告で税金を返してもらうには?いつまでにやればいいの?


今はネットでかんたんに申告書を作成できるので、今まで一度も確定申告したことがないというアルバイトなどの方も安心してください。また、税金を返してもらう手続きは年末調整をやり忘れた年の翌年1月1日以降から受け付けてもらえます。
たとえば、2020年1月~12月までの収入における税金を返金してもらう場合は2021年の1月以降に確定申告をすればOKです(5年以内までなら返金を受け付けてくれます)。


確定申告のながれ
STEP➊源泉徴収票など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(支払い過ぎた税金がキャッシュバックされる)

※税金を返してもらう手続きは年末調整をやり忘れた年の翌年1月1日以降から受け付けてもらえます。
年収が103万円以下なら所得税は0円?

アルバイトやパートの方は収入が給料のほかに無く、1年間の収入が103万円以下なら所得税はかかりません(所得税が0円)。

「なんで103万円だと所得税が0円になるの?」というひとのために、年収103万円のときの税金計算をしていきます。

親に扶養されている学生アルバイトなどの方はチェックしておきましょう。

※ただし、住民税は100万円を超えるとかかります(東京都の場合)。住民税が0円になる場合を参照。


所得税がかからない場合の計算例

たとえば1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は以下のようになります。

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税については所得税とは?を参照。
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

以上が所得税が0円となる理由です。
所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については一定以上の収入で課税されます。

以上のように、アルバイト先に年末調整をするための書類を提出しないでそのままにしていると「支払い過ぎた税金が返ってこない」状態になってしまいます。

もしも確定申告書を作成するのが不安な方は、上記のページを参考にしながらテキトーに金額などを入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。