アルバイトで103万円以下なのに所得税が引かれている…なぜ?

2022.09.22 更新
「そんなに稼いでいないのに税金が引かれている…」高校生や大学生の方はまだ税金のことがよくわからなくて不安になる方もいると思います。この記事では給料が少ないのに税金(所得税)が引かれる場合について説明していきます。
この記事の目次
給料が少ないのに税金が引かれているのはなぜ?

パートやアルバイト先からもらう給料がそれほど多くなく(103万円以下)、通常なら税金を支払う必要がないのになぜか給料から税金(所得税)が源泉徴収されている場合があります。


このようなケースにあてはまる人は年末調整の書類を提出していない人です。


パートやアルバイトをしている方で年末調整をしてもらっていない人は、給料が少なくても所得税が引かれてしまいます。くわしくは下記の表を見ながら説明していきます。
※88,000円未満なのに所得税が引かれている…という方があてはまります。

年末調整をしていない場合は給料が少なくても所得税が引かれる?


通常、12月になる前に年末調整の書類が従業員に配布され、渡された書類を期限までに提出することになります。
※勤務先によって決められた期限を守りましょう(11月末や12月初旬などが多い)。

ですが、年末調整の書類を提出していない場合には下記の表のように源泉徴収税額表の乙欄(青色の部分)で税額が計算されてしまうので、給料が少なくても所得税が引かれてしまうのです。

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が職場で配布されます。
※所得税がいくら引かれるか下記でシミュレーションしています。

※出典:国税庁源泉徴収税額表

給料から引かれる税額の例(乙欄の場合)
【例❶】1ヶ月の給料が88,000円なら3,200円の所得税が引かれることになります。

【例❷】1ヶ月の給料が40,000円なら1,225円の所得税が引かれることになります。

※月収が88,000円未満の場合、給料の3.063%の所得税が引かれます※。
※厳密には、その月の社会保険料等控除後の給与等の金額の3.063%に相当する額。

では次に、給料から税金が引かれない場合について下記で説明していきます。月収が少なければ税金(所得税)が引かれません。

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年末調整をしている人は月収88,000円未満なら税金が引かれない?

前年に年末調整をしている場合、アルバイトなどをしていても月収88,000円未満なら源泉徴収で税金(所得税)が引かれません。


年末調整をしている方は下記表の甲欄(赤色の部分)で税額が計算されるためです。


とくに、年収が103万円以下のアルバイトをしている高校生・大学生やパートをしている主婦の方は下記をチェックしておきましょう。

年末調整をしている人は月収88000円未満なら税金が引かれない

※出典:国税庁源泉徴収税額表

月収88,000円未満なら税金が引かれない?
年末調整の書類を提出している場合には上記の表のように源泉徴収税額表の甲欄(赤色の部分)で税額が計算されます。したがって、月収88,000円未満なら税金が引かれません(源泉徴収される税金が0円になります)。
ただし、月額88,000円以上からは税金が130円引かれ始め、以降徐々に引かれていく税金額(所得税)が増えていきます。

パートやアルバイトだと所得税はいくら引かれる?

アルバイトをしている学生やフリーター、パート主婦などの方もお金をたくさん稼げば税金が引かれます。
それぞれ年収ごとに税金や保険料、手取りがどれくらいになるかシミュレーションしています。気になる方は下記の記事をチェックしておきましょう。
ちなみに、年収200万円のフリーターの手取りは約160万円になります。

パート主婦で年収130~205万のとき手取りや税金はいくら?
学生で収入100~150万円のときの税金や親の負担は?
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では次に、給料から引かれた税金はどうなるのか下記で説明していきます。支払う必要のない税金が引かれていますが、不安になる必要はありません。


1年間の給料が103万円以下なら税金がもどってくる?
年末調整をしていれば88,000円未満まで税金が0円

「給料が少ないのに税金が引かれてる…」と心配になる学生やパート主婦さんもいると思いますが安心してください。


1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円以下なら、年末調整をすれば所得税がキャッシュバックされます。
※給料のみで年収103万円以下なら所得税が0円になるため。計算式は下記で説明しています。


12月になる前に勤務先から配布される年末調整の書類を提出すると勤務先が年末調整をしてくれるので、年末調整後に税金がキャッシュバックされるようになっています。
※12月になる前に給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が勤務先から配布されるので忘れずに提出しましょう。

103万円以下なら所得税がかからない?
たとえば1年間の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。以上が所得税が0円となる理由です。

したがって、1年間で103万円以下なら所得税が引かれていたとしても年末調整をすれば所得税が戻ってきます。
※所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については100万円以上の収入で課税されます(未成年の場合は年収約204万円までは住民税が0円になります)。

年末調整をしてないひとはどうすればいい?

アルバイトやパートをしている方で年末調整の書類を提出していない人は、給料が少なくても税金(所得税)が引かれてしまいます。

勤務先から年末調整の書類を配布されたときは提出を忘れないようにしましょう。

また、税金を返してほしいのに年末調整の書類を出し忘れてしまって返ってこない場合は確定申告をしましょう。
※くわしくは下記の記事をチェックしておきましょう。

年末調整をしていないひとでも確定申告をすれば支払い過ぎた税金が戻ってくるので安心して下さい。

アルバイト先に年末調整を出し忘れた…どうすればいい?

以上のように、給料が少なくても税金が引かれてしまう場合があるので、年末調整の書類の提出は忘れないようにしましょう。

また、親や配偶者に扶養されている方は1年間に稼ぐ収入(103万円や130万円など)にも気をつけましょう。下記の記事で1年間に引かれるお金や手取りについて説明しているので、パート・アルバイト等をしている方はザッと把握しておきましょう。