アルバイトで103万円以下なのに所得税が引かれている…なぜ?

2022.04.15 更新
「そんなに稼いでいないのに税金が引かれている…」高校生や大学生の方はまだ税金のことがよくわからなくて不安になる方もいると思います。この記事では給料が少ないのに税金(所得税)が引かれる場合について説明していきます。
この記事の目次
給料が少ないのに税金が引かれているのはなぜ?

パートやアルバイト先からもらう給料がそれほど多くなく(103万円以下)、通常なら税金を支払う必要がないのになぜか給料から税金(所得税)が源泉徴収されている場合があります。


このようなケースにあてはまる人は年末調整の書類を提出していない人です。


パートやアルバイトをしている方で年末調整をしてもらっていない人は、給料が少なくても所得税が引かれてしまいます。くわしくは下記の表を見ながら説明していきます。

年末調整をしていない場合は給料が少なくても所得税が引かれる?


通常、12月になる前に年末調整の書類が従業員に配布され、渡された書類を期限までに提出することになります。
※勤務先によって決められた期限を守りましょう(11月末や12月初旬などが多い)。

ですが、年末調整の書類を提出していない場合には下記の表のように源泉徴収税額表の乙欄(青色の部分)で税額が計算されてしまうので、給料が少なくても所得税が引かれてしまうのです。

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が勤務先から配布されます。

※出典:国税庁源泉徴収税額表

給料から引かれる税額の例(乙欄の場合)
【例❶】1ヶ月の給料が88,000円なら3,200円の所得税が引かれることになります。

【例❷】1ヶ月の給料が80,000円なら2,450円の所得税が引かれることになります。

では次に、給料から税金が引かれない場合について下記で説明していきます。月収が少なければ税金(所得税)が引かれません。

年末調整をしている人は月収88,000円未満なら税金が引かれない?

前年に年末調整をしている場合、アルバイトなどをしていても月収88,000円未満なら税金(所得税)は引かれません。


年末調整をしている方は下記表の甲欄(赤色の部分)で税額が計算されるためです。


とくに、年収が103万円以下のアルバイトをしている高校生・大学生やパートをしている主婦の方は下記をチェックしておきましょう。

年末調整をしている人は月収88000円未満なら税金が引かれない

※出典:国税庁源泉徴収税額表

月収88,000円未満なら税金が引かれない?
年末調整の書類を提出している場合には上記の表のように源泉徴収税額表の甲欄(赤色の部分)で税額が計算されます。したがって、月収88,000円未満なら税金が引かれません(徴収される税金が0円になる)。
ただし、月額88,000円以上からは税金が130円引かれ始め、以降徐々に引かれていく税金額(所得税)が増えていきます。

親に扶養されている方は103万円を超えると扶養から外れるので注意

月収88,000円未満なら給料から所得税が引かれませんが、年収103万円を超えると所得税がかかり始めます。また、親に扶養されている方は扶養から外れてしまうので注意しましょう。
※扶養から外れると親の税金が約5万円~17万円上がってしまいます。くわしくは下記の記事で説明しています。

子供が103万超えたら親はいくら払う?学生バイトは年収いくらがおすすめ?

では次に、給料から引かれた税金はどうなるのか下記で説明していきます。支払う必要のない税金が引かれていますが、不安になる必要はありません。


1年間の給料が103万円以下なら税金がもどってくる?
年末調整をしていれば88,000円未満まで税金が0円

「給料が少ないのに税金が引かれてる…」と心配になる人もいると思いますが安心してください。


1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円以下なら、年末調整をすれば税金がキャッシュバックされます。
※給料のみで年収103万円以下なら所得税が0円になるため。


12月になる前に勤務先から配布される年末調整の書類を提出すると勤務先が年末調整をしてくれるので、年末調整後に税金がキャッシュバックされるようになっています。
※12月になる前に給与所得者の扶養控除等(異動)申告書が勤務先から配布されるので忘れずに提出しましょう。

103万円以下なら所得税がかからない?
たとえば1年間の給与収入が103万円の場合、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得
給与所得や給与所得控除については、給与所得控除とは?を参照。

となります。給与所得以外に所得がないので、48万円が総所得金額となります。

したがって、所得税は、

 
48万円総所得金額48万円所得控除)× 所得税率 = 0円所得税
※所得税の計算式はこちら
所得控除48万円は一律に差し引かれる基礎控除です。

となります。以上が所得税が0円となる理由です。

したがって、1年間で103万円以下なら税金が引かれていたとしても年末調整をすれば税金が戻ってきます。
※所得控除額がもっと多ければ収入が103万円以上でも所得税はかかりません。ただし、住民税については100万円以上の収入で課税されます(未成年の場合は年収約204万円までは住民税が0円になります)。

以上のように、アルバイトやパートをしている方で年末調整の書類を提出していない人は、給料が少なくても税金(所得税)が引かれてしまいます。

勤務先から年末調整の書類を配布されたときは提出を忘れないようにしましょう。

また、年末調整の書類を出し忘れてしまって税金がキャッシュバックされない場合については上記のページをチェックしておきましょう。

年末調整をしていないひとでも確定申告をすれば支払い過ぎた税金が戻ってくるので安心して下さい。
※くわしくはアルバイト先に年末調整を出し忘れた…どうすればいい?で説明しています。