扶養親族とは誰のこと?子供?妻?学生?親?

2023.01.06 更新

扶養親族の対象になれば税金が安くなるっていうけど扶養親族って誰のこと?と疑問を持つ方もいると思います。大学生や高校生の子供がいる家庭などはザッと把握しておきましょう。この記事では扶養親族とはどんなひとなのかについてイラストと一緒に簡単にわかりやすく説明していきます。
この記事の目次
この記事の要点(ポイント)


扶養親族とは誰のこと?
扶養親族とは生活ができるように養われている親族のこと。「子供や父母、兄弟姉妹、孫や祖父母などの親族」は扶養親族の対象になります。
※たとえば親が子供を養っている場合、親にとっての扶養親族は「子供」になります。くわしくは下記で説明しています。


親や子供と別居してるけど扶養親族になる?
仕送り等があれば条件のひとつを満たす。ただし、扶養親族になるには1年間の合計所得が48万円以下でなければいけない。
※学生の子供がアルバイトなどをしてる場合は注意。くわしくは下記で説明しています。


自動的に扶養親族になるの?
家族を扶養するときは「扶養親族」にする申請をしなければいけない。申請しなければ税金が安くなるメリットは受けられない。
※くわしくは下記で説明しています。

では、扶養親族とは何か、扶養親族には誰があてはまるのか等について下記で説明していきます。子供がいる家庭はチェックしておきましょう。
※扶養親族にあてはまるには条件があります。くわしくは下記で説明していきます。

扶養親族ってなに?
扶養親族とは、養われている親族のこと

扶養親族とは、かんたんに説明すると「生活ができるように養われている親族」のことです。
※履歴書などに記入する扶養家族についてはこちらの記事を参照。

扶養親族がいると税金が安くなるメリットを受けられる場合があるのが大きなポイントです。

子供?親?だれが扶養親族にあてはまるの?
扶養親族について

「子供や父母、兄弟姉妹、孫や祖父母などの親族」は扶養親族の対象になります。
※たとえば親が子供を養っている場合、親にとっての扶養親族は「子供」になります。子供が親を養っている場合、子供にとっての扶養親族は「親」になります。

ただし、扶養親族になるには下記の条件にあてはまる必要があります。
※下記の条件は税法上の扶養のことです。社会保険の扶養とは異なります。


下記の条件を見てわかるとおり、配偶者(妻または夫)は扶養親族になることができません。

扶養親族になる条件

  • 配偶者以外の親族であること
    配偶者とは:妻から見た夫、夫から見た妻のこと。
  • 納税者(扶養するひと)と生計を一にしていること
    ※同居していなくても仕送りなどをしていれば「生計を一にしている」に該当します。
  • 1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円以下であること
    合計所得金額48万円については以下で説明。

※また、青色申告者の配偶者以外の親族で青色事業専従者にあてはまり、給与の支払を受ける方または白色申告者の配偶者以外の親族で事業専従者にあてはまる方は、扶養親族に該当しません。
※出典:国税庁扶養控除

※履歴書などに記入する扶養家族についてはこちらの記事を参照。子供を扶養している場合の扶養家族数や妻や学生の場合の扶養義務などについて説明しています。

では次に、「合計所得48万円ってなに?」という方のために下記でシミュレーションして説明していきます。

合計所得48万円が条件?扶養親族になる条件をくわしく

扶養親族にあてはまる条件のひとつに「合計所得48万円以下」というのがあります。


簡単に説明すると、1年間にあまりお金を稼いでいなければ条件を満たすので扶養親族の対象となります。


「合計所得48万円ってなに?」という方のために下記でわかりやすく説明していきます。
※アルバイトをしている高校生や大学生の方は扶養親族にあてはまるかチェックしておきましょう。

合計所得金額48万円とは?例①

例えば、あなたの子供の収入がアルバイトの給与収入のみであり、1年間(1月~12月まで)の収入が103万円のとき、給与所得は48万円となります。それ以外に所得がないので合計所得金額は48万円となります。
※給料以外に収入がある場合は下記の項目で説明しています。

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得(合計所得金額)
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。


上記の場合、子供の合計所得は48万円以下なので、あなたの子供は扶養親族の対象になります。

では次に、アルバイトなどの給与収入のほかに「副業」をしていて雑所得がある場合の「合計所得が48万円」について下記で説明していきます。





合計所得金額48万円とは?例②:給与所得と雑所得があるとき

たとえば子供がアルバイトのほかに副業(ウーバーやYouTubeなど)もしており、1年間(1月~12月まで)の給料が90万円、副業での稼ぎが25万円(雑所得)の場合は扶養の対象になるのか見ていきましょう。

まず、給与所得は、

90万円給与収入55万円給与所得控除 = 35万円給与所得
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

つづいて、雑所得は、

25万円副業の収入0円経費 = 25万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※副業収入は雑所得になります。

となります。

したがって、あなたの子供の合計所得金額は、

35万円給与所得 + 25万円雑所得 = 60万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円を超えてしまっているので、あなたの子供は扶養の対象から外れてしまいます。

では次に、16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる制度について説明していきます。約5万円~17万円安くなる場合があるのでチェックしておきましょう。


16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる?

扶養親族がいるときのメリットは「扶養控除で税金が安くなる」ことです。
※たとえば大学生の子供や高齢の親を扶養していれば税金が安くなります。


扶養控除とは、年齢が16歳以上の扶養親族がいる場合に税金を安くしてくれる制度です。
※その年の12月31日においての年齢で判定されます。


したがって、親族を扶養しているとしてもその親族が16歳未満である場合、扶養控除を利用することはできません。
※たとえば17歳と14歳の子供がいる場合、扶養控除が適用できるのは17歳の子供だけになります。

親族に高校生や大学生がいる方はチェックしておきましょう。

どれくらい税金が安くなる?

親の年収にもよりますが、扶養控除を利用すると子供ひとりあたり税金の負担は約5~17万円ほど安くなります。扶養する人数が増えれば安くなる金額も増えます。
※年収250万円~850万円の人が扶養控除を利用した場合。

子供が扶養から外れるとどうなる?
子供が扶養控除の対象から外れてしまうと税金が安くなるメリットが受けられなくなるので注意しましょう。また、子供の年齢によっても控除金額が変わります。くわしくは下記の記事でシミュレーションして説明しています。

※たとえば子供が就職したり、アルバイトでお金をたくさん稼げば扶養から外れることになります。

では次に、16歳未満の扶養親族がいる場合について下記で説明していきます。赤ちゃんや中学生の子供がいる家庭はチェックしておきましょう。


16歳未満の扶養親族でも税金が安くなるときがある?

上記で説明したように、16歳未満の扶養親族の場合は、扶養控除が適用されないので税金は安くなりません。

※16歳未満の扶養親族とは誰なのかというと、赤ちゃんや小中学生以下の子供などがあてはまります。
※高校生でも12月31日時点で16歳未満ならあてはまります。
※出典:国税庁扶養控除


ですが、16歳未満だとしても税金が安くなる場合があります。

かんたんに説明すると、年収がそれほど多くなくて、扶養親族がいる場合住民税が0円になります。
※たとえば共働きの場合、年収の少ない側が16歳未満の親族を扶養すれば、住民税が0円になる場合があります。

くわしくは下記の記事で説明しているので、気になる方はチェックしておくことをおすすめします。
※申請する際は「住民税に関する事項」に記入することになります。



親族を扶養するには申請が必要?

家族の中に扶養親族がいても、扶養の申請をしていなければ何もメリットは受けられません。

たとえば共働きの夫妻に学生の子供2人がいる場合、夫婦のどちらかが子供2人を扶養親族として申請または夫婦がそれぞれ子供1人ずつを扶養親族として申請することになります。
※申請は年末調整または確定申告で申請することになります。

申請の仕方は?

16歳以上の子供を扶養する場合は?
扶養の申請をすれば税金が安くなるメリットを受けられます。くわしくは下記のページで説明しています。
年末調整や確定申告での扶養控除の申請は?



15歳以下の子供を扶養する場合は?
扶養の申請をすれば住民税が0円になるメリットを受けられる場合があります。くわしくは下記のページで説明しています。
扶養するときは申請をしなければいけない?

夫婦ともに1人の子供を扶養親族にはできない?

1人の扶養親族にたいして複数人が申請することは出来ません。たとえば、夫婦ともに同じ子供を扶養親族として重複して申告することは出来ません。
※参照:国税庁2以上の所得者がいる場合の扶養親族等の所属


ここまでのまとめ(扶養されている子供は年収103万円以下がオススメ)

ここまで説明したように、扶養親族には子供だけでなく、親や兄弟なども対象になります。ただし、扶養親族にあてはまるには条件があります。

収入の条件などがあるので扶養親族にあてはまるかどうかしっかりチェックしておきましょう。

アルバイトをしている子供が扶養親族にいる場合には、1年間の収入を103万円以下にするのがオススメであることもしっかり教えてあげましょう。

子供の扶養についてのまとめ

家族の中で扶養親族になれるのは?
子供・父母・兄弟姉妹・孫・祖父母などの親族は扶養親族の対象になる
※くわしくは上記で説明しています。



お金を稼いでいると扶養親族になれない?
合計所得金額が48万円(給料なら103万円)を超えると扶養親族の対象から外れる
※くわしくは上記で説明しています。



16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる?
扶養控除を利用すると約5万円~17万円税金が安くなる
※くわしくは上記で説明しています。



15歳以下の子供がいるときは?
年収の少ない側が16歳未満の親族を扶養すると住民税が0円になるときがある。
※くわしくは上記で説明しています。

1年間の給与収入を103万円以下にすると扶養親族になれる等の内容は学校では教えてくれないのでここで覚えておきましょう。