扶養親族とは、簡単に説明すると「生活ができるように養われている親族」のことです。
扶養親族がいると税金が安くなるメリットを受けられる場合があるのが大きなポイントです。
扶養親族にあてはまるには条件があるので、以下で説明している条件をしっかりチェックしておきましょう。
扶養親族になるためには下記の条件にすべてあてはまる必要があります。
条件を見てわかるとおり、配偶者(妻または夫)は扶養親族になることができません。
「子供や父母、兄弟姉妹、孫や祖父母などの親族」は以下の条件にすべてあてはまれば扶養親族の対象になります。
※たとえば、親が子供を養っている場合、親にとっての扶養親族は「子供」になります。子供が親を養っている場合は、子供にとっての扶養親族は「親」になります。
扶養親族がいる場合のメリットは「扶養控除で税金が安くなる」ことです。
扶養控除とは、年齢が16歳以上の扶養親族がいる場合に税金を安くしてくれる制度です。
したがって、親族を扶養しているとしてもその親族が16歳未満である場合は扶養控除を利用することはできません。
※たとえば17歳と14歳の子供がいる場合、扶養控除が適用できるのは17歳の子供だけになります。
親の年収※にもよりますが、扶養控除を利用すると子供ひとりあたり税金の負担は約5~17万円ほど軽くなる場合が多いでしょう。
※年収250万円~900万円の人が扶養控除を利用した場合。
ただし、子供が扶養控除の対象から外れてしまうとこの恩恵が受けられなくなるので注意しましょう。
また、子供の年齢によっても控除金額が変わります。くわしくは扶養控除とは?でシミュレーションして説明しています。
ここまで説明したように、扶養親族にあてはまるには条件があります。
収入の条件などがあるので、扶養親族にあてはまるかどうかしっかりチェックしておきましょう。
扶養親族がいるひと、または自分が扶養親族であるひとは以上のことを覚えておきましょう。
また、アルバイトをしている子供が扶養親族にいる場合には1年間の収入を103万円以内にするのがオススメであることもしっかり教えてあげましょう。
今回のコラムはここまでです。扶養親族についてわかっていただけましたか?