社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養は同じ?違う?

2020.06.19 更新
税法上の扶養と社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養の違いがよくわからない人は多いと思います。この記事では税金に関しての扶養と社会保険の扶養の違いについて説明していきます。
この記事の目次
社会保険の扶養と税法上の扶養の違いは?

社会保険の扶養と税法上の扶養(税金を安くしてくれる扶養)の違いがよくわからず、頭がごちゃごちゃになっている人もいると思います。結論からいうと、これらの扶養はそれぞれ意味が異なります。

以下にそれぞれの扶養についての意味を説明していきます。

税金を安くしてくれる扶養は「扶養親族」が関係している?
税金を安くしてくれる扶養については扶養親族が関係しています。

扶養親族とは、扶養されている親族のことです。たとえば、サラリーマンの親と一緒に暮らしている子供などが扶養親族にあてはまります。また、16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる制度があり、これを扶養控除といいます。ただし、扶養控除の対象となる扶養親族は年収が103万円以内(合計所得48万円以内)などの条件があります。

※くわしくは以下の税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】で説明しています。
社会保険の扶養は「年収130万円」がキーワード?
社会保険の扶養は年収130万円が関係しています。

社会保険に加入しているひとの扶養になると、保険料を支払わなくても社会保険に加入できるという特典があります。たとえば、社会保険に加入している親に扶養されている子供は保険料0円で健康保険証を持つことができます。ただし、社会保険の扶養になるには年収が130万円以内などの条件があります。

※くわしくは以下の社会保険の扶養【年収130万円の壁】で説明しています。
税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】

年収103万円の壁とは親族の税金の負担が増すボーダーラインのことです。
※年収103万円は所得税がかかるボーダーラインでもあります。くわしくはこちらの計算過程を参照。

簡単に説明すると、親族(たとえばあなたの親)に扶養されている場合には1年間の給与収入(アルバイト収入など)が103万円を超えると親が支払う税金が高くなってしまいます。

年収103万円の壁とは
■親族の税金の負担が増すボーダーライン
あなたの1年間の給与収入が103万円を超えると、あなたを扶養している親族が扶養控除を利用できなくなります。扶養控除とは「養う親族がいると税金が安くなる」という制度であり、この制度を利用できなくなることによって親族の税金の負担が約5~11万円増えてしまいます。
※あなたの親の年収が250万円~900万円とした場合。
※あなたが親族に扶養されていない場合は関係ありません。
扶養親族って?扶養控除の条件は?
■扶養親族の要件

  • 配偶者以外の親族であること
    配偶者とは:妻から見た夫、夫から見た妻のこと。
  • 納税者(控除を受ける人)と生計を一にしていること
  • 年間の合計所得金額が48万円以下(給与収入のみで103万円以下)であること
    合計所得金額48万円については以下で説明。

 
■扶養控除が適用される扶養親族

  • 16歳以上であること
合計所得金額48万円とは?

例えば、あなたの子供(高校生)の収入がアルバイトの給与収入のみで年間103万円のとき、給与所得は48万円となります。それ以外に所得がないので合計所得金額は48万円となります。この場合、あなたの子供は扶養控除の対象になります。

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得(合計所得金額)

合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。
給与所得控除については給与所得とはを参照。

社会保険の扶養【年収130万円の壁】

年収130万円の壁とは社会保険の扶養から外れるボーダーラインのことです。たとえば1年間の稼ぎが130万円以上になると、社会保険の扶養から強制的に外されるので、自分で社会保険に加入して保険料を支払うことになります。

年収130万円の壁とは
■社会保険の扶養から外れるボーダーライン
年収130万円以上になると、強制的に社会保険の扶養から外れることになります※。社会保険の扶養に入っているときは健康保険料は0円となりますが、年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れて、自分で勤務先の社会保険に加入することになります。社会保険に加入すれば自分で保険料を支払わなければなりません。
※あなたを扶養する親族が勤務先の社会保険に加入している場合に限ります。
国民年金については国民年金とは?を参照。
社会保険に加入した場合に支払う保険料は?
1年間の収入が106万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約15万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

1年間の収入が115万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約17万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

1年間の収入が130万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約19万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

今回のコラムはここまでです。社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養の違いについてわかっていただけましたか?

社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養は同じ?違う?

税法上の扶養と社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養の違いがよくわからない人は多いと思います。この記事では税金に関しての扶養と社会保険の扶養の違いについて説明していきます。
この記事の目次
社会保険の扶養と税法上の扶養の違いは?

社会保険の扶養と税法上の扶養(税金を安くしてくれる扶養)の違いがよくわからず、頭がごちゃごちゃになっている人もいると思います。結論からいうと、これらの扶養はそれぞれ意味が異なります。

以下にそれぞれの扶養についての意味を説明していきます。

税金を安くしてくれる扶養は「扶養親族」が関係している?
税金を安くしてくれる扶養については扶養親族が関係しています。

扶養親族とは、扶養されている親族のことです。たとえば、サラリーマンの親と一緒に暮らしている子供などが扶養親族にあてはまります。また、16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる制度があり、これを扶養控除といいます。ただし、扶養控除の対象となる扶養親族は年収が103万円以内(合計所得48万円以内)などの条件があります。

※くわしくは以下の税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】で説明しています。
社会保険の扶養は「年収130万円」がキーワード?
社会保険の扶養は年収130万円が関係しています。

社会保険に加入しているひとの扶養になると、保険料を支払わなくても社会保険に加入できるという特典があります。たとえば、社会保険に加入している親に扶養されている子供は保険料0円で健康保険証を持つことができます。ただし、社会保険の扶養になるには年収が130万円以内などの条件があります。

※くわしくは以下の社会保険の扶養【年収130万円の壁】で説明しています。
税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】

年収103万円の壁とは親族の税金の負担が増すボーダーラインのことです。
※年収103万円は所得税がかかるボーダーラインでもあります。くわしくはこちらの計算過程を参照。

簡単に説明すると、親族(たとえばあなたの親)に扶養されている場合には1年間の給与収入(アルバイト収入など)が103万円を超えると親が支払う税金が高くなってしまいます。

年収103万円の壁とは
■親族の税金の負担が増すボーダーライン
あなたの1年間の給与収入が103万円を超えると、あなたを扶養している親族が扶養控除を利用できなくなります。扶養控除とは「養う親族がいると税金が安くなる」という制度であり、この制度を利用できなくなることによって親族の税金の負担が約5~11万円増えてしまいます。
※あなたの親の年収が250万円~900万円とした場合。
※あなたが親族に扶養されていない場合は関係ありません。
扶養親族って?扶養控除の条件は?
■扶養親族の要件

  • 配偶者以外の親族であること
    配偶者とは:妻から見た夫、夫から見た妻のこと。
  • 納税者(控除を受ける人)と生計を一にしていること
  • 年間の合計所得金額が48万円以下(給与収入のみで103万円以下)であること
    合計所得金額48万円については以下で説明。

 
■扶養控除が適用される扶養親族

  • 16歳以上であること
合計所得金額48万円とは?

例えば、あなたの子供(高校生)の収入がアルバイトの給与収入のみで年間103万円のとき、給与所得は48万円となります。それ以外に所得がないので合計所得金額は48万円となります。この場合、あなたの子供は扶養控除の対象になります。

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得(合計所得金額)

合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。
給与所得控除については給与所得とはを参照。

社会保険の扶養【年収130万円の壁】

年収130万円の壁とは社会保険の扶養から外れるボーダーラインのことです。たとえば1年間の稼ぎが130万円以上になると、社会保険の扶養から強制的に外されるので、自分で社会保険に加入して保険料を支払うことになります。

年収130万円の壁とは
■社会保険の扶養から外れるボーダーライン
年収130万円以上になると、強制的に社会保険の扶養から外れることになります※。社会保険の扶養に入っているときは健康保険料は0円となりますが、年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れて、自分で勤務先の社会保険に加入することになります。社会保険に加入すれば自分で保険料を支払わなければなりません。
※あなたを扶養する親族が勤務先の社会保険に加入している場合に限ります。
国民年金については国民年金とは?を参照。
社会保険に加入した場合に支払う保険料は?
1年間の収入が106万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約15万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

1年間の収入が115万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約17万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

1年間の収入が130万円のとき

 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約19万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

今回のコラムはここまでです。社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養の違いについてわかっていただけましたか?