社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養は同じ?違う?

2020.11.23 更新
税法上の扶養と社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養の違いがよくわからない人は多いと思います。この記事では税金に関しての扶養と社会保険の扶養の違いについて説明していきます。
この記事の目次

社会保険の扶養と税法上の扶養の違いは?

社会保険の扶養と税法上の扶養(税金を安くしてくれる扶養)の違いがよくわからず、頭がごちゃごちゃになっている人もいると思います。


結論からいうと、これらの扶養はそれぞれ意味が異なります。以下にそれぞれの扶養についての意味を説明していきます。


子供がいる親やアルバイトをする学生などはチェックしておきましょう。

税金を安くしてくれる扶養は「扶養親族」と「103万円」が関係している?


税金を安くしてくれる扶養については扶養親族が関係しています。
扶養親族とは扶養されている親族のことです。たとえば、サラリーマンの親と一緒に暮らしている子供などが扶養親族にあてはまります。
また、16歳以上の扶養親族がいると税金が安くなる制度があり、これを扶養控除といいます。ただし、対象は年収103万円以内の扶養親族などの条件があります。

※くわしくは以下の税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】で説明しています。

社会保険の扶養は「年収130万円」がキーワード?


社会保険の扶養は年収130万円が関係しています。
社会保険に加入しているひとの扶養になると、保険料を支払わなくても社会保険に加入できるという特典があります。たとえば、社会保険に加入している親に扶養されている子供は保険料0円で健康保険証を持つことができます。ただし、社会保険の扶養になるには年収が130万円以内などの条件があります。

※くわしくは以下の社会保険の扶養【年収130万円の壁】で説明しています。

税金を安くしてくれる扶養【年収103万円の壁】

年収103万円の壁とは親族の税金の負担が増すボーダーラインのことです。
※年収103万円は所得税がかかるボーダーラインでもあります。くわしくはこちらの計算過程を参照。

簡単に説明すると、親族(たとえばあなたの親)に扶養されている場合、あなたの1年間の給与収入(アルバイト収入など)が103万円を超えると親が支払う税金が高くなってしまいます。

年収103万円の壁とは

親族の税金の負担が増すボーダーライン
あなたの1年間の給与収入が103万円を超えると、あなたを扶養している親族が扶養控除を利用できなくなります。
※1年間の収入が103万円を超えると扶養親族じゃなくなるため。

扶養控除とは「養う親族がいると税金が安くなる」という制度であり、この制度を利用できなくなることによって親族の税金の負担が約5~17万円増えてしまいます。

※あなたの親の年収が250万円~900万円とした場合。
※あなたが親族に扶養されていない場合は関係ありません。
社会保険の扶養【年収130万円の壁】

年収130万円の壁とは社会保険の扶養から外れるボーダーラインのことです。

たとえば1年間の稼ぎが130万円以上になると、社会保険の扶養から強制的に外されるので、自分で社会保険に加入して保険料を支払うことになります。

年収130万円の壁とは

社会保険の扶養から外れるボーダーライン
年収130万円以上になると、強制的に社会保険の扶養から外れることになります※。
※あなたを扶養する親族が勤務先の社会保険に加入している場合に限ります。

社会保険の扶養に入っているときは健康保険料は0円となりますが、年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れて、自分で勤務先の社会保険に加入することになります。社会保険に加入すれば自分で保険料を支払わなければなりません。

社会保険に加入した場合に支払う保険料は?

1年間の収入が106万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約15万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が115万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約17万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が130万円のとき
 
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間で合計約19万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。

今回のコラムはここまでです。社会保険の扶養と税金を安くしてくれる扶養の違いについてわかっていただけましたか?

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