配偶者控除とは?わかりやすく解説。夫婦なら税金が安くなる!申請のやり方は?

2019.05.01 更新
この記事の目次
働いてお金を稼げば納めなければならない税金。
そんな税金の負担を軽くしてくれる配偶者控除って知っていますか?この記事では配偶者控除とは何かや申告方法について簡単に紹介していきます。
配偶者特別控除との違いについてはこちら

配偶者控除はいぐうしゃこうじょとは?妻または夫がいると税金が安くなる?

配偶者控除とは簡単に説明すると、妻または夫がいる方の税金の負担を軽くしてくれる制度です。配偶者とは夫から見た妻、妻から見た夫のことをいいます。

では、税金はどれくらい安くなるのか見てみましょう。

配偶者控除でいくら安くなる?

年収にもよりますが、配偶者控除を利用すると税金の負担は約5~7万円ほど軽くなる場合が多いでしょう。以下に年収別の例を示します。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下夫婦子無し社会保険加入の方が配偶者控除を利用したとき。
 

年収250~400万円のとき 所得税は19,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算
年収500~600万円のとき 所得税は38,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算
年収700~900万円のとき 所得税は76,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算

 
所得税と住民税は以下のページで計算

では、配偶者控除についてもう少しくわしく見てみましょう。

配偶者の所得が38万円以下?控除の条件

配偶者控除を利用するためには、配偶者の年間の合計所得が38万円以下でないといけません。
合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。

合計所得金額が38万円以下になる計算例

たとえば、妻の収入が給与収入のみであり年間の収入が103万円の場合、給与所得は38万円となります。給与所得のほかに所得がないので合計所得金額は38万円となります。したがって、この場合の妻は配偶者控除の対象となります。

103万円給与収入65万円給与所得控除 = 38万円給与所得(合計所得金額)

給与所得控除きゅうよしょとくこうじょについては、こちらを参照。
合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。

 

配偶者特別控除なら103万円を超えても大丈夫

※給与収入が103万円を少し超えても税金の負担が急に重くならないための制度があります。
くわしくは、以下のページを参照。

控除の金額は?

配偶者控除の金額は以下のようになっています。

控除の金額

では、実際にどんな計算をするのか見ていきましょう。

配偶者控除込みで所得税計算してみよう

①まず配偶者控除の対象になるかどうか。
まず自分の配偶者が控除の対象になるか確認します。たとえば、妻の収入が給与収入のみであり、年間収入が100万円の場合、給与所得は35万円となります。

100万円給与収入65万円給与所得控除  =  35万円給与所得
給与所得控除については、こちらを参照。

妻の収入は給与収入のみなので、合計所得金額は35万円となり、妻は配偶者控除の対象となります。

ここから夫が配偶者控除を適用したときの計算
②まずは夫の給与所得の計算
たとえば夫の収入が給与収入のみであり、年間収入が320万円のとき、給与所得は、

320万円給与収入114万円給与所得控除  =  206万円給与所得
給与所得については、給与所得とは?を参照。

となります。給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。

③次に課税所得を計算する(配偶者控除込み)
総所得金額は計算できたので(206万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、

206万円総所得金額 - 所得控除 = 課税所得
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。所得控除を116万円(38万円基礎控除 + 40万円社会保険料控除 + 38万円配偶者控除)としたとき、課税所得は、

206万円総所得金額116万円所得控除 = 90万円課税所得
所得控除については、所得控除とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

④次に所得税を計算
課税所得がわかったので、次に所得税を計算します。所得税は、

90万円課税所得 × 税率 = 所得税
所得税については、所得税とは?を参照。

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

90万円課税所得 × 5% = 45,000円
所得税率については、所得税率とは?を参照。
所得税については、所得税とは?を参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税は約9万円かかります。

となります。

配偶者控除を適用しないと?
配偶者控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が38万円増えるので、

(90万円 + 38万円)課税所得 × 5% = 64,000円

ちなみに上記の条件のとき、住民税は約13万円かかります。

となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。

▶くわしい配偶者控除について

住民税についてはこちら

年末調整での配偶者控除の申請のやり方は?

配偶者控除を利用するためには年末調整にて控除の申請をしなければなりません(年末調整を行う方に限ります)。

以下のページで年末調整の書き方と配偶者控除の申請方法を説明しています。利用する方はぜひ参考にしてみてください。

年末調整で配偶者控除の申請をする方はこちら
配偶者控除の申請については、配偶者控除の申請(年末調整の記入例)を参照。

年末調整の書き方については、年末調整の書き方見本・記入例を参照。

源泉控除対象配偶者などについては、源泉控除対象配偶者および同一生計配偶者を参照。
確定申告での配偶者控除の申請のやり方は?

配偶者控除を利用できる方は確定申告で配偶者控除の申請をしましょう。確定申告が必要なケースや手順などは以下のページを参照。

確定申告が必要な人や必要なものは?

今回のコラムはここまでです。配偶者控除についてなんとなくわかっていただけましたか?

【役に立つページ】
所得税の計算については、こちらを参照。
給与所得については、所得ってなに?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。
配偶者特別控除については、配偶者特別控除とは?を参照。

配偶者控除とは?わかりやすく解説。夫婦なら税金が安くなる!申請のやり方は?

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働いてお金を稼げば納めなければならない税金。
そんな税金の負担を軽くしてくれる配偶者控除って知っていますか?この記事では配偶者控除とは何かや申告方法について簡単に紹介していきます。
配偶者特別控除との違いについてはこちら

配偶者控除はいぐうしゃこうじょとは?妻または夫がいると税金が安くなる?

配偶者控除とは簡単に説明すると、妻または夫がいる方の税金の負担を軽くしてくれる制度です。配偶者とは夫から見た妻、妻から見た夫のことをいいます。

では、税金はどれくらい安くなるのか見てみましょう。

配偶者控除でいくら安くなる?

年収にもよりますが、配偶者控除を利用すると税金の負担は約5~7万円ほど軽くなる場合が多いでしょう。以下に年収別の例を示します。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下夫婦子無し社会保険加入の方が配偶者控除を利用したとき。
 

年収250~400万円のとき 所得税は19,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算
年収500~600万円のとき 所得税は38,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算
年収700~900万円のとき 所得税は76,000円安くなります。
住民税は33,000円(固定)安くなります。

※所得税と住民税はこちらで計算

 
所得税と住民税は以下のページで計算

では、配偶者控除についてもう少しくわしく見てみましょう。

配偶者の所得が38万円以下?控除の条件

配偶者控除を利用するためには、配偶者の年間の合計所得が38万円以下でないといけません。
合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。

合計所得金額が38万円以下になる計算例

たとえば、妻の収入が給与収入のみであり年間の収入が103万円の場合、給与所得は38万円となります。給与所得のほかに所得がないので合計所得金額は38万円となります。したがって、この場合の妻は配偶者控除の対象となります。

103万円給与収入65万円給与所得控除 = 38万円給与所得(合計所得金額)

給与所得控除きゅうよしょとくこうじょについては、こちらを参照。
合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。

 

配偶者特別控除なら103万円を超えても大丈夫

※給与収入が103万円を少し超えても税金の負担が急に重くならないための制度があります。
くわしくは、以下のページを参照。

控除の金額は?

配偶者控除の金額は以下のようになっています。

控除の金額

では、実際にどんな計算をするのか見ていきましょう。

配偶者控除込みで所得税計算してみよう

①まず配偶者控除の対象になるかどうか。
まず自分の配偶者が控除の対象になるか確認します。たとえば、妻の収入が給与収入のみであり、年間収入が100万円の場合、給与所得は35万円となります。

100万円給与収入65万円給与所得控除  =  35万円給与所得
給与所得控除については、こちらを参照。

妻の収入は給与収入のみなので、合計所得金額は35万円となり、妻は配偶者控除の対象となります。

ここから夫が配偶者控除を適用したときの計算
②まずは夫の給与所得の計算
たとえば夫の収入が給与収入のみであり、年間収入が320万円のとき、給与所得は、

320万円給与収入114万円給与所得控除  =  206万円給与所得
給与所得については、給与所得とは?を参照。

となります。給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。

③次に課税所得を計算する(配偶者控除込み)
総所得金額は計算できたので(206万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、

206万円総所得金額 - 所得控除 = 課税所得
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。所得控除を116万円(38万円基礎控除 + 40万円社会保険料控除 + 38万円配偶者控除)としたとき、課税所得は、

206万円総所得金額116万円所得控除 = 90万円課税所得
所得控除については、所得控除とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

④次に所得税を計算
課税所得がわかったので、次に所得税を計算します。所得税は、

90万円課税所得 × 税率 = 所得税
所得税については、所得税とは?を参照。

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

90万円課税所得 × 5% = 45,000円
所得税率については、所得税率とは?を参照。
所得税については、所得税とは?を参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税は約9万円かかります。

となります。

配偶者控除を適用しないと?
配偶者控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が38万円増えるので、

(90万円 + 38万円)課税所得 × 5% = 64,000円

ちなみに上記の条件のとき、住民税は約13万円かかります。

となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。

▶くわしい配偶者控除について

住民税についてはこちら

年末調整での配偶者控除の申請のやり方は?

配偶者控除を利用するためには年末調整にて控除の申請をしなければなりません(年末調整を行う方に限ります)。

以下のページで年末調整の書き方と配偶者控除の申請方法を説明しています。利用する方はぜひ参考にしてみてください。

年末調整で配偶者控除の申請をする方はこちら
配偶者控除の申請については、配偶者控除の申請(年末調整の記入例)を参照。

年末調整の書き方については、年末調整の書き方見本・記入例を参照。

源泉控除対象配偶者などについては、源泉控除対象配偶者および同一生計配偶者を参照。
確定申告での配偶者控除の申請のやり方は?

配偶者控除を利用できる方は確定申告で配偶者控除の申請をしましょう。確定申告が必要なケースや手順などは以下のページを参照。

確定申告が必要な人や必要なものは?

今回のコラムはここまでです。配偶者控除についてなんとなくわかっていただけましたか?

【役に立つページ】
所得税の計算については、こちらを参照。
給与所得については、所得ってなに?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。
配偶者特別控除については、配偶者特別控除とは?を参照。