源泉徴収とは?わかりやすく解説。勝手に税金が引かれているけど?

2022.05.31 更新
会社員やアルバイトをしている人はよく耳にする源泉徴収。「源泉徴収ってなに?なんか勝手に給料から引かれているけど…」と不安になる人も結構いると思います。この記事では源泉徴収について簡単に説明していきます。
この記事の目次
源泉徴収とは?何をすることなの?

源泉徴収とは、給料や報酬などから税金を差し引いて本人のかわりに支払者(会社など)が所得税を納める制度のことです。

勝手に税金が引かれていて最初の頃はびっくりする人もいると思います。

ですが、源泉徴収をすることは「給料等を支払う側(会社など)」に義務づけられていることであり、国で決められたルールなので安心してください。
※源泉徴収の計算方法など詳しい内容については源泉所得税とは?を参照。

源泉徴収のながれ

源泉徴収でおおざっぱな金額が引かれる
源泉徴収でおおざっぱな金額が引かれる

会社員やアルバイトの方は給料やボーナスなどをもらうとき、会社があらかじめ所得税を差し引くことになっています(これを源泉徴収といいます)。また、税金を差し引くときにはおおざっぱな金額が引かれることになります。
※1年間にどれだけ稼ぐか等のことが正確にはわからないため、国税庁の源泉徴収税額表を目安にしておおざっぱな税金額が引かれることになります。年末最後の給料が支払われるときに正確な税金額を会社が調整してくれます(これを年末調整といいます)。
※源泉徴収の計算方法など詳しい内容については源泉所得税とは?を参照。
※出典:国税庁源泉徴収税額表
※出典:国税庁源泉徴収のしかた

源泉徴収がないとどうなる?税金の納め忘れなどを防ぐメリットがある?

もし源泉徴収がなければ、すべての方が確定申告で所得税を納付することになります。そうなれば、納めるほうも受けとるほうも手間や時間を多くとられ、申告漏れなども多くなる可能性があります。源泉徴収制度があれば、申告漏れなどの問題を少なくすることができるメリットがあります。

では次に、源泉徴収票について下記で説明していきます。アルバイトをしている学生の方も受け取ることになるのでチェックしておきましょう。


源泉徴収票とは?何が書いてあるの?
源泉徴収票には1年間に支払われた金額などが書いてある

源泉徴収票とは、1年間(1月~12月まで)に給料等の支給額徴収された所得税額などが記載されたものです。
※年金受給者の源泉徴収票などもありますが、ここでは給与所得者のものについて説明していきます。


会社員やアルバイトの方などは1月頃に支払者(会社など)から源泉徴収票を受け取ることになります。
※たとえば2021年分(1月~12月まで)の源泉徴収票は2022年の1月頃に配布されます。
※退職した場合にももらえます。



源泉徴収票は転職するときや自分の収入を証明するときなどに必要になります。

何が書いてあるのか、見方を簡単に説明しているのでザッと把握しておきましょう。

源泉徴収票はこのような用紙

源泉徴収票には以下のことが記載されています。



❶源泉徴収票を受け取ったかたの住所など

❷あなたの氏名など

❸支払われたお金の種類(給与・賞与など)

❹支払金額:1年間に支払われた金額(総支給額
非課税のもの(通勤手当など)は除く。

給与所得控除後の金額(つまり、給与所得のこと)

所得控除の合計額

❼源泉徴収された金額

❽所得控除の内訳など



手取りはどうやって見る?
手取りとは、総支給額から税金と社会保険料を引いた金額になります。
つまり、簡単に説明すると、④支払い金額から⑦源泉徴収された金額と⑧の社会保険料の金額を引いた金額となります。ただし、源泉徴収された金額は所得税の金額であり、住民税の記載はありません。したがって、上記の金額から住民税を引いた金額が正確な手取り金額となります。

※手取りや税金についてはこちらのシミュレーションで計算できます。

源泉徴収票について気になる方は下記の記事をチェック
源泉徴収票とは?何に使うの?何が書かれているの?を参照。

では次に、源泉徴収の対象について下記で説明していきます。源泉徴収の対象は給料だけではありません。


源泉徴収は給料以外にも?

会社員やアルバイトの給料以外にも源泉徴収の対象になるお金はいろいろあります。

源泉徴収をする側のひとは面倒だと思いますが忘れないように気をつけましょう。

源泉徴収の対象は?

源泉徴収の対象は給与や賞与(ボーナス)だけでなく、税理士への報酬やイラストレーターのイラスト料、芸能人の出演料などさまざまです。
※くわしくは源泉所得税とは?を参照。
※出典:国税庁源泉徴収義務者とは
源泉徴収される所得の一例

・利子所得
・配当所得
・会社員やアルバイトの給与所得
・退職所得
・老後の年金(公的年金)
・報酬・原稿料・出演料・デザイン料など

※源泉徴収をしなくてよい報酬などについては源泉所得税とは?を参照。
※出典:国税庁源泉徴収が必要な報酬・料金等とは

では次に、源泉徴収のメリットについて下記で説明していきます。源泉徴収が何のためにあるのか気になる方はチェックしておきましょう。

給料が少ないのに税金が引かれている…なぜ?
年末調整をしていないと給料が少なくても所得税が引かれる

学生アルバイトなどは給料が少額な場合がほとんどです。年収が103万円以下なら所得税がかかりません。

ですが、それでも給料から所得税が差し引かれてしまう場合があります。このケースにあてはまるのは年末調整の書類を出していない人です。


給料がおこづかい程度の金額なら源泉徴収の対象外なのですが、年末調整を行っていない人は給料が少額でも源泉徴収の対象となってしまいます。


88,000円未満なら引かれない?

年末調整をしていれば月収88,000円未満なら所得税が引かれません。ただし、年末調整をしていない場合は源泉徴収税額表の乙欄で税額が計算されてしまうため所得税が引かれてしまいます。

くわしくは下記の記事で説明しています。
アルバイト先の給料が少ないのに税金が引かれている?なんで?


源泉徴収で税金を払い過ぎてる!お金はもどってくるの?
払い過ぎた税金は年末調整で戻ってくる

「源泉徴収で税金が余計にとられてる!」という状況になる場合もあります。

そんな方のために税金の過不足を調整してくれる制度が年末調整です。年末調整を行えば支払い過ぎた税金がキャッシュバックされる仕組みになっています。


年末調整は年末最後の給料が支払われる際に会社側が行ってくれます。

年末調整をしてもらうには書類の提出が必要?

ちなみに、年末調整をしてもらうにはあらかじめ「年末調整に関する書類」を提出する必要があります。
※給与所得者の扶養控除等申告書を提出することになります。

一般的には10月~11月頃に書類が配布されるので、渡されたら忘れずに提出しましょう。

くわしい年末調整については下記の記事で説明しています。
年末調整ってなに?やり方や対象者などをわかりやすく解説

年末調整で返ってくる税金は12月または1月の給料が支払われる際に払い戻しされます。

会社員やアルバイトなどの方は必ず関わることになるので、年末調整がどんなしくみなのか上記の記事で学んでおくことをオススメします。