所得税ってなに?

小中学生を対象にした所得税について学ぶための教材(子供向け)。授業等でご活用ください。

ここでは所得税とは何かについて
説明しています。
目次

所得税ってなに?

お金をかせいだひとにかけられる税金

所得税とは、お金をかせいだひとにかけられる税金です。

所得税は国に納めることになります。

※所得とは、収入から経費を引いた金額のこと。所得ってなに?で説明しています。

所得税は学生でも関係ある?

お金をかせいでいれば大人じゃなくても

所得税はお金をかせいでいるひとにかけられる税金なので、たとえ学生だとしてもお金を稼いでいれば所得税を納めることになります。

たくさんかせいでいる人は所得税が多くなる?

お金をたくさんかせげば所得税も多くなる

あまりお金をかせいでいない人は所得税は少なく、たくさんかせぐ人は所得税が多くかかるようになっています。

所得税の計算方法は?

所得税の計算はかんたん

所得から控除こうじょを引いて、税率をかけると所得税になります。
※所得控除についてはページ下記で説明しています。
※所得については所得ってなに?で説明しています。

ためしに所得税を計算してみよう
【計算のながれ➊】

たとえば、会社からもらった給料が1年間で200万円なら、給与所得は132万円になります。
※サラリーマンには経費が無いかわりに給与所得控除が経費の役割を担っています。これのおかげで所得が減り、かけられる所得税も少なくなる仕組みになっているんです。

【計算のながれ➋】

給与所得のほかに所得が無いとすると、所得の合計は132万円となります。そして、所得控除を72万円とすると、所得税は3万円になります。
※所得控除についてはページ下記で説明しています。
※税率についてはページ下記で説明しています。

所得が100~500万円だったら?

所得税をシミュレーションしてみよう

給与所得が100万円~500万円だったときの所得税のシミュレーション結果は次のとおりです。
※所得については所得ってなに?で説明しています。

※給料をもらっている人のシミュレーションです。こちらのページで計算しています。

所得が200万円のときの所得税の計算

たとえば所得が200万円、所得控除が90万円とすると、所得税は55,000円になります。
※所得控除は人によって増減します。くわしくは下記で説明しています。

所得控除ってなに?

税金を安くしてくれるもの

所得控除こうじょとは、所得を減らして税金を安くしてくれる制度です。
※控除は「差し引く」という意味です。

所得が減れば税金が安くなる

所得控除によって所得が少なくなれば所得税も少なくなります。

所得控除にはいろいろな種類がある

所得控除には種類がいろいろあります。ここでは代表的な4種類について簡単に説明します。
※くわしくは所得控除とはを参照。

税率ってなに?所得税の税率

所得の多さによって税率がかわる

所得税はたくさんお金を稼いでいるひとに多くかかるようになっています。

なぜかというと、所得の多さによって税率が変化するためです。

税率は5%~45%に決められる?

所得税の税率は5%~45%になるように決まっており、1年間にかせいだお金が多ければ税率も大きくなります。
※課税所得とは「所得 ― 所得控除」のこと。


たとえば、所得が300万円、所得控除が100万円だとすると、税率は10%になります。
まとめ
所得税は1年間(1月~12月まで)の所得にかけられる税金です。つまり、お金を稼いでいる人の多くは所得税を支払うことになります。

たとえばあなたが高校生だとしても、アルバイトで年収103万円を超えれば所得税を支払うことになります。

「税金は大人になってからでしょ?」と勘違いしている方は気をつけましょう。たとえ未成年だとしてもお金を稼げば税金を支払わなくてはいけないことを覚えておきましょう。
※内容に関するご意見・ご感想についてはお問い合わせにて受け付けています。

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