更新日:2021年1月5日
所得控除とは、税金の負担を軽くしてくれる制度です。家族の状況(夫または妻の有無、子供の人数など)や災害・病気といった個人の事情によって税金の負担を軽くしてくれます。
控除については、控除とは?を参照。
所得控除にはいくつか種類があります。なかでも代表的なものを以下に示します。
控除については、控除とは?を参照。
【所得控除の使い方の例】税金はどれくらい安くなる?
給与所得が100万円で、所得控除が70万円(基礎控除48万円 + 社会保険料控除22万円)のとき。
①まず課税所得を計算
上記の条件のとき、課税所得は、
100万円 -
70万円 =
30万円
課税所得については、課税所得とはを参照。
給与所得については、給与所得とはを参照。
となります。
②次に所得税の計算
課税所得がわかったので、所得税を計算します。所得税は、
30万円 ×
5% =
15,000円
所得税率については、所得税率とはを参照。
ちなみに上記の条件のとき、住民税は約3万円かかります。
となります。
所得控除がなかったら?
もし所得控除がなければ、給与所得100万円全部に所得税がかけられることになってしまうので、以下のように税金の負担は大きくなります。
100万円 -
0円 =
100万円
100万円 × 5% =
50,000円
ちなみに上記の条件のとき、住民税は約10万円かかります。
このように所得控除がなかった場合、所得控除を適用したときと比べて税金の負担が重くなっているのがわかります。
●
所得とは:収入から必要経費を差し引いた金額のこと。
●それぞれの所得控除について知りたい方は
しらべるの所得控除を参照。
表1 所得控除の概要
それぞれの所得控除について知りたい方はしらべるの所得控除を参照。