寡婦控除とは?離婚した妻は税金が安くなる?わかりやすく解説。

2021.01.13 更新
働いてお金を稼げば納めなければならない税金。そんな税金の負担を軽くしてくれる寡婦控除って知ってますか?この記事では寡婦控除について簡単に紹介していきます。
この記事の目次

寡婦控除とは?

寡婦控除かふこうじょとは、簡単に説明すると夫と離婚または死別した方の税金の負担を軽くしてくれる制度です。

寡婦かふとは、夫と離婚または死別した方をいいます。また、シングルマザーなどの「ひとり親」については2020年から新設されたひとり親控除が適用されます。
※控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。

ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制からひとり親控除として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。
寡婦控除を利用でいくら安くなる?

年収にもよりますが、寡婦控除を利用すると税金の負担は約4~8万円ほど軽くなる方が多いと思います。

寡婦控除を利用する方はどれくらい安くなるかチェックしておきましょう。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下・社会保険加入という条件の方が寡婦控除を利用したとき。

寡婦控除を利用するひとの年収 減額される税金
年収250~400万円のとき 所得税は13,500円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。
年収500~600万円のとき 所得税は27,000円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。
年収700~900万円のとき 所得税は54,000円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。

ひとり親についてはひとり親控除が2020年から新設されました。



税金等を計算してみる

寡婦になる条件は?

寡婦とは、以下に示す要件のいずれかにあてはまる方をいいます。

以下にあてはまる方は寡婦控除を利用することができます。

寡婦になる条件

たとえば夫と離婚した妻の場合は?
夫と離婚した妻の場合は「扶養親族がいる」かつ「合計所得金額が500万円以下である」ときに寡婦控除を利用することができます。
たとえば夫と死別した妻の場合は?
夫と死別した妻の場合は「合計所得金額が500万円以下である」ときに寡婦控除を利用することができます。扶養親族がいなくても寡婦になります。
ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制からひとり親控除として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。

控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。


寡婦控除込みで所得税を計算してみよう(年収300万円のとき)

では、会社から給料をもらっている方が寡婦控除を利用したときの税金がどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば、年間の収入が給与収入のみで300万円、所得控除が106万円(48万円基礎控除 + 27万円寡婦控除 + 31万円社会保険料控除)の場合。

①まずは給与所得の計算
上記の条件のとき、給与所得は、

300万円給与収入98万円給与所得控除  =  202万円給与所得
給与所得控除については、給与所得とは?を参照。

となります。給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。

②まず課税所得を計算
総所得金額は計算できたので(202万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、

202万円総所得金額 - 所得控除 = 課税所得
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

最初に決めた条件から、所得控除は106万円(48万円基礎控除 + 27万円寡婦控除 + 31万円社会保険料控除)なので、課税所得は、

202万円総所得金額106万円所得控除 = 96万円課税所得
所得控除については、所得控除とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

③所得税を計算
課税所得がわかったので所得税を計算します。所得税は

96万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

96万円課税所得 × 5% = 48,000円所得税
所得税の税率については、所得税率とは?を参照。
所得税の計算については、こちらを参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税約10万円かかります。

となります。

もし寡婦控除を利用しなければ?
寡婦控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が27万円増えるので、

(96万円 + 27万円課税所得) × 5% = 61,500円所得税

ちなみに上記の条件のとき、住民税約12万円かかります。

となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。

このように、控除してくれるおかげで税金が安くなっていることがわかります。

年末調整での寡婦控除の申請は?

寡婦控除を適用するには年末調整で寡婦控除の申請をしなければなりません。

以下のページで年末調整の書き方と寡婦控除の申請方法を説明しています。寡婦控除を利用する方はぜひ参考にしてみてください。

年末調整で寡婦控除の申請をする方はこちら
 
寡婦控除の申請方法については、寡婦控除の申請(年末調整の記入例)を参照。
ひとり親控除の申請方法については、ひとり親控除の申請(年末調整の記入例)を参照。
年末調整の書き方については、年末調整の書き方見本・記入例を参照。
ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制からひとり親控除として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。

確定申告での寡婦控除の申請は?

確定申告をする方で寡婦控除を利用できる場合は寡婦控除の申告をしましょう。

今はネットで確定申告書を作成できます。手順にしたがって進めていけば簡単に作成できます。

作成した申告書を提出または郵送してサッと確定申告を終わらせましょう。

もしも確定申告をするのが不安な場合は、ためしにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。

作成した申告書を税務署に郵送しなければ問題ないので、上記のページを参考に申告書をためしに作成してみましょう。

今回のコラムはここまでです。寡婦控除についてわかっていただけましたか?

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