ひとり親控除とは?ひとり親の家庭は税金が安くなる?わかりやすく解説。

2020.09.29 更新
働いてお金を稼げば納めなければならない税金。そんな税金の負担を軽くしてくれるひとり親控除って知ってますか?この記事ではひとり親控除について簡単に紹介していきます。
この記事の目次
ひとり親控除とは?

ひとり親控除とは、簡単に説明するとひとり親の家庭の税金の負担を軽くしてくれる制度です。

ひとり親とは、妻または夫と離婚または死別し、ひとり親となった方をいいます。
※控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。

ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制から「ひとり親控除」として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。
ひとり親控除を利用でいくら安くなる?

年収にもよりますが、ひとり親控除を利用すると税金の負担は約5~7万円ほど軽くなる方が多いと思います。

ひとり親控除を利用する方はどれくらい安くなるかチェックしておきましょう。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下主婦・社会保険加入・子ども1人という条件の方がひとり親控除を利用したとき。

ひとり親控除を利用するひとの年収 減額される税金
年収250~400万円のとき 所得税は17,500円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。
年収500~600万円のとき 所得税は35,000円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。
年収700~900万円のとき 所得税は70,000円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。

 
税金等を計算してみる

ひとり親になる条件は?

ひとり親とは、以下のすべての要件にあてはまる方をいいます。

以下にあてはまる方はひとり親控除を利用することができます。

ひとり親になる条件

生計を一にするについては生計を一にするとは?を参照。

たとえば夫と離婚した妻の場合は?
夫と離婚した妻の場合は「総所得金額等が48万円以下の子供がいる」かつ「合計所得金額が500万円以下である」ときにひとり親控除を利用することができます。
たとえば妻と死別した夫の場合は?
妻と死別した夫の場合は「総所得金額等が48万円以下の子供がいる」かつ「合計所得金額が500万円以下である」ときにひとり親控除を利用することができます。

控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。

ひとり親控除込みで所得税を計算してみよう(年収300万円のとき)

では、会社から給料をもらっている方がひとり親控除を利用したときの税金がどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば、年間の収入が給与収入のみで300万円、所得控除が114万円(48万円基礎控除 + 35万円ひとり親控除 + 31万円社会保険料控除)の場合。

①まずは給与所得の計算
上記の条件のとき、給与所得は、

300万円給与収入98万円給与所得控除  =  202万円給与所得
給与所得控除については、給与所得とは?を参照。

となります。給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。

②まず課税所得を計算
総所得金額は計算できたので(202万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、

202万円総所得金額 - 所得控除 = 課税所得
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

最初に決めた条件から、所得控除は114万円(48万円基礎控除 + 35万円ひとり親控除 + 31万円社会保険料控除)なので、課税所得は、

202万円総所得金額114万円所得控除 = 88万円課税所得
所得控除については、所得控除とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

③所得税を計算
課税所得がわかったので所得税を計算します。所得税は

88万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

88万円課税所得 × 5% = 44,000円所得税
所得税の税率については、所得税率とは?を参照。
所得税の計算については、こちらを参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税約9万円かかります。

となります。

もしひとり親控除を利用しなければ?
ひとり親控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が35万円増えるので、

(88万円 + 35万円課税所得) × 5% = 61,500円所得税

ちなみに上記の条件のとき、住民税約12万円かかります。

となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。

このように、控除してくれるおかげで税金が安くなっていることがわかります。

年末調整でのひとり親控除の申請は?

ひとり親控除を適用するには年末調整でひとり親控除の申請をしなければなりません。

以下のページで年末調整の書き方とひとり親控除の申請方法を説明しています。ひとり親控除を利用する方はぜひ参考にしてみてください。

年末調整でひとり親控除の申請をする方はこちら
 
ひとり親控除の申請方法については、ひとり親控除の申請(年末調整の記入例)を参照。
年末調整の書き方については、年末調整の書き方見本・記入例を参照。
ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制から「ひとり親控除」として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。
確定申告でのひとり親控除の申請は?

ひとり親控除を利用できる方は確定申告でひとり親控除の申請をしましょう。確定申告の手順などは以下のページを参照。

今回のコラムはここまでです。ひとり親控除についてわかっていただけましたか?

ひとり親控除とは?ひとり親の家庭は税金が安くなる?わかりやすく解説。

働いてお金を稼げば納めなければならない税金。そんな税金の負担を軽くしてくれるひとり親控除って知ってますか?この記事ではひとり親控除について簡単に紹介していきます。
この記事の目次
ひとり親控除とは?

ひとり親控除とは、簡単に説明するとひとり親の家庭の税金の負担を軽くしてくれる制度です。

ひとり親とは、妻または夫と離婚または死別し、ひとり親となった方をいいます。
※控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。

ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制から「ひとり親控除」として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。
ひとり親控除を利用でいくら安くなる?

年収にもよりますが、ひとり親控除を利用すると税金の負担は約5~7万円ほど軽くなる方が多いと思います。

ひとり親控除を利用する方はどれくらい安くなるかチェックしておきましょう。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下主婦・社会保険加入・子ども1人という条件の方がひとり親控除を利用したとき。

ひとり親控除を利用するひとの年収 減額される税金
年収250~400万円のとき 所得税は17,500円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。
年収500~600万円のとき 所得税は35,000円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。
年収700~900万円のとき 所得税は70,000円安くなります。
住民税は30,000円(固定)安くなります。

 
税金等を計算してみる

ひとり親になる条件は?

ひとり親とは、以下のすべての要件にあてはまる方をいいます。

以下にあてはまる方はひとり親控除を利用することができます。

ひとり親になる条件

生計を一にするについては生計を一にするとは?を参照。

たとえば夫と離婚した妻の場合は?
夫と離婚した妻の場合は「総所得金額等が48万円以下の子供がいる」かつ「合計所得金額が500万円以下である」ときにひとり親控除を利用することができます。
たとえば妻と死別した夫の場合は?
妻と死別した夫の場合は「総所得金額等が48万円以下の子供がいる」かつ「合計所得金額が500万円以下である」ときにひとり親控除を利用することができます。

控除金額などのくわしい内容はこちらのページを参照。

ひとり親控除込みで所得税を計算してみよう(年収300万円のとき)

では、会社から給料をもらっている方がひとり親控除を利用したときの税金がどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば、年間の収入が給与収入のみで300万円、所得控除が114万円(48万円基礎控除 + 35万円ひとり親控除 + 31万円社会保険料控除)の場合。

①まずは給与所得の計算
上記の条件のとき、給与所得は、

300万円給与収入98万円給与所得控除  =  202万円給与所得
給与所得控除については、給与所得とは?を参照。

となります。給与所得のほかに所得がないので、これが総所得金額となります。

②まず課税所得を計算
総所得金額は計算できたので(202万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、

202万円総所得金額 - 所得控除 = 課税所得
総所得金額とは:各種所得の合計(一部所得は除く)。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

最初に決めた条件から、所得控除は114万円(48万円基礎控除 + 35万円ひとり親控除 + 31万円社会保険料控除)なので、課税所得は、

202万円総所得金額114万円所得控除 = 88万円課税所得
所得控除については、所得控除とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

③所得税を計算
課税所得がわかったので所得税を計算します。所得税は

88万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

88万円課税所得 × 5% = 44,000円所得税
所得税の税率については、所得税率とは?を参照。
所得税の計算については、こちらを参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税約9万円かかります。

となります。

もしひとり親控除を利用しなければ?
ひとり親控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が35万円増えるので、

(88万円 + 35万円課税所得) × 5% = 61,500円所得税

ちなみに上記の条件のとき、住民税約12万円かかります。

となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。

このように、控除してくれるおかげで税金が安くなっていることがわかります。

年末調整でのひとり親控除の申請は?

ひとり親控除を適用するには年末調整でひとり親控除の申請をしなければなりません。

以下のページで年末調整の書き方とひとり親控除の申請方法を説明しています。ひとり親控除を利用する方はぜひ参考にしてみてください。

年末調整でひとり親控除の申請をする方はこちら
 
ひとり親控除の申請方法については、ひとり親控除の申請(年末調整の記入例)を参照。
年末調整の書き方については、年末調整の書き方見本・記入例を参照。
ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制から「ひとり親控除」として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。
確定申告でのひとり親控除の申請は?

ひとり親控除を利用できる方は確定申告でひとり親控除の申請をしましょう。確定申告の手順などは以下のページを参照。

今回のコラムはここまでです。ひとり親控除についてわかっていただけましたか?