税金とは、国民の生活を支えるために国や都道府県・市区町村が使うお金(財源)です。
※ほかにも税金には格差の抑制や経済安定の役割があります(ページ下部で説明)。
※学生向けに説明した税金についてはこちらのページを参照。
わたしたちが納めた税金は国の財源として使われています。たとえばモノを買ったときにかかる消費税や、お金を稼いだときにかかる所得税などが国の財源になっています。
国は税金を財源として「消防・警察」「教育・医療・介護」などの公共サービスをわたしたちに提供しています。
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どれくらいの金額が使われているかというと、毎年100兆円を超える金額が使われています。
※くわしい金額は次の項目でグラフでわかりやすく説明しているのでチェックしておくことをオススメします。
では次に、1年間に税金がどれくらい使われているか下記で説明していきます。どんなことに何兆円つかわれているかグラフにまとめています。
国は安心してくらせる社会づくりのために税金を使っています。その額は1年間で約100兆円を超えています。
「生活・健康のため」「道路整備のため」「教育のため」など、わたしたちが安心してくらせる社会づくりのために税金は使われているのです。
※学生向けの教科書(税金など)については税金や保険を学ぼうを参照。
税金は多くのお金が使われている
財源については国民などから徴収した税金が約5~6割、政府の負債が約3割を占めています。
国が使うお金についてはわたしたちの健康や生活を守るために約3割のお金が使われています。ほかにも道路や科学の発展のためにお金が多く使われています。
グラフを見てわかるように、わたしたちが納めた税金はいろいろなことに使われています。100兆円といわれても現実味がありませんが、これだけの金額が使われているということをザッと把握しておきましょう。
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では次に、税金がなかったらどうなるのかについて下記で説明していきます。税金が無かったら公共サービスが有料になったりします。
「税金が何のためにあるのかわからないから支払いたくない」という方もいるでしょう。
ですが、もしも税金がなければ多くの公共サービスが有料になったり、医療費や教育費が今よりも高額になってしまいます。
※ほかにも税金には格差の抑制や経済安定の役割があります(ページ下部で説明)。
たとえば、警察のパトロールやごみ収集などが有料になったりするかもしれません。ほかにも高額療養費(高額な治療代を安くしてくれる制度)が無くなったりしてしまうかもしれません。
わたしたちが安心して暮らせる社会を作っていくうえで税金は必要な財源なのです。
モノを買っただけで消費税がかかったり、お金を稼いだら税金がかかったりするのはとても嫌ですが、社会づくりのためだと考えれば「嫌々だけど税金を納めるか」となると思います。
したがって、もしも国が税金を無駄に使っていたら正しいことに使うように指摘して注意しましょう。ただし、必要なことに税金を使う場合は納得してあげましょう。
※税金がある理由のひとつは、上記のようにわたしたちが安心して暮らせる社会をつくるためなんです。
※税金があるくわしい理由についてはページ下記で説明しています。
では次に、税金の役割について下記で説明していきます。税金は公共サービス以外にも貧富の差をおさえたり、経済を安定させる役割があります。
上記で説明したように、税金はわたしたちが暮らしで使っている道路や水道などの公共サービスを提供するために使われています。
さらに、税金は「経済の安定化」や「格差が拡大するのを防ぐ」といった役割も担っています。
②所得再分配
お金をたくさん稼ぐひとほど多く税金を納め、その税金は教育や医療の給付などを通じて国民に分配することで所得格差を大きくしないようにしています。
※格差が大きくなると貧困に苦しむ人が増え、それにともなって治安が悪化したり、お金が無くて医療が受けられなくなる…などの問題が起こり、社会が不安定になってしまいます。
③経済安定化
急激な景気変動をおさえる。たとえば好況期のときには税負担が増え、景気の過熱(過度なインフレ)がおさえられます。
不況期のときには税負担が減り、景気のさらなる冷え込み(過度なデフレ)がおさえられます。
※くわしくは税金によってこんなことも!で説明しています。
では次に、なぜ税金を納めるのかについて下記で説明していきます。税金を納めないと罰則が与えられてしまうので注意しましょう。
「なんで税金を納めなきゃいけないの?」と不思議に感じる人もいると思います。なぜ税金を納めないといけないかというと、その理由は税金を納めることは憲法で定められた義務だからなんです(日本国憲法第30条)。
日本のルール(憲法)で決められているため、日本に住んでいる方はこのルールに従って税金を納めているのです。違反をすると罰則が与えられることがあります(納税が遅れたり、わざと納めなかった場合)。
学生向けの教科書(税金など)については税金や保険を学ぼうを参照。
わざと納税をしなかったときには延滞金や本来よりも上乗せされた税金が請求されることになるので気をつけましょう。
税金のつかいみちを見てわかるように、税金はわたしたちの暮らしに密接に関係しています。したがって、わたしたちが納めた所得税や消費税がどんなことに使われているのか大まかに知っておきましょう。
そして、税金が公共サービスのほかにも貧富の差をおさえたり、経済を安定させるために使われていることも覚えておきましょう。