年金や医療や介護にどれくらいお金が使われてる?社会保障費の財源内訳

2022.09.14 更新
年金や医療などの社会保障にはとてつもない金額が毎年使われています。この記事では医療・年金・介護・労災・雇用保険などの社会保障の財源と支出の内訳について説明していきます。
この記事の目次
年金や医療、介護などの財源と支出をまとめて解説

社会保障(医療、年金、介護など)が1年間にどれくらいのお金が使われているのか、どんな使われ方をしているかザッと知っておくといいかもしれません。

それぞれの分野別に財源と支出をわかりやすくグラフにまとめて説明しているのでチェックしておきましょう。

想像しづらい現実離れした金額が使われていますが、公費(税金など)がどんな使われ方をしている等についてなんとなくでも知っておきましょう。

この記事の要点

  • 社会保障の1年間の財源は約130兆円。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 医療の1年間の財源は約40兆円。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 年金の1年間の財源は約55兆円。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 介護の1年間の財源は約11兆円。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 財源や支出はわたしたちが考えて決めなければいけない。

では最初に、社会保障に使われる金額は1年間でいくらなのかについて下記で説明していきます。「社会保障ってなに?」という方はチェックしておきましょう。


社会保障には1年間でいくら使われている?財源内訳

年金、医療、介護、児童手当や失業対策など、社会保障制度は様々なかたちで国民の生活を支えてくれています。

その社会保障制度にどれだけの金額が使われているのか知らない方もいると思うので、1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

そもそも社会保障ってなに?
社会保障制度について簡単に説明すると「病気や老後などの一人では支えきれない生活上のリスクをみんなで、国で、社会全体で対応する」という制度です。

くわしくは下記の記事で説明しています。
社会保障制度とは?セーフティネットなどについて

年金に多くのお金が使われている

財源については社会保険料による収入が約5割で最も多くを占めており、公費負担が3割を占めています。

給付費については年金に関する費用が約5割で最も多くを占めており、次いで医療に関する費用が約3割を占めています。

下記のグラフを見てわかるように、社会保障制度の財源は社会保険料と公費(税金など)が主です。このように社会保障制度(とくに医療・年金・介護など)には多くの金額が使われており、その金額の中には国民が支払った社会保険料だけでなく、公費(税金など)も多く使われていることがわかります。
税金のつかいみちには社会保障も含まれていることを知っておきましょう。

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社会保障制度の始まりはいつから?歴史について

1年間の社会保障の財源と支出

1年間の社会保障の費用をみていきましょう。下記のグラフに社会保障制度の財源(集めたお金)と給付費(使うお金)を示します。

なんと、その額は100兆円を超えています。


では次に、医療に使われる金額は1年間でどれくらいなのかについて下記で説明していきます。「医療保険ってなに?」という方はチェックしておきましょう。

医療には1年間でいくら使われている?財源内訳

医療費は病気やケガなどを治すための診療費用や歯医者さんで歯を治療するための費用などいろいろあります。

いったい1年間でどのくらいの金額が医療に使われているのか知らない方もいると思うので、1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

医療保険ってなに?
歯医者さんや病院に診察してもらうときに保険証を提出することでわたしたちが負担する費用は3割程度で済んでいます。医療保険はわたしたちのくらしをいろいろ助けてくれています。

くわしくは下記の記事で説明しています。
医療保険とは?何も知らない人向け

医療の財源には税金も使われている

医療費については医科診療医療費が約7割で最も多くを占めており、薬局調剤医療費が2割を占めています。

財源については保険料による負担が約5割、公費(税金など)による負担が約4割、患者自身による負担は約1割を占めています。

下記のグラフを見てわかるように、国民医療費の財源には保険料や公費(税金など)や患者自身による負担金があり、これらを財源として医療(約40兆円)が行われているんです。
税金のつかいみちには医療も含まれていることを知っておきましょう。

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医療保険の始まりはいつから?歴史について

1年間の医療費の財源と支出

1年間でどれだけの金額が医療に使われているのか見ていきましょう。下の図に医療の費用と財源を示します。

なんと、その額約40兆円。

※国民医療費とは、簡単に説明すると、病院に行ったときや入院したときなどにつかわれるお金のこと。

では次に、年金に使われる金額は1年間でどれくらいなのかについて下記で説明していきます。「年金保険ってなに?」という方はチェックしておきましょう。

年金には1年間でいくら使われている?財源内訳

年金制度は「歳をとったとき、障害を負ったとき、遺族になったとき」にわたしたちに年金を給付してくれます。
※ここでは国民年金や厚生年金といった公的年金の財源と支出について説明しています。

いったい1年間でどのくらいの金額が年金に使われているのか知らない方もいると思うので、1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

年金保険ってなに?
年金保険は20歳以上のすべての方が関わることになります。学生だとしても20歳になれば年金保険に加入して保険料を支払うことになります。
また、年金といえば「老後のお金」のイメージが強いと思いますが、障害のリスクや死亡のリスクにも対応しています。

年金はわれわれの生活の保険として大きな役割を担っています。年金に使われているお金がどれくらいなのか知る前に年金がわたしたちに何をしてくれるのかについてしっかりチェックしておきましょう。

くわしくは下記の記事で説明しています。
年金制度ってなに?何も知らない人向けに解説

年金には税金も使われている

財源については保険料による収入が約6割、次いで国庫・公経済負担が約2割、年金積立金の運用収入は約1割を占めています。

支出は約50兆円となっています。

下記のグラフを見てわかるように、年金制度の財源にはわたしたち国民が支払う保険料のほかにも年金積立金の運用収入や国庫等負担(税金など)があり、これら約50兆円を財源として年金制度は運営されています。税金のつかいみちには年金も含まれていることを知っておきましょう。

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年金制度の始まりはいつから?歴史について

1年間の年金の財源と支出

1年間でどれだけの金額が年金制度に使われているのでしょうか。下の図に年金制度の財源と支出を示します。

なんと、その金額は約50兆円。


※国庫・公経済負担とは「基礎年金について国庫等が負担する金額等(税金など)」のこと。

では次に、介護に使われる金額は1年間でどれくらいなのかについて下記で説明していきます。「介護保険ってなに?」という方はチェックしておきましょう。

介護には1年間でいくら使われている?財源内訳

日本では高齢者が増えており、それにともない介護を必要とするひとも増えています。

そんな状況にある日本ではいったい1年間でどれくらいの金額が介護につかわれてるのか知らない方もいると思うので1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

介護保険ってなに?
介護保険制度とは介護が必要なひとの増加などに対応するために2000年に始まった制度です。

40歳以上のひとは介護保険に加入し、保険料を支払うことで社会全体で高齢者の介護を支えるという仕組みになっています。

くわしくは下記の記事で説明しています。
介護保険とは?わかりやすく解説。

費用の半分は税金が使われている

財源は50%が公費(税金など)、残りの50%は被保険者の保険料で構成されており、これら約11兆円を財源として介護保険制度は運営されています。約11兆円が介護サービスなどに使われているということなんです。税金のつかいみちには介護も含まれていることを知っておきましょう。

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介護保険の始まりはいつから?歴史について

1年間の介護の財源と支出

1年間でどれだけの金額が介護保険制度に使われているのでしょうか。下の図に介護保険制度の財源と支出を示します。

なんと、その金額は約11兆円。


では次に、雇用保険に使われる金額は1年間でどれくらいなのかについて下記で説明していきます。「雇用保険ってなに?」という方はチェックしておきましょう。

雇用保険には1年間でいくら使われている?財源内訳

仕事を失ったひとを援助したり、育休を取ったひとへお金を支給したりなど、雇用保険の給付にはいろいろあります。

いったい1年間でどれくらいの金額が雇用保険制度の運営に使われているのか知らない方もいると思うので1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

雇用保険ってなに?
雇用保険制度について簡単に説明すると仕事を失ったときなどにお金等を支給してくれる制度です。
また、子どもや介護のために休んだときにお金を支給してくれるのも雇用保険なんです。

くわしくは下記の記事で説明しています。
雇用保険とは?わかりやすく解説。加入条件やメリットは?

雇用保険の財源のほとんどは保険料収入

財源には被保険者や企業が支払う保険料のほかに、国庫負担(税金など)があり、これら約1.7兆円を財源として雇用保険制度は運営されています(足りない分は今までの積立金の一部を財源として使っています)。そして、約2.2兆円を仕事を失った方や育児のための給付等に使われています。

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雇用保険の始まりはいつから?歴史について

1年間の雇用保険の財源と支出

1年間でどれだけの金額が雇用保険制度に使われているのでしょうか。下の図に雇用保険制度の財源と支出を示します。

なんと、その金額は財源が約1.7兆円、支出が約2.2兆円。


では次に、労災保険に使われる金額は1年間でどれくらいなのかについて下記で説明していきます。「労災保険ってなに?」という方はチェックしておきましょう。

労災保険には1年間でいくら使われている?財源内訳

労災保険は労働者のための保険です。仕事が原因の病気やケガをしたとき等にお金を支給して補償してくれます。

いったい1年間でどのくらいの金額が労災保険制度の運営に使われているのか知らない方もいると思うので、1年間の財源と支出をグラフにしてまとめました。
※学生向けの教科書(社会保障など)については税金や保険を学ぼうを参照。

労災保険ってなに?
労災保険について簡単に説明すると、労働者が仕事でケガや病気などの災害にあったときに年金などを支給して補償をする制度です。
仕事上のケガや死亡などのリスクをつねに抱えている労働者にとって不安な気持ちを軽くしてくれるような制度なんです。

また、正社員のみならずパート・アルバイトなど、賃金を支給される方すべてが労災保険の対象となります。

くわしくは下記の記事で説明しています。
労災保険とは?わかりやすく解説。

労災は約1兆円

労災保険の財源には企業が支払う保険料のほかに利子収入(そのほか雑収入など)があり、これら約1兆円を財源として労災保険制度は運営されています。

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労災保険の始まりはいつから?歴史について

1年間の労災保険の財源と支出

1年間でどれだけの金額が労災保険制度に使われているのでしょうか。下の図に労災保険制度の財源と支出を示します。

なんと、その額約1兆円。


まとめ:社会保障を手厚くすればわたしたちの負担は増える

年金・医療・介護などの社会保障を手厚くすれば税金や社会保険料の負担は増えます。どんな社会にしていきたいか、どのくらいの社会保障を求めるかについてはわたしたち国民が考えていかなければなりません。


ですが、上記のグラフのような「100兆円とか莫大な金額を見せられても現実味が無くてよくわからない」と思います。

なので「これだけの金額が使われている」ことを知っておくだけで大丈夫です。どんな使われ方をしているのかザッと知っておくことが大事ということです。
学生向けの税金・保険等の教科書については、こちらを参照


また、年金や医療などといった「社会保障」にはわたしたちが支払った保険料のほかに税金も使われていることを覚えておきましょう。

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