労災保険の始まりはいつから?歴史について

2019.07.13 更新
労災保険はなぜ始まったの?

仕事でケガをしてしまい、休まなければならない状態になってしまった…。そんなときに助けてくれるのが「労災保険ろうさいほけん」です。労災保険は休んでいる間の生活を補償してくれたりする制度です。

では、そんな労災保険制度がいつ始まったのか皆さん知っていますか?また、なぜ労災保険制度が必要になったのか。この記事では労災保険制度の歴史について簡単に説明していきます。
学生向けの教科書(保険など)については税金や保険を学ぼうを参照。

▶労災保険についてはこちら

鉱業法と工場法がつくられ、炭鉱などではたらく人々を補償した。

戦前、日本経済の発展・近代化が進むとともに労災が多発し、労働運動が激化しました。
労働運動とは:健康や生活の安定などをもとめ、労働者たちが集団で抗議する運動。

当時の日本には労災を予防するような法律は無かったため、労働者の健康と生活の安定をもとめる運動が大きくなりはじめたのです。

この問題に対処するために1905年に鉱業法、1911年に工場法をつくり、工場や炭鉱で働く人々の「仕事上の病気・ケガ・死亡」を補償する決まりをつくりました。

しかし、土木・建築などの労災が発生しやすい職業を補償する法律はこのときまだありませんでした。

1931年に労災扶助ふじょ法などが制定される。

土木・建築などの労災を補償する法律の制定は見送られていたのですが、1931年になると「労災扶助ふじょ法」「労災扶助ふじょ責任保険法」がつくられ、土木・建築などの職業にも労災の適用が認められることになったのです。

しかし、このときの制度は「補償のレベルが低い」「適用範囲が狭い」ことや「使用者が労働者を助けてあげている」といった思想で成り立っていたため、制度としてはまだ未熟なものだったそうです。

1947年、労災保険制度が誕生

上記のように、制度として未熟だった労災扶助ふじょですが、1947年になると「使用者が労働者を助けてあげている」といった思想は変わり、「労災の責任は使用者にある」という思想の「労働者災害補償保険法」がつくられ、1947年に労災保険制度が誕生しました。

これにより適用範囲や補償内容も改善されたのです。

日本の発展とともに労災保険制度はできた。

日本の産業が漁業や農業が中心だったころから、おそらく、労災は起こっていたでしょう。その頃は「労災は労働者の不注意」と考えられていました。

その後、経済発展によって労働に機械が導入されたことや長時間労働による疲労で労災が多発したことにより、「労災は労働者の不注意」という思想から「労災の責任は使用者にある」という思想に変化していきました。

そして「他人を雇用して職業を営む人は、雇用された人が被害にあったときは補償すべき」という思想の制度(労災保険制度)が誕生したのです。
学生向けの教科書(保険など)については税金や保険を学ぼうを参照。

今回のコラムはここまでです。労災保険制度の始まりについてなんとなくわかっていただけましたか?

【役に立つページ】

労災保険については、労災保険とは?保険料は払うの?を参照。
医療保険制度のはじまりについては、医療保険のはじまりは?を参照。
年金制度のはじまりについては、年金制度のはじまりは?を参照。
介護保険制度のはじまりについては、介護保険のはじまりは?を参照。
雇用保険制度のはじまりについては、雇用保険のはじまりは?を参照。
税金のはじまりについては、税金っていつからあるの?を参照。
社会保障制度のはじまりについては、以前のコラムを参照。

労災保険の始まりはいつから?歴史について

労災保険はなぜ始まったの?

仕事でケガをしてしまい、休まなければならない状態になってしまった…。そんなときに助けてくれるのが「労災保険ろうさいほけん」です。労災保険は休んでいる間の生活を補償してくれたりする制度です。

では、そんな労災保険制度がいつ始まったのか皆さん知っていますか?また、なぜ労災保険制度が必要になったのか。この記事では労災保険制度の歴史について簡単に説明していきます。
学生向けの教科書(保険など)については税金や保険を学ぼうを参照。

▶労災保険についてはこちら

鉱業法と工場法がつくられ、炭鉱などではたらく人々を補償した。

戦前、日本経済の発展・近代化が進むとともに労災が多発し、労働運動が激化しました。
労働運動とは:健康や生活の安定などをもとめ、労働者たちが集団で抗議する運動。

当時の日本には労災を予防するような法律は無かったため、労働者の健康と生活の安定をもとめる運動が大きくなりはじめたのです。

この問題に対処するために1905年に鉱業法、1911年に工場法をつくり、工場や炭鉱で働く人々の「仕事上の病気・ケガ・死亡」を補償する決まりをつくりました。

しかし、土木・建築などの労災が発生しやすい職業を補償する法律はこのときまだありませんでした。

1931年に労災扶助ふじょ法などが制定される。

土木・建築などの労災を補償する法律の制定は見送られていたのですが、1931年になると「労災扶助ふじょ法」「労災扶助ふじょ責任保険法」がつくられ、土木・建築などの職業にも労災の適用が認められることになったのです。

しかし、このときの制度は「補償のレベルが低い」「適用範囲が狭い」ことや「使用者が労働者を助けてあげている」といった思想で成り立っていたため、制度としてはまだ未熟なものだったそうです。

1947年、労災保険制度が誕生

上記のように、制度として未熟だった労災扶助ふじょですが、1947年になると「使用者が労働者を助けてあげている」といった思想は変わり、「労災の責任は使用者にある」という思想の「労働者災害補償保険法」がつくられ、1947年に労災保険制度が誕生しました。

これにより適用範囲や補償内容も改善されたのです。

日本の発展とともに労災保険制度はできた。

日本の産業が漁業や農業が中心だったころから、おそらく、労災は起こっていたでしょう。その頃は「労災は労働者の不注意」と考えられていました。

その後、経済発展によって労働に機械が導入されたことや長時間労働による疲労で労災が多発したことにより、「労災は労働者の不注意」という思想から「労災の責任は使用者にある」という思想に変化していきました。

そして「他人を雇用して職業を営む人は、雇用された人が被害にあったときは補償すべき」という思想の制度(労災保険制度)が誕生したのです。
学生向けの教科書(保険など)については税金や保険を学ぼうを参照。

今回のコラムはここまでです。労災保険制度の始まりについてなんとなくわかっていただけましたか?

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労災保険については、労災保険とは?保険料は払うの?を参照。
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社会保障制度のはじまりについては、以前のコラムを参照。