年金・保険関連
更新日:2020年11月25日
業務災害の場合を「遺族補償年金」、通勤災害の場合を「遺族年金」といいます。
遺族(補償)年金とは
遺族(補償)年金は、労働者が業務または通勤が原因で死亡した場合に遺族に支給されます。

労災保険の給付を受けるにはその病気・ケガ等が業務または通勤に原因があることが認められなければ受けられません。
労災保険については、労災保険とはを参照。
業務災害については、業務災害とはを参照。
通勤災害については、通勤災害とはを参照。
受け取ることができる遺族(受給資格者)
遺族(補償)年金を受け取ることができる遺族は、被災労働者の死亡当時その収入によって生計を維持していた配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹です。

遺族(補償)年金は、受給資格者のうち最先順位者(受給権者)に対して支給されます。受給権者となる順位は下記の表1のとおりです。
表1 受給資格者
給付の内容
以下の表2に示したように、遺族の数に応じて遺族(補償)年金、遺族特別支給金、遺族特別年金が支給されます。なお、受給権者が2人以上あるときは、等分した額がそれぞれの受給権者が受ける額となります。
 

表2 遺族の数に応じた給付内容
給付基礎日額、算定基礎日額については、給付基礎日額ページ参照。



どれくらいの金額がもらえるの?
たとえば、亡くなった方の給料が月収30万円でボーナスを年間70万円もらっているとすると、事故が10月に発生した場合、給付基礎日額と算定基礎日額は以下のように計算されます。

30万円収入 × 3ヶ月 ÷ 92日※1 = 9,782円給付基礎日額


70万円ボーナス ÷ 365日 = 1,917円算定基礎日額
※1 七月は31日間、八月は31日間、九月は30日間、賃金締切日が月末として計算
※給付基礎日額とは直前3ヶ月間に支払われた賃金総額のこと。くわしくは給付基礎日額・算定基礎日額を参照。

給付基礎日額と算定基礎日額がわかったので、次に年金額を計算します。

遺族が2人いる場合、遺族に給付される年金額は以下のようになります。

9,782円給付基礎日額 × 201日分 = 約197万円遺族補償年金


1,917円算定基礎日額 × 201日分 = 約39万円遺族特別年金


約197万円遺族補償年金 + 約39万円遺族特別年金 = 約236万円合計の年金

以上の年金額が遺族に毎年給付されます(受給権者が複数の場合は等分されて給付)。さらに、遺族特別支給金の300万円が一時金として遺族に支給されます。
※遺族(補償)年金は、被災労働者が亡くなった日の翌日から5年を経過すると時効により請求権が消滅します。

給付が認められる条件
労災保険の給付を受けるには業務災害または通勤災害であることが認められなければ受けられません。

業務災害とは

業務災害とは、簡単に説明すると「業務によって被った病気・ケガまたは死亡」のこと。
くわしい業務災害については、業務災害とはを参照。

通勤災害とは

通勤災害とは、簡単に説明すると「通勤によって被った病気・ケガまたは死亡」のこと。
くわしい通勤災害については、通勤災害とはを参照。

  • 遺族(補償)年金は、被災労働者が亡くなった日の翌日から5年を経過すると、時効により請求権が消滅します。