低収入でも生活できる?無職でも税金や保険料はかかる?

2022.09.16 更新

収入が0円になると税金や保険料がどうなるのか、少ない収入でも暮らしていけるのか不安になると思います。この記事では収入が無いときにかかる税金などについて説明していきます。
この記事の目次
収入が少なくても暮らせる?税金や保険料のポイント

1人で生活する場合、毎月の生活費のほかに税金や保険料も支払わなければなりません。

したがって、収入が0円で貯金も無ければ一人で生活をするのは困難です。
※お金がないまま無職で生活するのは難しいかもしれません。

ただし、支出を切り詰めれば収入が少なくても生活ができる場合があります。また、収入が少ない場合には税金や保険料が安くなる場合があります。

働く時間を極力少なくして、1人で生活をしようと考えている方はチェックしておきましょう。

この記事の要点

  • 収入が少なければ税金は0円。

  • 収入が0円でも保険料はかかる

  • 年収98万円なら税金や保険料の出費が少なくて済む

  • 様々な理由でお金が稼げず、収入・貯蓄ともに無い場合はセーフティネットを利用する。

では最初に、収入が0円のときの税金について下記で説明していきます。収入がなければ所得税や住民税はかかりません。


収入が無いひとは税金が安くなる?

所得税と住民税はお金を稼いでいる人にかかる税金です。

したがって、収入が0円になれば税金(所得税と住民税)はかかりません。

また、下記のように収入があっても税金が0円になる場合があります。無職になって現在収入が少ない方はチェックしておきましょう。
※アルバイト収入が少しあるくらいなら税金はかかりません。

税金はいくらまで0円になる?


▶所得税

1年間(1月~12月まで)の所得が48万円以下(つまり、アルバイト収入だけなら103万円以下)なら所得税は0円。
※くわしい計算過程はこちらで説明しています。



▶住民税
前年1年間(1月~12月まで)の所得が45万円以下(つまり、アルバイト収入だけなら100万円以下)なら住民税は0円。
※市区町村によっては所得42万円または38万円で課税される場合もあります。くわしくは住民税がかからないときを参照。

では次に、保険料について下記で説明していきます。収入が0円でも保険料はかかります。


収入が0円でも保険料はかかる?

収入がなければ税金はかかりませんが、保険料については収入が0円でもかかります。
※国民年金と国民健康保険の保険料がかかります。

ただし、収入が少なければ国民健康保険料は安くなります(最大で7割減額されます)。

※市区町村によって金額は異なりますが、7割減額されると1年間の保険料は約2.0万円~2.5万円になります。ただし、親族と同居しており、世帯主がお金をたくさん稼いでいる場合は減額されません。
※くわしくは無職の場合の国民健康保険料はいくら?を参照。


また、収入が少なければ国民年金の支払いを全額免除することもできます。
※1人暮らしなら所得67万円以下(つまり、アルバイト収入だけなら122万円以下)なら全額免除を受けることが出来ます。
※くわしくは国民年金の全額免除制度とは?を参照。


したがって、1年間の収入が少ない方は国民健康保険料だけの支払いで済むということになります。
※年金を全額免除した場合。

セーフティネットのおかげで収入が少ないひとは医療が安く受けられる?

収入が少ない人は医療が安く受けられます。たとえば高額療養費の上限が低く設定されるので、高額な医療も安く受けられます。また、上記で説明したように収入が少なければ保険料が安く済みます。
※1か月の医療費が100万円でも約3.5万円~5.8万円で済みます。
※収入が少ない場合、費用が少額でも負担が大きくなるため、安く受けられるように設定されています。


これらは社会保障制度セーフティネットのおかげです。収入が少ないひとも医療などを平等に受けられるような仕組みが日本にはあります。

※セーフティネットとは「社会の人々で互いに支え合うことでリスクに対処し、社会からこぼれ落ちる人を最小限にする仕組み」のこと。くわしくは社会保障制度とは?を参照。

では次に、収入が少ない場合の暮らしをシミュレーションして下記で説明していきます。


収入が少なくても暮らせる?

1人暮らしで生活したいが、収入があまり見込めない方は「税金や保険料が安く済む年収」で暮らす方法を選択することもできます。

貯金等を切り崩して、1ヶ月の生活費を低く抑えれば、アルバイトで年収98万円~年収122万円で生活することも可能です。

勉強や挑戦したいことがあり、その挑戦に時間を使いたい場合には、下記のようにアルバイト等で働く時間を極力少なくして、少ない年収で生活するのも選択肢の1つです。

年収98万円の場合

たとえば収入はアルバイトの給与収入のみで、年収98万円なら「税金は0円、保険料は7割減、年金は全額免除で0円」で済ませることが出来ます。
※市区町村によっては住民税が年間5,000円かかる場合があります。
※市区町村によって異なりますが、1年間の保険料は約1.5万円~2.5万円になります。したがって、年収98万円なら手取りは約95万円~96万円になります。
※保険料の7割減額については国保の保険料の減額条件を参照。

年収122万円の場合

収入はアルバイトの給与収入のみで、年収122万円なら「税金は年間約2.8万円~3.2万円、保険料は5割減、年金は全額免除で0円」で済ませることが出来ます。
※市区町村によって異なりますが、1年間の保険料は約5万円~7万円になります。したがって、年収122万円なら手取りは約112万円~114万円になります。
※ただし、年収122万円だと勤務先の社会保険に加入してしまう場合があるので注意。稼ぐ金額などを調節しましょう。社会保険の加入条件はこちらの記事を参照。

では次に、保険料について下記で説明していきます。収入が0円でも保険料はかかります。



お金を稼ぐ方法はいろいろある?

生活費を極力少なくすれば、少ない年収で生活することは可能かもしれません。

とはいえ、自炊等で生活費を浮かせるのが上手くできるひとでなければ、少ない収入で生活するのは大変です。

収入が少なくて生活が苦しいなら、お金をたくさん稼がなければなりません。

お金を稼ぐ方法はいろいろ

アルバイト等でたくさん働いてお金を稼ぐ方法もありますが、給料をもらう以外にもSNSやYouTubeやTikTok、インスタ、ハンドメイド作品をメルカリやBASE、minneで販売、自作の本をBoothで売ったり、ライブ配信アプリで投げ銭をもらったり、イラストを書いてSkebで稼いだり、ウーバーイーツ、ブログ、様々な方法で稼ぐことが出来ます。

上記のような方法でお金を稼いで収入を増やして、生活を豊かにするのも1つの方法です。自分のやりたいことでお金を稼げれば、もっと生活が豊かになるかもしれません。

では次に、働くことができない理由があり、収入も貯金も0円の場合について下記で説明していきます。何かの理由でお金を稼ぐことができない方は知っておきましょう。


様々な理由で収入が0円で貯金も無い場合は?

いろいろな理由でお金を稼ぐことが出来ない方もいると思います。収入がほとんど無く、貯蓄も無く、頼る親族もいない場合、1人暮らしをするのは困難です。


このような場合には、社会保障のセーフティネットである「生活保護」を利用できる場合があります。
生活保護とは「生活が困難な方に対して、最低生活の保障と自立の助長を図ることを目的とした制度」です。万が一のときのために覚えておきましょう。
※参照:厚生労働省生活保護制度



生活保護は社会保障を構成する制度のひとつであり、すべての方が受ける権利があります。
※社会保障の財源には、国民が納めた消費税などの税金や保険料が使われています。


したがって、様々な理由で生活が困難な場合は、自立して暮らせるようになるまで生活保護を利用することをオススメします。
※生活保護を受ける際に、生活状況の調査や資産調査(預貯金、生命保険等)等が行われます。その後、生活保護の受給が認められれば生活をするための費用の支給が開始されます。

ここまでのまとめ:日本のセーフティネット

日本では、社会保障制度のセーフティネットのおかげで、収入が少なくてもある程度の暮らしをすることができます。
もし、何らかの理由で収入や貯蓄が無くなったとしても、生活保護によって再び自立して生活できるよう援助してくれます。

このセーフティネットがあることで、一人ひとりがやりたいことに挑戦できるような環境が生まれます。現在収入が少なくても、やりたいことに挑戦し、挑戦することで収入が増えれば、社会や経済を発展させることになります。

※社会保障の財源には、国民が納めた税金や保険料が使われています。