退職してすぐの保険料はいくら?国民健康保険って高いの?

2021.08.02 更新
会社を退職して国民健康保険に加入したら保険料はいくらになるの?と思う方は多くいると思います。この記事では退職後の国民健康保険料について説明していきます。
この記事の目次
退職して初年度の国民健康保険料は高い?

仕事をやめて今まで加入していた社会保険から抜けたあとは国民健康保険に加入することになります。


国民健康保険に加入すると保険料を支払うことになるのですが、退職後の収入が0円だとしても初年度の保険料は安くありません。
※4月に国民健康保険に加入手続きをした場合は、6月中旬に納付書が送付されます(4月から翌年3月までの1年分)。お住まいの地域によっては7月や8月など時期が異なる場合もあります。


なぜかというと、今年度(4月から翌年3月まで)の保険料は去年の所得によって決定するためです。したがって、現在収入が無くても退職後の保険料は安くないんです。

保険料は去年の所得で決まる?
国民健康保険の保険料は前年1月~12月までの所得によって決まります。
したがって、去年1月~12月にサラリーマンなどとしてお金を稼いでいれば今年の保険料はそれなりの金額になります。


ちなみに、40歳以上・独身・東京都世田谷区に住んでいる方が4月に国民健康保険に加入した場合、前年1月~12月までの給料(総支給額)が400万円だとすると、今年度の保険料は約350,000円になります。

※1年分の保険料は送付された納付書を用いて10回に分けて支払うことになります。
※ちなみに、上記の条件の方が前年の所得が0円だとすると1年間の保険料は約21,000円になります(7割減額されるため)。
所得が少ないひとは保険料が安くなる?

所得が少ないひとは保険料が減額されます。前年の所得に応じて7割~2割減額されます。たとえば無職で今年度の収入が0円(所得が無い)場合、翌年の年間保険料は7割減額されます。

保険料の減額例
前年の所得に応じて7割~2割減額されると、年間の保険料が48,000円なら14,400円~38,400円になるということです。

3月末に退職したときの保険料シミュレーション

国民健康保険料は前年1月~12月の所得をもとに今年度の保険料(今年4月~翌年3月まで)が計算されます。


以下に退職した初年度の保険料、退職した翌年度の保険料、退職した翌々年度の保険料をシミュレーションしました。


退職予定のサラリーマンなどはチェックしておきましょう。

退職した初年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、国保の加入資格は4月1日からとなるので今年4月~翌年3月までの国民健康保険料を支払うことになります。
※1年分の保険料は送付された納付書を用いて10回に分けて支払うことになります。

たとえば去年1月~12月までの給与収入が500万円だったとすると、今年4月~翌年3月までの国民健康保険料は約44万円となります。今年4月から加入したとすると、保険料は

44万円1年間の保険料 ÷ 12 × 12カ月分 = 約440,000円支払う保険料
※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

となります。

退職した翌年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は今年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

今年3月31日に退職しており、4月からは収入0円なので、今年1月~12月までの給与収入が130万円だったとすると、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は約11万円となります(2割減額※1された場合は年間約80,000円)。

※1 減額については下記で説明しています。
※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

退職した翌々年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は翌年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

今年3月31日に退職しており、翌年1月~12月までの収入が無職で0円だったとすると、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は約69,000円(7割減額※1された場合は年間約21,000円)となります。

※1 減額については下記で説明しています。
※世田谷区・独身・40歳以上として計算。

年度の途中で退職したときの保険料シミュレーション

国民健康保険料は前年1月~12月の所得をもとに今年度の保険料(今年4月~翌年3月まで)が計算されます。


年度の途中で退職した場合は、加入した月から保険料が計算されます。


以下に退職した初年度の保険料、退職した翌年度の保険料、退職した翌々年度の保険料をシミュレーションしました。

退職した初年度の保険料
たとえば今年9月25日に退職した場合、国保の加入資格は9月からとなるので今年9月~翌年3月までの7カ月分の国民健康保険料を支払うことになります。
※国保は退職した翌日が加入月となります。
※保険料は送付された納付書を用いて数回に分けて支払うことになります。


たとえば去年1月~12月までの給与収入が500万円だったとすると、今年4月~翌年3月までの国民健康保険料は約44万円となります。今年9月から加入したとすると、保険料は

44万円1年間の保険料 ÷ 12 × 7カ月分 = 約250,000円9月から翌年3月までの保険料
※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※保険料はこちらのページでシミュレーションできます。

となります。

退職した翌年度の保険料
今年9月25日に退職した場合、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は今年1月~12月までの所得などをもとに決定されます。

今年9月25日に退職しており、10月からは収入0円なので、今年1月~12月までの給与収入が375万円だったとすると、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は約32万円となります。

※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※保険料はこちらのページでシミュレーションできます。
退職した翌々年度の保険料
今年9月25日に退職した場合、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は翌年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

今年9月25日に退職しており、翌年1月~12月までの収入が無職で0円だったとすると、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は約69,000円(7割減額※1された場合は年間約21,000円)となります。

※1 減額については上記で説明しています。
※世田谷区・独身・40歳以上として計算。
ここまでのまとめ

ここまで説明したように、退職してすぐの国民健康保険料はそれなりの金額になります。

退職後に収入が0円だからといって初年度の保険料も安くなると思っているサラリーマンなどの方はしっかり覚えておきましょう。

また、1年間の所得が少なければ保険料が減額されることも覚えておきましょう。

ここまでのまとめ

  • 退職後、収入が0円でも初年度の保険料はそれなりの金額になる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 国民健康保険料は前年1月~12月までの所得によって決まる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 退職した初年度、翌年度、翌々年度で保険料が変わる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 1年間の所得が少ないと保険料が最大7割減額される
    ※くわしくは上記で説明しています。

以上のように、退職して最初の年の保険料はそれなりの金額になるので、ある程度のお金を用意して保険料を支払う準備をしておきましょう。

また、退職後1年目の住民税はそれなりの金額になることが多いので、退職するつもりのサラリーマンなどは住民税の支払いにも注意しておきましょう。