自分の生活は自分で支え、自分の健康は自分で維持するということが基本ですが、それだけでは対処しきれないリスク(病気や障害など)については社会の人々で互いに支え合うことでそれらのリスクに対処し、リスクに見舞われた方が社会からこぼれ落ちることのないようにする。それでも貧困に苦しむことになってしまった方を公的に助ける※1というのが社会保障の基本的な考え方です。
社会の人々で互いに支え合うことでリスクに対処し、社会からこぼれ落ちる人を最小限にする。こぼれ落ちてから助けるのではなく未然に防ぐ。この「セーフティネット」の役割を医療保険や年金保険などの社会保険が担っています。リスクにそなえて国民があらかじめお金(社会保険料)を出し合い、リスクに見舞われた方に必要なお金やサービスを支給し、生活を支える。このセーフティネットがあることでリスクに必要以上におびえずに自立した生活を送ることができ、一人ひとりがやりたいことに挑戦できるような環境が生まれるのです。そして、その一人ひとりの活力が社会や経済を発展させるのです。
社会保障制度の始まりについては社会保障制度の始まりは?を参照。
1年間の社会保障の費用については社会保障費って1年間でいくら使われてるの?財源内訳を参照。