親を社会保険の扶養に入れられる?何歳まで大丈夫?年金収入いくらまで?

2021.10.14 更新
子供のほかに自分の親も社会保険の扶養に入れられることをご存知でしょうか。この記事では親を社会保険の扶養に入れる場合について説明していきます。
この記事の目次
自分の親も社会保険の扶養に入れられる?

社会保険の扶養といえば、自分の妻や夫・子供を想像するひとが多いと思いますが、自分の親も社会保険の扶養対象になります。

ただし、社会保険の扶養の対象になるにはいくつか条件があります。下記で条件や介護保険料、何歳まで扶養に入れられるかなど説明していきます。

この記事の要点

  • 自分の親も扶養に入れることができるが、条件があるので注意。

  • 60歳以上なら年収180万円未満が条件。

  • 親が支払う介護保険料については65歳まで。

  • 75歳になると後期高齢者医療制度に移行する。

では最初に、扶養に入れられる条件について下記で説明していきます。自分の親を扶養に入れようと考えている方はチェックしておきましょう。


扶養に入れられる条件は?年金収入を得ている場合は?

社会保険の扶養にいれるにはいくつか条件があります。かんたんに説明すると、自分の親が60歳以上なら収入180万円未満までは扶養対象になります。

つまり、親が年金収入を得ている場合には1年間の年金収入が180万円未満までは社会保険の扶養対象になるんです。


ただし、親がまだ若くて年金をもらうような年齢ではない場合は1年間の収入が130万円未満でないと社会保険の対象にならないので気をつけましょう。

社会保険の扶養に入るための条件は以下のとおりです。

社会保険の扶養に入る条件

  • 社会保険に加入している人の親族であること

  • アルバイトなどで勤務先の社会保険に加入していないこと
    ※加入する条件については社会保険に加入する条件は?を参照。

  • 1年間の収入が130万円未満であること(つまり、給与収入なら月収108,333円以下であること)。
    60歳以上または障害厚生年金がもらえる程度の障害をもつ場合は年間収入180万円未満
    ※給与収入には交通費等を含みます。
    ※1年間の収入とは、過去における収入のことではなく、扶養に入ろうとする時点以降の年間の見込み収入額のことをいいます。
    失業手当の受給者は日額3,611円以下(60歳以上の場合は日額4,999円以下)であること。

  • 被保険者の収入によって生活をしている(生計を維持している)こと
    ※別居の場合は定期的な送金により生活していること。
    ※被保険者の収入でなく、自分の収入で生計を立てている場合は扶養の対象になりません。

  • 収入が同居している扶養者(扶養している方)の収入の半分未満であること
    別居の場合は収入が扶養者からの仕送り額未満であること

※被扶養者(扶養されている方)の収入には「雇用保険の失業等給付、公的年金、健康保険の傷病手当金や出産手当金」も含まれます。
※くわしくは加入している健康保険・共済組合にてご確認ください。

では次に、親が社会保険の扶養に入ったときの介護保険料について下記で説明していきます。親がそこまで高齢ではない方はしっかりチェックしておきましょう。

親が支払う介護保険料はどうなる?

親が支払う介護保険料については健康保険側が負担してくれるため、社会保険の扶養に入れば0円になります。


したがって、親が社会保険の扶養に入れば親は介護保険料を支払わなくてよくなります。


ただし、親が65歳未満までの間です。社会保険の扶養に入っていても65歳を超えると介護保険料は親自身で支払わなければなりません。
※親が支払う健康保険料については社会保険の扶養に入っていれば0円のままです。


また、あなたが40歳未満で介護保険に加入していない場合でも、あなたが支払う社会保険料に介護保険料が上乗せされることはありません。

介護保険料の注意ポイント
加入している保険組合によってはあなたが40歳未満でもあなたが支払う社会保険料に親の介護保険料が上乗せされる場合があります。親を扶養に入れようと考えている方は自分が加入している保険組合についてしっかり調べておきましょう。

では次に、親が何歳になるまで社会保険の扶養に入れられるのか下記で説明していきます。社会保険の扶養は年齢制限があるのでチェックしておきましょう。


親が何歳になるまで扶養に入れられる?

社会保険の扶養対象になるための条件に年齢はありませんが、親が75歳になると強制的に後期高齢者医療制度に加入することになります。


したがって、75歳になると社会保険の扶養から外れて親自身で後期高齢者医療制度の保険料を支払うことになります。
後期高齢者医療制度とは、健康保険などと同じ医療保険のひとつ。75歳になると加入することになります。


ただし、親の収入がそれほど多くなければ後期高齢者医療制度の保険料は高額にはならないので安心してください。


75歳をむかえた方の保険料については以下のページでシミュレーションして説明しています。保険料がどれくらいになるか気になる方はチェックしておきましょう。

ここまでのまとめ

ここまで説明したように、自分の配偶者や子供のほかにも親を社会保険の扶養にすることができます。

ただし、自分の親を社会保険の扶養に入れる場合、親が60歳以上なら1年間の収入が180万円未満である等の条件があることを覚えておきましょう。

以下はここまでのまとめです。

まとめ

  • 条件を満たせば自分の親も社会保険の扶養に入れることができる

  • 社会保険の扶養の対象になるには1年間の収入が130万円未満(60歳以上の場合は180万円未満)である必要がある
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親が65歳未満なら介護保険料も支払わなくてよくなる場合がある
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親が65歳以上なら社会保険の扶養に入っても介護保険料は支払わなければならない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親が75歳になると強制的に社会保険の扶養から外れてしまう
    ※くわしくは上記で説明しています。

親を社会保険の扶養にいれようと思っている方は上記のまとめをしっかり覚えておきましょう。

親がパートなどで働いており、お金を稼いでいる場合は1年間の収入に気をつけましょう。ただし、親がたくさんお金を稼いでいるなら扶養は関係ありません。元気に働いてもらいガンガンお金を稼いでもらいましょう。

また、親が介護に無縁なら問題はありませんが、介護サービスのお世話になっている場合は親を扶養すると介護サービスの利用料などが値上がりする場合があるので気をつけましょう。くわしくは下記のリンク先ページで説明しています。