▶何月に扶養を外れると損する?
税金については年末時点で決まるので、時期によって損したりすることはない。社会保険の扶養については、扶養を外れれば保険料の支払いが発生する。
※税金と社会保険の扶養に分けて下記で説明しています。
▶扶養を外れて稼ぎたいがいろいろ不安
中途半端な年収に注意すれば大丈夫。
※年収によっては手取りが少なくなってしまうので注意。
年の途中で扶養を外れるとどうなるのか、どんな影響があるのか下記にまとめました。
かんたんに説明すると、扶養を外れると「税金が増えるか」または「保険料を支払うことになるか」です。
▶扶養を外れた本人への影響
あなたが配偶者(たとえば夫)に扶養されていたとして、その扶養を外れると、あなた自身への影響は特にありません。
※扶養を外れた本人の税金が増えることもありません。
ただし、社会保険の扶養に入っていた方は扶養を外れれば自分自身で保険料を支払うことになります。
※具体的な金額や扶養を外れるタイミングについては下記で説明していきます。時期についてはあまり不安になる必要ありません。
▶扶養してた人への影響
扶養してた人の税金が増えてしまうことがあります。たとえば、妻が扶養を外れると夫の税金が約5万~11万円増えることが多いでしょう。
たとえば「2月に扶養を外れるよりも10月に扶養を外れたほうが損する」ということはありません。
※12月に扶養から外れると多く税金を払う…みたいなことはありません。
扶養を外れる時期については不安になる必要はありません。
※税法上と社会保険の扶養にわけて下記にまとめています。
税法上の場合
扶養から外れる時期が早くても遅くても一緒(早いからといって損することはない)。
※12月31日時点の状況によって決まるため。
以上のように、時期に関係なく、夫が配偶者控除を使えるかどうかは12月31日時点の妻の状況で決まります。したがって「配偶者控除の対象外になる時期」について不安になる必要はありません。
※子供を扶養している場合(扶養控除)も同じです。
社会保険の扶養を外れた月から保険料の支払いが発生します。
※たとえばパートでたくさん稼ぎ、7月10日に社会保険の扶養を外れる → 7月から自分自身で保険に加入 → 7月分から保険料の支払いが発生する。
したがって、社会保険の扶養を外れる時期はあまり気にする必要はありません。
※時期によって金額が急激に増えたり、不利になることはありません。
※年金受給者でも同じです。
扶養を外れれば税金や保険料に影響がでます。
妻と夫に分けてそれぞれ負担の違いをみていきましょう。それぞれどのような影響があるのかチェックしておきましょう。
▶夫の税金への影響は?
夫の1年間の税金は約5万~11万円増えます。
※妻の収入が増え、夫が配偶者特別控除を利用できなくなった場合。
※時期は関係ありません(理由は上記で解説)。
▶妻の税金への影響は?
妻が夫の扶養を外れても、妻自身への影響はありません。妻の収入が増えれば、それだけ妻にかかる税金が増えます。
▶夫の保険料への影響は?
妻が扶養を外れても、夫の社会保険料は変わりません。
※勤務先の社会保険料は標準報酬月額によって決まるため。
▶妻の保険料への影響は?
妻が夫の社会保険の扶養を外れれば、妻自身で保険料を支払うことになります。
たとえば妻のパート月収が17万円であれば、社会保険料は月額約24,000円かかります。
※社会保険料は、健康保険と厚生年金の保険料の合計額。
たくさん働いて手取りを増やしたいのであれば扶養を外れて稼ぐことをおすすめします。
ただし、中途半端な年収だと手取りが少なくなってしまうので気をつけましょう。
中途半端な年収だと手取りが少なくなってしまい、逆に損してしまう場合があります。
なぜかというと、勤務先の社会保険に加入することで社会保険料を負担することになるからです。
もし、フルタイムでパートをしてガッツリお金を稼ぐつもりなら中途半端な年収は避けましょう。
※くわしくは下記の記事で説明しています。
パート主婦は年収いくらがお得なの?103~150万円の年収別まとめ
年金受給者の夫婦で妻がパートをするなら収入いくらまでがいい?