仮想通貨の税率は50%?計算のやりかたを説明

2021.03.31 更新
「ビットコインって税金で半分持ってかれるんでしょ?」という間違った認識をしてしまっていて、仮想通貨取引に手を出せないひともいると思います。今回の記事は仮想通貨の税率について説明していきます。
この記事の目次

仮想通貨の税率は50%?利益が半分持ってかれる?

ビットコインなどの仮想通貨で稼いだお金は雑所得となります。
雑所得とは:ほかの9種類の所得にあてはまらないような「雑多な収入」のこと。


そして「雑所得は50%の税金がかかるから利益の半分が無くなる」と勘違いしている方がいますが、そうではありません。


税率は「雑所得の多い少ない」によって変わるので、ビットコインなどの仮想通貨で稼いでいる方達みんなが50%の税率がかけられるわけではないのです。

ほとんどの人は利益が半分持ってかれるようなことはない

かんたんに説明すると、ビットコインなどの仮想通貨で稼いだ金額※1約1,800万円以下なら税率は50%※2を超えることはありませんし、稼いだ金額が1億円以下なら税金だけで利益の半分が無くなるようなことはありません。
※1 厳密には「雑所得 – 所得控除」の金額。
※2 所得税と住民税の税率の合計。最大55%になります。
※収入がビットコインなどの仮想通貨のみである場合。

稼いだ金額によって税率は5%~45%になる?

上記で説明したように、ビットコインなどの仮想通貨で稼いだお金は雑所得となります。

たとえば、仮想通貨による利益のほかに収入がない場合、雑所得は以下のようになります。

①雑所得の計算

仮想通貨で得た利益 - 必要経費 = 雑所得
※仮想通貨のほかに収入がない場合。
※雑所得については雑所得とは?で説明しています。

この雑所得をもとに所得税を計算します(下記の計算式)。

②所得税の計算

(雑所得 - 所得控除)× 税率 = 所得税
※仮想通貨のほかに収入がない場合。
※所得税については所得税とは?で説明しています。

雑所得のほかに所得は無いので「雑所得 – 所得控除」に税率をかけることで所得税が計算されます。


そして「雑所得 – 所得控除」の多さによって税率が5%~45%になります。


したがって、ビットコインなどで稼いだ金額(雑所得)が少なければ税率は5%になるし、5,000万円のような大金を稼げば最高税率45%になります。

利益別の税率

収入がビットコインなどの仮想通貨による利益だけの場合、利益ごとの所得税の税率(5%~45%)をシミュレーションしました。

仮想通貨でお金を稼ごうとしている人は以下の税率表をチェックしておきましょう。


仮想通貨による収入(雑所得) 所得税の税率 あなたにかかる所得税
200万円 5% 5.6万円
300万円 10% 10.4万円
500万円 20% 34万円
900万円 23% 109万円
1,100万円 33% 160万円
2,000万円 40% 460万円
4,200万円 45% 1,360万円

※税率のシミュレーションはこちらのページで行いました。

稼いだ金額別の税金シミュレーション

ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いだときにかかる税金をシミュレーションしました。

下記の表は所得税と住民税の合計額をビットコインなどの仮想通貨の収入別にまとめたものです。

仮想通貨で生計を立てようとしている方は以下のシミュレーション表をチェックしておきましょう。

稼いだ金額別の税金表

収入がビットコインなどの仮想通貨による利益だけの場合。

仮想通貨による収入(雑所得) あなたにかかる税金
※所得税と住民税の合計
100万円 約4万円
200万円 約18万円
300万円 約31万円
400万円 約50万円
500万円 約73万円

税金以外にも手取りや保険料なども知りたい方は以下のページをチェックしておきましょう。

サラリーマンなどが副業で仮想通貨で稼いだ場合は?

サラリーマンやアルバイトの方がビットコインなどの仮想通貨で稼ぐ場合は税金が上乗せされます。

稼いだ金額によってどれくらい税金が上乗せされるのか気になる方は以下のページをチェックしておきましょう。

また、サラリーマンやアルバイトなどの方は勤務先がやってくれる源泉徴収年末調整によって税金を納めることになりますが、仮想通貨の収入がある場合は確定申告をして仮想通貨で稼いだぶんの税金を納めなければなりません。くわしくは以下のページで説明しています。

扶養されているひとが仮想通貨で稼いだ場合は?

親族に扶養されている方がビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでいるときに気をつけないといけないのは「扶養から外れると親族の税金が上がってしまう」ことです。


仮想通貨で稼いだ金額がそれほど多くなければ問題ないのですが、一定以上になってしまうと扶養から外れてしまいます。扶養から外れれば親族の税金は約5万円~17万円増えてしまいます。
※親族の年収によってさらに増える場合もあります。


くわしくは以下のページで説明しているので、ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでいる方はチェックしておきましょう。

まとめ

ここまで説明したように、ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでもかならず税金が50%かかるわけではありません。

また、ほとんどの方はビットコインなどで稼いだとしても税金だけで半分利益が無くなるようなこともありません。勘違いしないように気をつけましょう。

以下はここまでのまとめです。

まとめ

  • 仮想通貨で稼いでもかならず税金が50%かかるわけではない

  • 稼いだ金額が1,800万円を超えなければ税率が50%以上になることはない。また、1億円以下なら利益の半分が税金で消えることもない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 「雑所得 – 所得控除」の多さによって所得税率は5%~45%になる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 収入が仮想通貨のみなら500万円稼いでも税金は約73万円
    ※くわしくは上記で説明しています。

ビットコインなどの仮想通貨で稼いでいる方は上記のまとめをしっかり覚えておきましょう。

大事なポイントは「仮想通貨で稼いでも税率が50%かかるわけではない」ことです。稼いだ金額が数百万円くらいならたいした税率はかからないので勘違いしないようにしましょう。