派遣だと年末調整はどこでやるの?確定申告する必要あるの?

2024.04.08 更新
会社員やアルバイトをしている方は勤務先で年末調整の書類を提出することになりますが、派遣の場合はどうなるのか疑問に思う方もいると思います。この記事では派遣の場合の年末調整などについて説明していきます。
この記事の目次
派遣の場合だと年末調整はどこでやればいいの?

会社員やアルバイトをしている方などのような「勤務先の会社に雇用されている方」の場合は、勤務先で年末調整をやってもらうことになります。
年末調整とは:1年間の収入についての税金を決定する手続きのこと。


ですが、派遣社員の場合、派遣先の職場で年末調整を行うわけではなく、派遣元の会社にやってもらうことになります。


したがって、年末調整をしてもらう場合には必要書類を派遣元の会社に提出することになります。

派遣先が変わった場合は?
派遣先が変わった場合でも年末調整は派遣元の会社にやってもらうことになります。派遣先の職場に年末調整の書類を提出しないように気をつけましょう。
年末調整をしてくれない場合は?
何らかの理由で派遣元の会社が年末調整をしてくれないときは自分で確定申告をしましょう。
※ただし、12月に再就職が決まった場合、会社によっては年末調整が終わっていて手続きしてもらえないことがあります。その場合には自分で確定申告をすることになります。

年末調整をしていない方は確定申告で1年間の税金を精算すれば問題ありません。確定申告については下記の記事で説明しています。

こちら↓
源泉徴収や年末調整をされない勤務先に勤めているときはどうする?

※年末調整をすることは給与を支払う側の義務です。特に理由もなく年末調整をしてくれず、勤務先が何かあやしくて危ないと思ったら早めに転職することをオススメします。
※出典:国税庁年末調整の対象となる人

では次に、派遣を途中でやめた場合の年末調整について下記で説明していきます。


途中で派遣をやめたら年末調整はどうなる?

年末調整は12月にやってもらうことになりますが、それよりも前に派遣会社をやめた場合には年末調整をやってもらえません。

なので、支払いすぎた税金がある場合には返金されません。

支払いすぎた税金を返してもらいたい場合には確定申告(還付申告)をして税金のキャッシュバックをしてもらいましょう。

確定申告をしなくても違反ではありませんが、支払い過ぎた税金を返してほしい場合は申告をしましょう。
※納めた税金が足りない場合は確定申告をしなければいけません。
※確定申告のやり方は難しくありません。くわしくはこちら↓
退職して年末調整を受けていないひとは確定申告するの?


なぜ税金が納め過ぎになっているの?

派遣社員やアルバイトは給料をもらうとき、会社が行う源泉徴収によってあらかじめ給料から税金が差し引かれることになっています。
源泉徴収によって引かれる税金額は大ざっぱな金額なので、年末調整を受ける前に退職してしまうと多めに税金が徴収されている状態になってしまうんです。
※1月~12月までに稼ぐ金額が正確にわからないため、国税庁の源泉徴収税額表を目安にしておおざっぱな税金額が引かれることになります。
※出典:国税庁源泉徴収税額表


くわしくはこちらを参照。
退職して年末調整を受けていないひとは確定申告するの?


派遣会社をやめて別の会社に入った場合は?

途中で会社を退職した場合は年末調整をやってもらえませんが、12月までに別の会社に再就職した場合には再就職先で年末調整をしてもらうことになります。
※会社をやめても同じ年に別の会社に再就職する場合には、再就職先に年末調整を行ってもらうことになるので自分で確定申告をする必要はありません。


その際に源泉徴収票が必要になるので、会社を退職するときにもらった源泉徴収票は無くさないようにしましょう(無くした場合は前の会社に請求すれば源泉徴収票を再発行してくれます)。
※ただし、12月に再就職が決まった場合には会社によっては年末調整が終わっていて手続きしてもらえないこともあるので、その場合には自分で確定申告をすることになります。


以上のように、年末調整は派遣先の職場でやってもらうわけではなく、派遣元の会社にやってもらうことになるので注意しましょう。