国民健康保険に途中で加入したけど保険料はいつから支払うの?

2021.12.03 更新
会社を退職して再就職するまでの間は国民健康保険に加入し、保険料を支払うことになります。この記事では加入手続きをしてからどのタイミングで保険料を支払うのかなどについて説明していきます。
この記事の目次
国民健康保険料の支払いはいつから?

年度の途中で会社を退職して社会保険から国民健康保険に加入した場合は、加入手続きをした翌月にお住まいの市区町村から送られてくる納付書にて保険料を支払うことになります。


ちなみに、4月に国民健康保険に加入手続きをした場合は、6月中旬に納付書が送付されます(4月から翌年3月までの1年分)。
※お住まいの地域によっては時期が異なる場合もあります。
※5月に加入した場合は5月から翌年3月までの保険料を支払うことになります。たとえば、4月30日に退職した場合は国保の加入資格は5月1日からになります。



保険料はお住まいの市区町村から送られてくる納付書により納付することになります。
※今年度(4月から翌年3月)の保険料は前年の所得によって決定します。前年所得は6月に確定するため、6月以降に納付書が各世帯に送付されることになります。
※お住まいの地域によっては年度の始まりが5月以降の場合があります。
※加入手続きについては国民健康保険に加入する手続きは?を参照。



では次に、退職後に国民健康保険に加入したときの保険料がどれくらいになるか下記で説明していきます。具体的に金額をあてはめてシミュレーションしているので気になる方はチェックしておきましょう。


退職して途中で加入した場合の保険料は?

国民健康保険料は前年1月~12月の所得をもとに今年度の保険料(今年4月~翌年3月まで)が計算されます。

以下に①退職した初年度の保険料、②退職した翌年度の保険料、③退職した翌々年度の保険料をシミュレーションしました。

会社をやめる予定のサラリーマンなどはチェックしておきましょう。

退職した初年度の保険料
今年11月20日に退職した場合、国保の加入資格は11月からとなるので今年11月~翌年3月までの5カ月分の国民健康保険料を支払うことになります。

たとえば前年1月~12月までの給与収入が300万円だったとすると、今年4月~翌年3月までの国民健康保険料は約20万円となります。今年11月から加入したとすると、保険料は

20万円1年間の保険料 ÷ 12 × 5カ月分 = 約83,000円11月から翌年3月までの保険料
※世田谷区・独身・40歳未満のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

となります。

退職した翌年度の保険料
今年11月20日に退職した場合、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は今年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

たとえば今年1月~12月までの給与収入が250万円だったとすると、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は約17万円となります。

※世田谷区・独身・40歳未満のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。
退職した翌々年度の保険料
今年11月20日に退職した場合、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は翌年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

たとえば翌年1月~12月までの収入が無職で0円だったとすると、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は約5万円(減額された場合は年間約17,000円)となります。

※世田谷区・独身・40歳未満の無業者として計算。

では次に、3月末に退職した場合の保険料について下記で説明していきます。年度末に退職予定の方はチェックしておきましょう。


3月末に退職したときの保険料シミュレーション

3月末に退職した場合の国民健康保険料をシミュレーションしてみましょう。


以下に退職した初年度の保険料、退職した翌年度の保険料、退職した翌々年度の保険料をシミュレーションしました。


退職予定のサラリーマンなどはチェックしておきましょう。

退職した初年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、国保の加入資格は4月1日からとなるので今年4月~翌年3月までの国民健康保険料を支払うことになります。
※1年分の保険料は送付された納付書を用いて10回に分けて支払うことになります。

たとえば去年1月~12月までの給与収入が500万円だったとすると、今年4月~翌年3月までの国民健康保険料は約44万円となります。今年4月から加入したとすると、保険料は

44万円1年間の保険料 ÷ 12 × 12カ月分 = 約440,000円支払う保険料
※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

となります。

退職した翌年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は今年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

今年3月31日に退職しており、4月からは収入0円なので、今年1月~12月までの給与収入が130万円だったとすると、翌年4月~翌々年3月までの国民健康保険料は約11万円となります(2割減額※1された場合は年間約80,000円)。

※1 減額については下記で説明しています。
※世田谷区・独身・40歳以上のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

退職した翌々年度の保険料
今年3月31日に退職した場合、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は翌年1月~12月までの所得をもとに決定されます。

今年3月31日に退職しており、翌年1月~12月までの収入が無職で0円だったとすると、翌々年4月~翌々々年3月までの国民健康保険料は約69,000円(7割減額※1された場合は年間約21,000円)となります。

※1 減額については下記で説明しています。
※世田谷区・独身・40歳以上として計算。

では次に、退職後も健康保険に加入する「任意継続」について下記で説明していきます。退職後も健康保険を継続したい方はチェックしておきましょう。

所得が少ないひとは国保の保険料が安くなる?

前年1月~12月までの所得が少ないひとは国保の保険料が減額されます。

前年の所得に応じて7割~2割減額されます。たとえば無職で今年度の収入が0円(所得が無い)場合、翌年の年間保険料は7割減額されます。
※世田谷区・独身・40歳未満のサラリーマンの場合。

たとえば前年1月~12月までの所得に応じて国保の保険料が7割~2割減額される場合、1年間の保険料が48,000円なら14,400円~38,400円になるということです。

ただし、保険料が減額されるには条件があり、世帯の所得の合計が一定以上あると減額されません。

退職後も健康保険に加入できる?任意継続とは

退職後は健康保険を抜けて国民健康保険に加入することになります。
※親族の健康保険の扶養に入る場合は除く。

ですが、本人が希望すれば退職等をした後も勤務先の健康保険に加入することができます。これを健康保険の任意継続といいます。
※任意継続は保険料を期限までに納付することによって個人の希望で加入期間を継続する制度です。


任意継続をすることで保険料は全額負担になりますが、ひとによってはメリットがあります。保険料が安くなったり、加入している保険組合によっては「ほかの公的保険よりも病院代が安くなる」などの給付を退職後も引き続き受けることができます。


たとえば退職前の給料が高かったひとは任意継続にしたほうが安くなる場合が多いです。退職する前にどっちが安くなるか比較して任意継続にするか国民健康保険に加入するか選択しましょう。

国保の加入者が再就職などで途中で社会保険に加入したときは?

今まで国保に加入していた方が再就職などで途中で国保から抜けるときもよくあると思います。

以下に国保の加入者が再就職などで途中で社会保険に加入した場合の保険料の計算例を示します。

再就職などで会社に再び雇用される方はチェックしておきましょう。

5月に退職して8月に再就職した場合は?
今年5月10日に退職して今年8月中に再就職した場合、国保の加入資格は今年5月からとなり、8月中に再就職が決まり国保から脱退することになるので、今年5月~今年7月までの3カ月分の国民健康保険料を支払うことになります。
※今年度の国民健康保険料(今年4月~翌年3月まで)は、前年1月~12月の所得をもとに計算されます。

たとえば去年1月~12月までの給与収入が300万円だったとすると、今年4月~翌年3月までの国民健康保険料は約20万円となります。今年5月から7月まで加入したとすると、保険料は

20万円1年間の保険料 ÷ 12 × 3カ月分 = 約50,000円5月から7月までの保険料
※世田谷区・独身・40歳未満のサラリーマンとして計算。
※国民健康保険料のシミュレーションはこちらで行えます。保険料率はお住まいの地域によって異なります。

となります。


支払い過ぎたぶんは?
※納付書を用いて保険料を支払うことになりますが、脱退したのに余計なぶんまで保険料を支払い過ぎている場合は保険料が払い戻されます。通知書が送られてくるので、必要事項を記入して提出・郵送すれば保険料は戻ってくるので安心してください。

ここまで説明したように、退職などで社会保険から国保に加入した場合、今までと同じように保険料を支払わなければなりません。

気をつけないといけないのは、退職して無職になったとしても初年度の保険料は安くないということです。

それなりの金額になるので覚悟しておきましょう。あらかじめお金を確保しておくことをオススメします。