更新日:2020年11月25日
給与を支払う人(会社など)がその年最後の給与等の支払いのときに、①と②を比較して、税金の過不足を調整するものです。
① 1年間の給与総額について計算した所得税額
② 給与等の支払いのたびに源泉徴収された所得税額の合計額
たとえば、
源泉徴収された
所得税が必要以上に多かったとき、年末調整をすることで払い過ぎた税金がキャッシュバックされるようになっています(つまり、支払う税金額を正確に調整してくれるということです)。
年末調整は
給料を支払う側(会社など)がやってくれるので、自分でいちいち税金の精算をしなくて済むようになっているんです。
年末調整はこんな感じで行われる
➊サラリーマンやアルバイトの方は給料から税金が引かれる
サラリーマンやアルバイトは給料をもらうとき、会社があらかじめ給料から税金を差し引くことになっています(これを源泉徴収といいます)。また、税金を差し引くときにはおおざっぱな金額※が引かれることになります。
※1年間にどれだけ稼ぐか正確にはわからないため、おおざっぱな目安の税金額が引かれることになる。
➋年末調整をすると払い過ぎた税金が返ってくる
従業員から税金を「おおざっぱ」に引いていましたが、年末最後の給料をわたすときに1年間の正確な税金を計算して、余計に引いていた税金を返してくれることになっています(これを年末調整といいます)。
※逆に少ない場合には徴収されることもあります。
こんなページもみられています
※アルバイト先に年末調整を出し忘れた…どうすればいい?
※退職して年末調整を受けていない…確定申告はするの?
年末調整を行う時期は、通常は年末(12月)、その年の最後の給与を支払うときです。
勤務先から配布される年末調整の書類を提出すれば、12月最後の給料を支払うタイミングで勤務先の会社が年末調整をしてくれるようになっています。
年末調整をしてもらいたい方は勤務先から配布される年末調整の書類の提出を忘れないようにしましょう。
年末調整を受けるには、年末調整を行う日までに、「給与所得者の扶養控除等申告書」を給与支払者(会社など)に提出しなければなりません。
申告書は勤務先から配布されるので年末調整を受ける方はかならず提出しましょう。
年末調整の書き方は?
年末調整の書き方については
年末調整の書き方ページでわかりやすく説明しています。年末調整の書類を勤務先から配布されたら忘れずに記入して提出しましょう。
年末調整の対象となる人は、次のいずれかにあてはまる方です。
- 1年を通じて勤務している人
- 中途で就職し、年末まで勤務している人
下記のような場合には、年末調整の対象から除かれます。
年末調整の対象から外れる方
下記のような場合には、年の中途でも年末調整の対象となります。
- 海外支店等に転勤したことにより非居住者となった人
- 死亡によって退職した人
- 著しい心身の障害のために退職した人(退職後に再就職をして給与等の支払が見込まれる人は除く。)
- 12月に支給されるべき給与等の支払を受けた後に退職した人
- いわゆるパートタイマーとして働いている人などが退職した場合で、本年中に支払を受ける給与の総額が103万円以下である人(退職後その年に他の勤務先から給与の支払を受ける見込みのある人は除きます。)