年末調整とは?なにをするの?わかりやすく解説

2021.07.04 更新
サラリーマンはもちろん、学生でもアルバイトをしている方はよく耳にする年末調整。しかし、大人になっても「年末調整ってなんなの?よくわからない…」という方は結構いると思います。この記事では年末調整についてわかりやすく説明していきます。
この記事の目次
年末調整ってなに?どんなことをするの?

年末調整とは、1年間(1月~12月まで)の税金額が多すぎたり少なかったりしたときに給料等の支払者(会社など)が過不足を調整してくれる制度です。


勤務先から配布される年末調整の書類を提出すれば、12月最後の給料を支払うタイミングで勤務先の会社が年末調整をしてくれるようになっています。

年末調整は何のためにやるの?

たとえば源泉徴収された所得税が必要以上に多かったとき、年末調整をすることで払い過ぎた税金がキャッシュバックされるようになっています(つまり、支払う税金額を正確に調整してくれるということです)。
年末調整は給料を支払う側(会社など)がやってくれるので、自分でいちいち税金の精算をしなくて済むようになっているんです。
年末調整のながれはこんな感じ
STEP①サラリーマンやアルバイトの方は給料から税金が引かれる

サラリーマンやアルバイトは会社から給料をもらうときに同時に税金を徴収されます。なぜかというと、会社はあらかじめ従業員の給料から税金を差し引かないといけない決まりになっているためです。
※これを源泉徴収といいます。

また、税金を差し引くときにはおおざっぱな金額が引かれることになります。

※1年間にどれだけ稼ぐか正確にはわからないため、おおざっぱな目安の税金額が引かれることになる。



STEP②年末調整をすると払い過ぎた税金が返ってくる

従業員から税金を「おおざっぱ」に引いていましたが、年末最後の給料をわたすときに1年間の正確な税金を計算して、余計に引いていた税金を返してくれることになっています(これを年末調整といいます)。
※逆に少ない場合には徴収されることもあります。

年末調整の概要図

年末調整の対象者は?

年末調整の対象となる人は次のいずれかにあてはまる方です。

かんたんに説明すると、退職してないひとは年末調整の対象になります。

学生のアルバイトだとしてもアルバイトをやめなければ年末調整の対象になります。

年末調整の対象者

  • 1年を通じて勤務している人
  • 中途で就職し、年末まで勤務している人
こんなときは年末調整の対象外
下記のような場合には年末調整の対象から外れます。



※ただし、下記のような場合には年の中途でも年末調整の対象となります。

  • 海外支店等に転勤したことにより非居住者となった人
  • 死亡によって退職した人
  • 著しい心身の障害のために退職した人(退職後に再就職をして給与等の支払が見込まれる人は除く。)
  • 12月に支給されるべき給与等の支払を受けた後に退職した人
  • いわゆるパートタイマーとして働いている人などが退職した場合で、本年中に支払を受ける給与の総額が103万円以下である人(退職後その年に他の勤務先から給与の支払を受ける見込みのある人は除きます。)

年末調整をやってもらうには?いつやってくれるの?

年末調整が行われる時期は年末(12月)、その年の最後の給与が支払われるときです。


また、年末調整を受けるには年末調整を行う日までに「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出しなければなりません。
※年の途中で退職した方などは年末調整の対象外となります。くわしくは上記を参照。


「給与所得者の扶養控除等申告書」は年末までに会社側から配布されるのでもらったら提出しましょう。提出しないと年末調整をしてくれないので注意してください。


また、年末調整の書類を渡されたけど何を書いたらいいのかわからなくて提出していない方もいると思います。そんな方は確定申告すれば支払い過ぎた税金がキャッシュバックされます。くわしくは下記のページで説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。

勤務先に提出する年末調整の書き方は?

勤務先に提出する年末調整の書類(給与所得者の扶養控除等申告書)を初めて見るひとにとっては何が書いてあるかよくわからないと思います。


年末調整の書き方については年末調整の書き方ページで説明しているので、「難しくて書き方が全然わからない…」という方は参考にしてみてください。


勤務先から年末調整の書類を渡されたら以下のページを参考にしてなるべく早めに(会社で決められた期限までに)書類の記入を終わらせましょう。

年末調整を忘れたり、退職などで年末調整をやっていない場合は?

上記で説明したように、年末調整は1年間に支払う税金を調整してくれる手続きです。


したがって、年末調整をしていない場合は税金を支払いすぎている、または支払う税金が足りていない状態になってしまいます。
※多くの方は余分に税金を源泉徴収されているので、年末調整をしていないと税金を支払い過ぎている状態になってしまいます。


あとから年末調整をしてほしいとお願いしても、年末調整をしてもらう時期は決まっているので受け付けてもらえません。なので、支払い過ぎた税金を返してもらいたい場合は確定申告をすることになります。

今はネットでかんたんに確定申告書が作成でき、サラリーマンやアルバイトは源泉徴収票があればかんたんに確定申告書が作成できます。


税金をキャッシュバックしてほしい方は下記のページを参考に確定申告をしてみましょう。
※税金を返してもらう場合は翌年1月1日以降ならいつでも受け付けています。たとえば、2020年1月~12月までの収入における税金を返金してもらう場合は2021年の1月以降に確定申告をすればOKです(5年以内までなら返金を受け付けてくれます)。

確定申告のながれ

STEP➊源泉徴収票など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(支払いすぎた税金が振り込まれる)



年末調整を忘れたひとの確定申告のやりかた
アルバイトやパートの方が年末調整をしていないときの確定申告のやりかた
サラリーマンが年末調整をしていないときの確定申告のやりかた

ここまで説明したように、年末調整は給料等の支払者が税金の過不足を調整してくれる制度です。

年末調整をしてほしいひとは勤務先から配布された年末調整の書類に必要事項を記入して提出するのを忘れないようにしましょう。