20歳から60歳未満の人はみんな国民年金保険に加入して保険料を支払う決まりになっています。たとえ無職であっても加入して保険料を支払わなければいけません。
したがって、会社を退職して厚生年金を抜けたあと、国民年金に加入する手続きをしなければなりません。
会社を退職してから国民年金に加入しないでそのままにしているといくつかデメリットがあります。
退職しようとしている方はチェックしておきましょう。
たとえば2年間(24ヶ月ぶん)国民年金保険料の支払いをしないでそのままにしていると、老後にもらう国民年金(老齢基礎年金)は年間約4万円減額※されます。
ただし、10年以内に追納をすれば減額されることはありません。
※ちなみに、40年間(20歳から60歳まで)すべて保険料を支払った場合には老後にもらえる国民年金(老齢基礎年金)は年間約78万円となります。厚生年金に加入していた期間があれば受けとる年金額はそのぶん増えます。
お金がなくて年金を払うのがむずかしいときには年金を免除してくれる制度を利用することができます。これを利用すれば年金保険料を支払わなくても「年金が受け取れない」ということがなくなります。
国民年金に加入しないでそのままにしておくと年金の受給資格は得られませんが、この制度を利用すれば年金が受けとれないといったことを防げるのです。
たとえば、免除制度を利用していても障害年金と遺族年金をもらう資格を得ることができます。なので、お金がなくて保険料が支払えないときはかならず免除制度を利用しましょう。
今回のコラムはここまでです。退職してから国民年金に未加入だとどうなるかについてわかっていただけましたか?