育休中に働いたら給付金は減額する?副業やアルバイトも?

2021.12.29 更新

育休中も働いたり、副業などでお金を稼ぎたい人も多くいます。この記事では育休中の就労等(育休中もアルバイトなどをしてもいいのか)について説明していきます。
目次
育児休業給付金をもらいながら働いてもいいの?

育休中に働いたり、アルバイトをして稼ぎたい方もいると思います。育休中にアルバイトをするのは違反ではありません。

ただし、働く時間などによっては給付金が減額されたりします。

育休中に他社でアルバイトをしたり、給付金をもらいながら勤務先から賃金をもらう方はどんなときに減額されるのかチェックしておくことをおすすめします。

この記事の要点

  • 勤務先で賃金を受ける場合は働く時間によって減額または支給停止する。

  • 別の勤務先でアルバイトなどをする場合は給付金は減額しない。

  • 副業で雑所得を稼ぐ場合は給付金は減額しない。

  • 会社で副業が禁止されている場合、減給や解雇などに注意する。

では最初に、育休中にもらえる給付金が減ってしまう場合について下記で説明していきます。育休中も働きたいと考えている方はチェックしておきましょう。


育休中にいくらまで賃金をもらってもいいの?

育休中に働いて賃金をもらったとしても、育児休業給付金は支給されます。


ただし、育休中も本業の勤務先から賃金を受けるときは、給付金が減額または支給停止される場合があります。

したがって、育休中にもお金を稼ぎたいと考えている方は働く時間などに気をつけなければいけません。

育休中に働いて賃金を受ける場合、いくらまでなら減額されないか把握しておきましょう。


下記を見てわかるように、育休中にもらった賃金が賃金月額の13%以下なら給付金は減額されません。
※6か月経過後は30%以下になります。

どれくらい稼ぐと給付金が減額されるのか下記でシミュレーションしているのでチェックしておきましょう。

勤め先から賃金を受ける場合は減額する?

育休中に給付金をもらいながら勤め先で働いて賃金を受ける場合、支給額が上記のように減額または支給停止してしまいます。育休中にもらった賃金が賃金月額の13%以下なら給付金は減額されません。
※6か月経過後は30%以下になります。
したがって、減額されたくない場合は働く時間などを調整しましょう。

※また、80時間を超えて働くと給付金の支給はストップします。
※参照:厚生労働省雇用継続給付について育児休業給付についてのリーフレット


どれくらい賃金を受けると減額する?

たとえば、あなたが育休する前(休業開始時)の賃金日額が8,000円(賃金月額は24万円)の場合、給付金の支給額はどうなるかシミュレーションしてみましょう。

育休中に仕事をせず賃金をもらっていない場合
この場合は給付金は減額されません。以下の金額が給付金として支給されます。

支給額 = 8,000 × 30日 × 50% = 120,000円

※最初の6か月は67%(約16万円)支給されます。
育休中に賃金が3万円支払われた場合(賃金月額の13%以下)
この場合は給付金は減額されません。以下の金額が給付金として支給されます。

支給額 = 8,000 × 30日 × 50% = 120,000円

※あなたが育休する前の賃金日額が8,000円(賃金月額24万円)の場合でシミュレーションしています。
※最初の6か月は67%(約16万円)支給されます。
育休中に賃金が15万円支払われた場合(賃金月額の30%超~80%未満)
この場合は以下のように給付金が減額されてしまいます。

支給額 = 192,000 - 150,000 = 42,000円

※賃金月額の80%相当額から賃金を引いた金額が「育児休業給付金」として支給されます。
※賃金月額の80% = 8,000 × 30 × 80% = 192,000円
※あなたが育休する前の賃金日額が8,000円(賃金月額24万円)の場合でシミュレーションしています。
育休中に賃金が20万円支払われた場合(賃金月額の80%以上)
この場合、給付金は支給ストップします。

※あなたが育休する前の賃金日額が8,000円(賃金月額24万円)の場合でシミュレーションしています。

では次に、育休中に他社でアルバイトをしたときに給付金がどうなるのかについて下記で説明していきます。育休中にアルバイト勤務を考えている方はチェックしておきましょう。


他社でアルバイトをする場合は給付金が減らない?

育休中に給付金をもらいながら他社でアルバイト等をして賃金を受ける場合には給付金が減額されません。
※育児休業期間を対象として支払われた賃金の算定にあたっては、雇用保険の被保険者となっていない事業所から支払われた賃金は含まれません。
※参照:厚生労働省雇用継続給付について育児休業期間中に就業した場合の育児休業給付金の支給についてのリーフレット


ただし、80時間を超えて働くと給付金の支給はストップするので気をつけてください。


また、ダブルワークをする場合は「本業の勤め先が副業やダブルワークを禁止している」場合があるので注意してください。会社の契約違反によって減給や解雇などされる場合があるので気をつけましょう。


なので、他社でアルバイトをする場合には本業の勤め先がダブルワークを禁止していないか確認しておきましょう。

ダブルワークは確定申告が必要?

本業とは別の勤務先でアルバイトをするような場合、基本的には自分で確定申告をして税金を納めなければなりません。ただし、以下の条件にあてはまれば確定申告をする必要はありません。

副業が禁止されているような会社に勤めていながらダブルワークをする場合には以下のように確定申告をしないで済むように稼ぐ金額を調整することをオススメします。

※確定申告をするとダブルワークをしていることがバレてしまう可能性があるので注意しましょう。
※勤務先が2ヶ所以上ある場合の確定申告のやり方はこちらで説明しています。





確定申告が必要ない条件
2つ以上の職場をかけもちしている方でも以下の条件のどれかにあてはまるときには確定申告をする必要はありません

  • 給料を2つ以上の勤務先から受けており、年末調整されなかったほうの給料が1年間(1月~12月まで)で総額20万円以下のとき
  • 勤務先の給料の合計が1年間(1月~12月まで)で150万円以下のとき

※参照:国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人ページ

では次に、育休中に副業でお金稼いだときに給付金がどうなるのかについて下記で説明していきます。育休中に副業を考えている方はチェックしておきましょう。


ウーバーイーツやブログ・YouTubeなどの副業なら給付金が減らない?

育休中に副業をして稼ぐ場合には給付金が減額されません。ブログやYouTube、内職やウーバーイーツ、ハンドメイド商品の販売などをしても、給付金は減額されません
※賃金ではないので育児休業給付金は減額されない。
※他社でアルバイトなどをする場合は上記で説明しています。



ただし、「本業の勤め先が副業を禁止している場合」があるので副業をしてお金を稼ぐときは注意しなくてはいけません。

副業がバレると会社の契約違反によって減給や解雇などされる場合があるので気をつけましょう。


なので、副業をする場合には本業の勤め先が副業を禁止していないか確認しておきましょう。

いくらまでなら副業してもいい?確定申告は必要?

副業で利益を得たとき、基本的には自分で確定申告をして税金を納めなければなりません。ただし、以下の条件にあてはまれば確定申告をする必要はありません。

副業が禁止されているような会社に勤めている場合には以下のように確定申告をしないで済むように稼ぐ金額を調整することをオススメします。


確定申告が必要ない条件
副業の利益(雑所得)が1年間(1月~12月まで)で20万円以下なら申告をしなくてもいい決まりになっています。したがって、自分で税金の申告をするのが面倒なひとは雑所得を20万円以下に調整しておくことをオススメします。

※厳密には、給与を1ヶ所から受けており、そのほかの各種所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円以下の場合。
※経費は0円としています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。

※参照:国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人ページ
ここまでのまとめ

ここまで説明したように、育休中に給付金をもらいながらアルバイトなどをすることは違反ではありません。

ただし、働く時間によっては給付金が減額または支給停止するので育休を取っている方は気をつけましょう。

育休を取得して給付金をもらいながらお金を稼ごうとしている方は下記のことを覚えておきましょう。

ちなみに、育児休業給付金は非課税所得であり、税金がかからないので安心してください。
※給付金の手取りシミュレーションなどは育児休業給付金とはで説明しています。

まとめ

  • 給付金をもらいながら勤務先で賃金を受ける場合は働く時間などによって減額または支給停止する
    ※くわしい時間などについては上記で説明しています。

  • 勤務先で賃金を受ける場合、賃金月額の80%以上になると給付金が支給停止する
    ※くわしい時間などについては上記で説明しています。

  • 別の勤務先でアルバイトなどをする場合は給付金は減額しない
    ※くわしくは上記で説明しています。働く時間が80時間を超えると支給停止します。

  • 副業で雑所得を稼ぐ場合は給付金は減額しない
    ※本業の勤め先が副業を禁止している場合があるので注意してください。確定申告が必要ない場合などについては上記で説明しています。

育休中に給付金をもらいながらお金を稼ごうとしている方は上記のことを覚えておきましょう。働く場合は体調に気をつけてほどほどに活動しましょう。