更新日:2025年1月17日
ここではシルバー人材センターの収入があるときの確定申告のやり方と手順・記入例について説明しています。

この記事の目次
シルバー人材センターの収入があれば基本的には確定申告が必要になります。
※くわしくはこちらの記事を参照。
シルバー人材センターの収入のほかに、アルバイトなどもして給料をもらっている方は一緒に申告をしましょう。
※シルバー人材センターの収入についてはシルバー人材センターからの収入には税金がかかる?を参照。
ここでは
シルバー人材センターの収入がある方の確定申告について記述しています。
※所得が雑所得だけの場合、48万円以下なら所得税が0円になります(基礎控除48万円で課税所得が0円になるため)。所得が少なくて所得税が0円になる場合でも確定申告をすることをオススメします。たとえば確定申告をして本人の所得が0円であることを役所で確認できれば、保険料の減額や非課税証明書の発行ができるので、所得が少なくても確定申告をすることをオススメします。
では次に、確定申告のやり方・手順について下記で説明していきます。今はネットでかんたんに確定申告書を作成できるので安心してください。
確定申告書への記入はネットで簡単にできます。以下のようにナビに従って入力するだけです。申告書を作成したら印刷して郵送しましょう。
作成した申告書を郵送すれば確定申告は完了です(納税する場合は税金を支払うのを忘れないようにしましょう)。
➊国税庁の
確定申告書等作成コーナーにアクセス
※令和6年分(2024年1月~12月31日までの収入について)の確定申告書等作成コーナーは2025年1月以降に公開。
※※スマホで入力するひとはスマホで確定申告のやり方・手順は?を見ながらすすめてください。
➋作成開始をクリック
※※スマホで入力するひとは
スマホで確定申告のやり方・手順は?を見ながらすすめてください。
➌「書面」を選択。
※シルバー人材センターの収入がある場合、e-Taxで申告すると「家内労働者の必要経費の特例(55万円の控除)」を受けるための手続きができないので、書面に印刷して提出することになります。
※「家内労働者等の必要経費の特例」を受ける場合、印刷した申告書(特例適用条文等)への直接記入が必要になります(残念ながら、現時点でネットでデータ提出の対応はしていません)。
※特例を受けないひとはネットで提出でもOKです。
表示非表示
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表示非表示
➏読み込むデータが無ければ次へ(xmlデータがあればファイルを選択しましょう)。
xmlデータがあればふるさと納税(寄付したすべての町の金額)などが自動入力されます。
※証明書はデータで一括取得できます(寄付した町が複数あるなら簡単でおすすめ)。利用したふるさと納税のサイトから取得しましょう。
※ほかにもiDeCoの掛金や地震保険料の掛金、医療費控除の対象になる医療費などデータがあれば自動入力されます。
※データがなくてもこのあと入力する項目があります。そこでお持ちの証明書を見ながら直接入力して申告することもできるので安心してください。
➐「雑(業務・その他)」を選択。
▶ほかに収入があるひとは?
※「給与」、「老齢年金などの公的年金等」などがある方は、該当する項目(一番上にあるチェックボックス)も選択してください(このあと金額を入力することになります)。
➓
▶種目は「その他」、「配分金」と入力する。
配分金とはシルバー人材センターの収入のこと。
▶「業務」を選択。次に、収入金額の欄にシルバー人材センターからの収入(配分金)を入力する。
※現金主義による所得計算の特例の届出を提出している方は「はい」を選択。
※国税庁:確定申告の手引き。
▶必要経費には550,000円と入力する
※下記は大事なポイント
シルバー人材センターからの収入には、家内労働者等の必要経費の特例(55万円の控除)が受けられるため。
※シルバー人材センターの収入が55万円未満の場合は、収入と同額を入力する。たとえばシルバー人材センターの収入が40万円なら必要経費にも40万円と入力してください。
※シルバー人材センターからの収入のほかにアルバイト等の給与収入がある方は、必要経費の金額を別で計算しなければいけません。また、計算書の添付が必要になります。計算書の記入の仕方はこちらのページで説明しています。
▶源泉徴収税額があれば入力する。
▶所得の生ずる場所の欄には収入をもらっているシルバー人材センターの住所を入力する
▶報酬などの支払者の氏名欄には収入をもらっているシルバー人材センターの名称を入力する
⓬次へ進むをクリック
▶雑所得のほかに収入があるひとは?
※給料をもらっている方はこちらの手順を参考に給与所得を入力してください。
※公的年金等をもらっている方はこちらの手順を参考に年金収入を入力してください。
※ギャンブル等で所得がある方はこちらの手順を参考に一時所得を入力してください。
⓭控除を入力する場合は下記の手順をみて入力しましょう。
※適用する項目がすでに入力されている場合は次へ進みましょう。
※各控除の入力手順は↓で説明しています。
所得控除の入力をする方は以下のリンクを参照。
社会保険料控除の入力の手順はこちら。
寄付金控除の入力の手順はこちら。
小規模企業共済等掛金控除の入力の手順はこちら。
地震保険料控除の入力の手順はこちら。
社会保険料控除とは:社会保険料を支払っていると税金が安くなる
寄付金控除とは:ふるさと納税などで寄付したひとは税金が安くなる
小規模企業共済等掛金控除とは:iDeCoなどを支払っていると税金が安くなる
生命保険料控除とは:生命保険料を支払っていると税金が安くなる
地震保険料控除とは:地震保険料を支払っていると税金が安くなる
ワンストップ特例でふるさと納税をしたひとは注意
確定申告をするひとは、ワンストップ特例で申請したものは無効になってしまいます。
※確定申告で入力した内容が反映されるため、確定申告でふるさと納税(寄付金控除)の項目を空欄にしてしまうと、ふるさと納税の効果が得られなくなってしまいます。
ふるさと納税をワンストップ特例で寄付をしたものは、確定申告で申請しなおさないと減税効果が得られないので注意しましょう(ワンストップ特例で申請した町を寄付金控除の項目で入力しましょう)。寄付金控除の入力の手順はこちら。
※参照:総務省ふるさと納税のながれ
⓮控除を入力する場合は下記の手順をみて入力しましょう。
※適用する項目がすでに入力されている場合は次へ進みましょう。
※各控除の入力手順は↓で説明しています。
※住宅ローン控除を利用するひとで項目が空欄の場合はこちらを参照。入力手順を説明しています。
所得控除の入力をする方は以下のリンクを参照。
配偶者控除の入力の手順はこちら。
扶養控除の入力の手順はこちら。
障害者控除の入力の手順はこちら。
勤労学生控除の入力の手順はこちら。
寡婦・ひとり親控除の入力の手順はこちら。
配偶者控除とは:条件にあてはまる妻または夫がいると税金が安くなる
扶養控除とは:条件にあてはまる親族がいると税金が安くなる
障害者控除とは:本人または親族が障害をもっている場合税金が安くなる
寡婦控除とは:条件にあてはまる寡婦は税金が安くなる
⓱納付する金額または
還付される金額が表示されます(0円の場合はそのまま次に進んでください)。
納付する金額が表示された方はそのまま下記に進んでください。
還付される金額が表示された方は「還付される金額が表示された場合」をクリックして下記に進んでください。
納付する金額が表示された場合
⓲納付する金額を確認したら次へをクリック
⓴納付方法を選択・入力、次へをクリック。
※書面提出の場合は「通知方法の選択」は表示されません。
※納付方法については下記を参照。
⓯帰ってくるお金(還付金)を確認して次へをクリック
⓰還付金を受けとる口座等を入力したら次へをクリック
※書面提出の場合は「通知方法の選択」は表示されません。
⑰赤枠内を選択・入力することがあればチェックしましょう。
16歳未満の子供がいる等、住民税に関する事項で入力する項目がなければ次へをクリック
※※副業が会社に禁止されており、会社にバレたくないひとは「住民税の徴収方法」を「自分で納付」に選択してください。
※理由は副業していると会社にバレるのはなぜ?を参照。
※該当する場合は選択しましょう。
※扶養親族とは:生活ができるように養われている親族。
※退職所得とは:退職金についての所得。
※非居住者とは国内に住所をもっておらず、1年以上国内に住んでいない方をいいます。
⑱住所等を入力しましょう(必須項目はかならず入力)。
⓳マイナンバーを入力して次へをクリック。
※書面で印刷する方でマイナンバーがわからない方は空欄で次へすすむ。
㉒入力が終わったら保存して、申告書を印刷しましょう。
※プリンターが無い方は下記を参照。ネットプリントサービスを利用しましょう。
ここから大事なポイント:印刷した申告書に「家内労働者の必要経費の特例」を受けるための記入をしなければいけません。では下記の㉓に進んでください。
ここから大事なポイント:印刷した申告書に「家内労働者の必要経費の特例」を受けるための記入をしなければいけません。では下記の㉓に進んでください。
㉓印刷した申告書(第一表)への記入
印刷した確定申告書の第一表の「雑所得の金額」の先頭に㊕と記入してください。
㉔印刷した申告書(第二表)への記入
印刷した確定申告書の第二表の「特例適用条文等」の欄に措法27と記入してください。これで第一表と第二表への記入は終わりです。
㉕書類のダウンロード・保存が済んだら次へをクリック。
㉖これで申告書の作成は終わりです。注意書きを読んだら終了をクリック。
※所得税の払い戻しを受ける方は提出後に指定した口座にお金が振り込まれます。
※所得税が払い戻される方は申告後、2週間~1か月程度で指定した口座にお金が振り込まれます。
所得税を納付する場合は?
申告書を提出後(またはe-Taxで送信後)、所得税を納付する方は確定申告の期限である3月15日までに所得税の納付をしましょう。納付方法については下記を参照。
※簡単なのはクレジットカード納付です。納税額が30万以下ならスマホアプリ納付やコンビニQR納付も簡単でおすすめです(手数料がかかりません)。
最後に。
これで申告書の作成は終わりです。上記で作成した申告書を自分が住んでいる町の管轄の税務署に提出しましょう。
※プリンターが無くて印刷できない方は下記を参考にしてコンビニで印刷しましょう。
必要経費の計算書を作成した方は確定申告書と一緒に税務署に提出しましょう。
※提出する際に必要な方は源泉徴収票や社会保険料控除の証明書などの添付を忘れないようにしましょう。
今年1月1日~12月31日までの稼ぎについての確定申告の期間は翌年2月16日~3月15日までの間です。
※たとえば2024年1月~12月までの稼ぎを申告する場合は2025年の2月17日からになります(※2025年は2月17日〜3月17日)。
※1月から提出することも可能です。
※シルバー人材センターの収入がある場合、e-Taxで申告すると家内労働者の必要経費の特例を受けるための手続きができないので、印刷して提出することになります。
税金を返してもらう場合は?
払い過ぎた税金を返してもらう場合の確定申告については特に期間はなく、翌年1月からいつでも申告することができます。
※たとえば、2024年1月~12月までの収入における税金を返金してもらう場合は2025年の1月以降に確定申告をすればOKです(5年以内までなら返金を受け付けてくれます)。
確定申告に必要なものは以下のとおりです。
全員共通で必要なもの
- 銀行口座(税金の払い戻しがある場合)
- 印鑑
※ほとんどの場合、印鑑は必要なくなりました。
- マイナンバーカード(マイナンバーカードがない方はマイナンバー通知カードや身分証明書)
フリーランスや自営業などの個人事業主
- (必要な方は)経費の領収書や報酬支払調書
- 青色申告決算書(青色申告の方)
- 収支内訳書(白色申告の方)
そのほか医療費控除や社会保険料控除などを利用する方は金額がわかる領収書や証明書
サラリーマンやアルバイトなどの給与所得者
- 源泉徴収票
※源泉徴収票と照らし合わせて入力するため。
- (副業をしていて必要な方は)経費の領収書や報酬支払調書
そのほか医療費控除や社会保険料控除などを利用する方は金額がわかる領収書や証明書
年金をもらっている方
- 年金の源泉徴収票
※源泉徴収票と照らし合わせて入力するため。
- (副業をしていて必要な方は)経費の領収書や報酬支払調書
そのほか医療費控除や社会保険料控除などを利用する方は金額がわかる領収書や証明書
プリンターが無い方はプリントサービスを利用して作成した確定申告書をコンビニで印刷しましょう。
マイナンバーカードが無くてe-Taxで申告できなくても、上記で作成した確定申告書を印刷して税務署に郵送すれば、確定申告は完了です。
コンビニ印刷の方法は下記のページを参考にすればカンタンに出来るので安心してください。
プリントサービスを利用して印刷
●セブンイレブンが近くにある方はネットプリント®のページ
※スマホの場合はこちら
●ほかのコンビニが近くにある方(セブンイレブンが近くに無い場合)はこちらのページ
上記の指示通りに進めていきましょう。印刷したら決められた税務署に申告書を提出しましょう。
所得税の納付をする方は確定申告書を提出後に確定申告の期限である3月15日までに以下の方法で支払う必要があります(3月15日が土日の場合は翌月曜日)。
郵送して提出する方もe-Taxで提出する方もクレジットカードで支払うのが簡単でオススメです。納税額が30万以下ならスマホアプリ納付やコンビニQR納付も簡単でオススメです。
銀行または税務署の窓口で支払い
税務署や最寄りの銀行・信用金庫などに用意されている納付書に納税額を記載して窓口で支払います。
現金に納付書を添えて納付
e-Taxで支払い
e-Taxで確定申告をした方ができる納税方法です。e-taxでそのまま納税することができます。納税する約1ヵ月前までに「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」を決められた税務署に提出する必要があります。
国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書pdf
記載例(個人用)pdf
ゆうちょ銀行を使う方の注意pdf
コンビニでQRコードによる納税
30万円以内の納税額の場合はQRコードを用いてコンビニで支払いできます。確定申告書の作成時に
納税方法をQRコードにすればQRコード用紙が印刷されます。
※QRコードによる納税を選択し忘れた方は国税庁のページ
コンビニ納付(QRコード)(別ページに移動します)からQRコードだけ作成することもできます。
クレジットカードで支払い
国税のクレジットカード納付専用のサイトから支払います。クレジットカードがある方は以下のページから手続できます。
国税クレジットカードお支払サイト(別ページに移動します)
スマホアプリ納付
2022年12月1日から開始。
PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY、LINE Pay、メルペイ、Amazonペイに対応。
一度の納付での利用上限金額は30万円です。
手数料は無料です。
※「書面で提出する」場合はアプリ納付は対象外です(QRコードが出力されません)。
▶納付方法は下記を参照
※書面で印刷した場合の納付方法はこちら(国税庁pdf)
※e-Tax(Web)の受診通知からアクセスした場合の納付方法はこちら(国税庁pdf)
※e-Tax(スマホ)の受診通知からアクセスした場合の納付方法はこちら(国税庁pdf)
※国税庁スマホアプリ納付の手続(別ページに移動します)
払い過ぎた所得税の還付を受ける方は確定申告書を提出しましょう。提出後に
指定した口座にお金が振り込まれるようになっています。
年末調整を受けていない等で税金を返してもらいたい方は確定申告をしてください。確定申告書を
作成・提出したい方は
上記で説明しているのでぜひ参考にしてみてください。
確定申告書を提出したあとにすることは特にないので安心してください。お金が振り込まれるまで待つだけです。
還付金は
約2週間~1か月後に振り込まれるようになっています。確定申告後、還付金が口座に振り込まれるまで待ちましょう。